許すな!憲法審査会

「とめよう戦争への道!百万人署名運動」ブログを改めて、改憲の憲法審査会動向をお伝えしていきます。百万人署名運動は、「改憲・戦争阻止!大行進」運動に合流しました。

カテゴリ: 沖縄

神奈川からのお便りです。

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1月17日~19日の3日間、横浜市の「かながわ県民センター展示場」で「沖縄を再び戦場にさせない 基地のない沖縄をもとめて闘った大坂さんは無実」企画を神奈川・星野さんを取り戻す会をなど実行委員会の主催で開催し240人を超える参加がありました。

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この企画では、星野文昭さん、暁子さんの絵と詩を展示し、大坂さんの無実を訴えるパネルを前面に配置し、ミサイル基地化がすすむ沖縄南西諸島の島々と米軍による子ども女性への性犯罪を告発する写真スペースを配置し、ドキュメンタリー映画「琉球弧を戦場にするな」などDVD映像も上映しました。

最終日に1時間半、大坂弁護団の山本志都弁護士を講師に30名の参加で学習会「大坂正明さんは無実」を開催。山本弁護士はまず大坂正明さんの1971年11月14日の闘争現場での行動の詳細を明らかにして「まごうことなき無実」と明言。そして、控訴審の現段階について解説されました。
企画展1
山本弁護士は、一昨年12月の懲役20年の一審判決は裁判所が公判中心主義を真っ向から否定し、捜査段階で作成された反対尋問を経ない検察官調書のみで有罪とした本件の特殊性が述べられ、昨年10月に提出された控訴趣意書の中身について2点を強調された。

ひとつは、一審で証拠採用された警察官撮影の23枚と報道カメラマン2枚の写真に大坂さんはいずれにも映っておらず、そのことを検事側も認めているにもかかわらず、判決は全く触れていないことです。もう一つは、写真面割で「犯行現場で大坂さんを見た」と証言したデモ参加者の供述についてです。今回、浜田寿美男(奈良女子大名誉教授)さんの「供述分析」意見書がだされたと紹介されました。

質疑討論では、裁判所が公判を自ら否定していることに、その周辺から批判が出ないのかとの驚きや、警察・検察・裁判所による証拠の捏造、人質司法、黙秘権への妨害などについても意見が出されました。また、大坂さんへの弾圧は沖縄闘争圧殺に狙いがあるからもっともっと沖縄闘争を訴え大きくしていこうとの意見もありました。

大坂さんも発信しているとおり、裁判の勝利と沖縄を中国侵略戦争の最前線の戦場にさせない闘いは一体です。大坂さんとの連帯をかけてたたかおう。(神奈川・星野文昭さんを取り戻す会 S)

12月12日、沖縄・宜野湾市の#コドソラ(子どもたちの空をまもる)のお母さんたちが上京して対政府交渉を持ちました。2017年の12月7日に緑が丘保育園に大型輸送ヘリの部品が落下、「もし子どもたちに当たっていたら…、子どもたちの命を守りたい」、その一心で毎年12月にお母さんたちは日本政府・防衛省への要請交渉を行っています。今回はその6回目です。
コドソラ1.psd

私たちは、12日の夕方から参議院会館で開かれた「報告会」に参加しました。政府間交渉の労をとった参院の伊波洋一議員と高良鉄美議員らも参加して報告会が行われました。

#コドソラのお母さんたちは次のようにいわれました。本当に深刻だと思います。
「『子どもの為に』と貧困や学習支援など取り組んでいる方は沢山いる。私たちも子どもの命を守ろうとしているのに『基地問題』というとどこへ行っても煙たがられる。安心安全に学校に通わせたいだけなのに、『政治の問題だ』と議員にも言われ非難される。だったら宜野湾市役所が動け! 命を守ろうとしているのになんでみんな黙るの?とブチ切れてしまう。街頭で署名を取るのもスーパー経営者や公園管理担当に全部断られた。何度も交渉してやっとある公園でやれた。」

「全国の自治体に陳情書を送ったら、『防衛の問題なのでできません』とか『海外が関連するのでできません』とか言われて断わられた。沖縄の子どもは外国の子なんですかね。」「『あんたたちは自分たちの子どもがよければいいのか?』ともよく言われます。ぶっちゃけいいです。だって自分の子は親が守らないといけないから。自分の子が危険だったら親が立ち上がって守るでしょ。自分たちの活動が他の親にどんどん広がって、沖縄の子どもたちを守れたらいいなという思いでやっている。」

