3月31日(日)に三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する芝山現地闘争があり参加しました。集会の会場は芝山文化センター。成田市芝山町は、成田空港の第3滑走路(C滑走路)建設による空港拡張工事で、立ち退きを強制されたり騒音地域になってしまう地域です。反対同盟は毎月1回、周辺地域を周って空港拡張に反対しようと訴えています。
集会では最初に、昨年2月15日~16日に強行された市東孝雄さんの天神峰耕作地の強制収用の攻防などのDVDが上映されました。
集会では、反対同盟からの闘いの報告、支援・共闘団体からの発言、弁護団からの報告、空港周辺住民からの訴えなどが続き、闘いへの団結を固め合いました。
市東孝雄さんは空港会社、国家権力への怒りを秘め「南台の農地が取られたら何もできなくなる。体の続く限り天神峰の地で農業を続けていきたい。18年、仕事を休んで何回も裁判に行ったが、三権分立なんて関係ない。裁判以外でも自分のできることをやってがんばっていきます」と不屈に闘う決意を語られました。
多くの発言の中で、深刻な思いになったのは全国農民会議共同代表の小川浩さんのお話でした。それは、いま国会で審議されている新農業基本法の改定と食料有事法案についてです。
食料有事法案とは、有事に食料が不足した場合、強制的に農民に穀物を作らせるというもので、食糧増産の計画書を出させて、それを出さない農民には20万円の罰金を科すというもの。小川さんは「平時に農民を生きていけない状態にしておいて有事になったらいきなり穀物を作れと言う。絶対に許すことができない」と弾劾しました。そして、「規模拡大とか輸出を増やすとかスマート農業とか言われているが、生産資材は高騰し、農産物価格が上がらない中で、あと5年も続けば農家は本当にいなくなる」「食料自給率は38%で種や肥料を考慮に入れれば1割以下。輸入が止まれば直ちに食料はなくなります」と危機感を訴えました。そして、農民はどうやって生きていったらいいのか?と問うて、「政府にお願いするような運動では農民は生きていけません。やはり、市東さんが言っているように、福島や沖縄、三里塚と共に闘う中に農民の生きる道がある。それ以外にはないんじゃないか」「農民もやはり戦争反対で世界の労づ御社と連帯して闘います」と言われた言葉が胸に響きました。