「さっきの政府要請交渉では、どの省庁もアメリカの味方をする。アメリカと仲良くしたいから、普天間の子どもが放置され意地悪されていると感じる。外務省や防衛相は『飛行ルートは守られている』と言うのに『データは見せられない』という。守られているという根拠を聞いても『教えられない。』と。本当にひどい対応でした。」

「今、普天間の子どもたちは『何言っても変わらんさー』と言ってしまっている。大人が言わせてしまっている。大人が守らなければならない。」
コド空2人

政府財界の戦争推進者は、「安保の問題で相手があり日米合意や地位協定も絡みすぐには変えられない」「安保だから公共の利益が優先される」などの政治ロジックに全てを持ち込み、「戦争被害国民受任論」=「沖縄受任論」の強制、やがては国家暴力で(韓国の非常戒厳のように、日本の緊急事態条項による緊急政令のように、アメリアをはじめ世界のパレスチナ連帯に対する弾圧のように)私たちを黙らせ国家意思を貫徹しようとしてきます。

しかし#コドソラのお母さんたちが訴えているのは「命の問題」であって、政府財界のそんな屁理屈など全く吹っ飛ばして、母親が「自分の子どもの命をどうやって守ってくれるのか」と問い続け突き付け続けることの圧倒的な正当性と根源性が、何者にも否定させない強さを持っていると同時に、権力を突き崩し社会を変える突破口にもなる巨大な結集軸になり得ると示唆しています。

ロシアでもウクライナでも兵士である子どもの命を守る為に母親たちが声を上げ行動しています。その事が、当局の弾圧を跳ね返し戦争を止める展望につながります。

日本で、このまま徴兵制のような制度やそれを後押しする世論が強まっていくときに、歯止めとなる力は、やはり母親や妻である女性=この資本主義・帝国主義による差別抑圧からの解放を闘う女性たちの闘いであると確信します。

8年目に入った#コドソラのお母さんたちの闘いは、米日が対中国への侵略戦争に突き進んでいる情勢のなかで「政府も自治体も軍隊もますます子どもたちの命を守ろうとはしていない」、そのことをハッキリと暴きだしています。「子どもの命を国家に差し出す」ことが一人ひとりに突きつけられる戦争情勢が進んでいるからこそ、それを真っ向からはねかえす#コドソラのお母さんたちの闘いを共有・連帯しましょう。(改憲・戦争阻止大行進 神奈川 F)


11月23日、無実の大坂正明さんが囚われている東京拘置所隣りの小菅万葉公園に集まり、約100名で大坂正明さん激励の東拘包囲デモを行いました(大坂救援会と東京労組交流センターの主催)。
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デモ出発前の14時からの集会では、大阪救援会や東京労組交流センター、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議などから、怒りのアピールがありました。星野暁子さんも発言され、文昭さんを殺した国家権力の責任を追及する国賠訴訟に勝利し、大坂さんを早期奪還しようと訴え、翌日の11.24全国集会への参加を呼びかけました。
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東京地裁の裁判では35回の公判で大坂さんの無実が明らかになったにもかかわらず、法廷での証言をいっさい無視し、52年前に検察官によって捏造された供述調書だけで有罪・懲役20年の判決を下しました。司法の死です。
迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会の十亀弘史さんは発言の中でこれを徹底弾劾しました。「裁判所は大坂さんの無実無罪を知っていて有罪にした。裁判の意味を全否定した歴史的な反動判決だ。もう一つは、裁判は沖縄の闘いを蹂躙している。判決の中で、11.14闘争で半日渋谷地区の平穏を害したと言ったが、沖縄の平穏はどれほど害されたのか。公判で沖縄の平良さんの11.14闘争に感謝するというすばらしい証言があったのに沖縄のことをまったく考えていない」と。そして、大坂さんはこぅした沖縄闘争の継続として今の獄中闘争を闘っている。ともに闘おうと訴えました。
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3時デモ出発。
左手に大きな東京拘置所を望みながら、ぐるりと大きく1周し大坂さんに激励の声を届けるものです。大坂さんに届けと大きな声でデモコールを上げ続け、また、合間に一人ひとりがマイクをとって大坂さんに呼びかけました。
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大坂正明さんと弁護団は10月18日に東京高裁第5刑事部に控訴趣意書提出しました。大坂さんの有罪判決の根拠は「警察官の誘導で作り出された目撃証言」だけです。袴田巌さんの再審無罪に続き、大坂控訴審での勝利をかちとりましょう!(S)

2004年8月13日、沖縄国際大学敷地に米軍ヘリが墜落炎上した。それから20年となる8月10日に、米軍普天間基地のある宜野湾市で県民集会が行われました。それに参加した沖縄の仲間からの報告です。
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8・10に「ユニオンですからドーム宜野湾」にて、「辺野古新基地をつくらせないオール沖縄会議」、「第3次普天間基地から爆音をなくす訴訟団」「第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団」の共催の県民集会が開催されました。「欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還」を求め「米兵の少女暴行事件と政府による事件隠ぺい」を糾弾する!がメインスローガンでした。
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この日、大行進沖縄もビラまき街宣を行いました。暑い中、屋内会場に向かう途中には長蛇の列ができて、人が溢れかえっていました。ビラはけもすごく良くて、700枚用意したビラもあっという間になくなりました。もっと用意すべきだった!と思いました。「8・6ヒロシマ闘争やりぬきました」とビラを渡すと、多くの参加者から「すごい」「お疲れ様!」と声が上がりました。沖縄の人々もヒロシマの闘いに心寄せていることがよくわかりました。
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県民集会も猛暑の中、主催者発表で2500人が結集して、少女暴行事件を絶対に許さず、全基地撤去まで闘うという怒りに溢れていました。各種住民団体や議員、玉城デニー知事の発言も、大枠で怒りに満ちたものでしたし、参加者もその点で大いに盛り上がりました。ただ、日米の「拡大抑止」の問題、レゾリュート・ドラゴンなどの軍事演習などが語られることはありませんでした。離島の自衛隊問題や勝連のミサイル基地のことすら言及する人はいませんでした。これはとても残念なことです。
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私たち大行進沖縄は、8・6ヒロシマ闘争の集会禁止・入場規制を文字通り、体を張って阻止し、歴史的な闘いを爆発させた地平から、もっと反戦反核・反基地闘争をとことん訴え、登場し、闘いぬく必要性を実感しました。
中国侵略戦争・核戦争と対決し、琉球弧の軍事要塞化を阻止すること、全基地撤去を実現することの中にしか、米兵による止むことない女性暴行事件を無くしていく道はありません。
大行進沖縄は、これからも全国・全世界の仲間と団結・連帯し、闘っていきます。ともに闘いましょう。(改憲・戦争阻止!大行進沖縄 S)

「大手メディアが伝えないなら、私たちがやるしかない!」と森の映画社(監督:影山あさ子・藤本幸久)が取り組んだドキュメンタリー映画『琉球弧を戦場にするな』(55分)が5月20日に完成しました。馬毛島から与那国島まで、琉球弧の現在を撮影したものです。
琉球弧

影山監督は、「上映会を開いて皆さんが”伝える人”になってください」と呼びかけています。
DVDは上映権付で1万円です(貸し出し・複製禁止)。
●申込み・連絡先
 森の映画社札幌編集室
  メール morinoeigasha@gmail.com
      T/F 011-206-4570
       〒004-0004 北海道札幌市厚別区厚別東4条8丁目17-12 2F

●下記の振込先に1万円を振り込んで、申込者の連絡先(メール・電話など)を書き、
DVDの送り先を明記してもよいと思います。
  郵便振込 口座番号  02790-1-59455
       加入者名 森の映画社

さっそく上映会をやった神奈川の仲間からのお便りを紹介します。
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6月15日、改憲・戦争阻止!大行進・湘北の呼びかけで、『琉球弧を戦場にするな』の上映会を行いました。神奈川でのリレー上映会の皮切りです。

今は法律で禁止されてしまったドローンによる基地の鮮明な映像。琉球弧の島々にあらたにつくられた自衛隊の基地、ミサイル部隊。基地も演習場もない島を舞台に「島嶼防衛」の実戦的な演習が行われる様子。アメリカによる中国侵略戦争の作戦であるEABO(遠征前進基地作戦)そのままが展開される現実に、参加者は真剣に見入っていました。
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知れば知るほど、このような実態が本土のマスコミで知らされず、中国への排外主義ばかりがあおられるという事実に危機感がつのります。参加者からは、8・6広島反戦集会への暴処法弾圧(5人不当逮捕)への怒りや、「やはり日米安保こそなくななければ」という戦争体験者からの発言、「神奈川でこ
そ反基地闘争を大きくしていこう」という意見がだされました。
湘北2
上映会後に、会場から米軍相模総合補給廠西門までのデモも行いました。相模補給廠には米軍のミサイル司令部が2018年から置かれています。この司令部が沖縄の軍事要塞化と一体だということが、映像からリアルにわかりました。事前にデモの沿道にビラを配布してくれた仲間の行動もあって、反応はすごく良かったです。もっと多くの人にこの映像をみてほしいと思いました。(大行進・湘北 K)
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6月28日には杉並でも上映会が予定されています。
6.28上映会

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