許すな!憲法審査会

「とめよう戦争への道!百万人署名運動」ブログを改めて、改憲の憲法審査会動向をお伝えしていきます。百万人署名運動は、「改憲・戦争阻止!大行進」運動に合流しました。

カテゴリ: 農業

10月13日、成田市赤坂公園で三里塚芝山連合空港反対同盟主催の全国集会が開かれました。日に日に寒くなる中、この日は晴天で汗ばむくらいでした。

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正午から反対同盟の木内敦子さんの司会で集会が始まり、伊藤信晴さんの主催者あいさつ、萩原富夫さんの基調報告で、反対同盟から三里塚の闘いの現状報告がされ、市東孝雄さんの農地を守り、戦争のための成田空港拡張反対への総決起が訴えられました。

司会の木内さんは、1966年反対同盟結成当時から参加している方から、農民らが羽田空港に視察に行った際、ベトナム戦争に向かう戦闘機が駐機しているのを見て、成田空港建設にぜったい反対しなくてはならないと思ったと聞いたということが語られました。
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(基調報告)

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動労千葉や関西新空港反対住民の会などから連帯のあいさつ。動労千葉の関委員長は「自国政府の戦争政策と闘うことが戦争を阻止する。これは日本の労働者・労働組合の重要な課題だ。沖縄への自衛隊増強は中国への侵略戦争準備。何としても戦争を止めよう。11.3日比谷に大結集して国際反戦集会とデモをやろう!」と訴えました。

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そのあと、「市東さんの農地を守ろう!」という闘いの報告がありました。
まず、当該の市東孝雄さん。市東さんは「農地は命、農地がなければ死んだも同然。こっちは何も悪いことをしていない。南台の耕作権裁判は負けるわけにはいかない。体の続く限り、あそこで耕していきたい。作った野菜を食べて美味しかったと言ってもらうのが自分の誇りかなと思っている」と強い思いを語られました。

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さらに、反対同盟顧問弁護団から9月30日に強行された耕作権裁判の結審のデタラメさが報告されました。NAA(成田空港会社)に千葉地裁が文書提出命令を出しているものが出されていないのに結審。しかも判決日が言い渡されなかったのです。18年の裁判で、市東家が100年耕してきた農地の小作権が市東さんにあること、「農地法」の悪用、書類の偽造でこれを取り上げようとすることの卑劣さデタラメさがますます明らかになったのです。国家権力の反動判決を粉砕するためにトコトン闘おうと呼びかけられました。

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「市東さんの農地取り上げに反対する会」や「市東さんの農地を守る会」、「全国農民会」からも報告がありました。この中でブラジルの方から「ブラジルでも三里塚の闘いが知られている」という発言があり、58年に及ぶ三里塚闘争の大きさを感じました。

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途中、関西から駆けつけてくれた川口真由美さんのミニライブがあり、語りと歌で反戦の共感が会場に広がりました。
さらに、三里塚と同じ国策と闘う福島、沖縄からの訴え、全国の住民・市民団体からのアピールが続きました。特に若い全学連の登壇は印象的でした。時を超え、若者たちの心をつかむ三里塚の実力闘争、国家権力に屈しない反対同盟農民のたたかいの重要性を改めて強く感じました。

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最後に、団結ガンバロウ!

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赤坂公園から成田ニュータウンのド真ん中を通って成田駅まで、周辺住民への連帯を呼びかけてデモ行進しました。
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若い学生たちが手を振ってくれたり、ベランダからスマホで写真を撮ったり、デモへの共感を感じました。戦争のための農地取り上げに反対し、戦争協力に反対して闘う三里塚の実力闘争を全国に広げましょう!(S)

3月31日(日)に三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する芝山現地闘争があり参加しました。集会の会場は芝山文化センター。成田市芝山町は、成田空港の第3滑走路(C滑走路)建設による空港拡張工事で、立ち退きを強制されたり騒音地域になってしまう地域です。反対同盟は毎月1回、周辺地域を周って空港拡張に反対しようと訴えています。
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集会では最初に、昨年2月15日~16日に強行された市東孝雄さんの天神峰耕作地の強制収用の攻防などのDVDが上映されました。
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映像の中で、市東東市さん(孝雄さんの父)の姿が映し出され、懐かしく思いました。
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集会では、反対同盟からの闘いの報告、支援・共闘団体からの発言、弁護団からの報告、空港周辺住民からの訴えなどが続き、闘いへの団結を固め合いました。
市東孝雄さんは空港会社、国家権力への怒りを秘め「南台の農地が取られたら何もできなくなる。体の続く限り天神峰の地で農業を続けていきたい。18年、仕事を休んで何回も裁判に行ったが、三権分立なんて関係ない。裁判以外でも自分のできることをやってがんばっていきます」と不屈に闘う決意を語られました。
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多くの発言の中で、深刻な思いになったのは全国農民会議共同代表の小川浩さんのお話でした。それは、いま国会で審議されている新農業基本法の改定と食料有事法案についてです。
食料有事法案とは、有事に食料が不足した場合、強制的に農民に穀物を作らせるというもので、食糧増産の計画書を出させて、それを出さない農民には20万円の罰金を科すというもの。小川さんは「平時に農民を生きていけない状態にしておいて有事になったらいきなり穀物を作れと言う。絶対に許すことができない」と弾劾しました。そして、「規模拡大とか輸出を増やすとかスマート農業とか言われているが、生産資材は高騰し、農産物価格が上がらない中で、あと5年も続けば農家は本当にいなくなる」「食料自給率は38%で種や肥料を考慮に入れれば1割以下。輸入が止まれば直ちに食料はなくなります」と危機感を訴えました。そして、農民はどうやって生きていったらいいのか?と問うて、「政府にお願いするような運動では農民は生きていけません。やはり、市東さんが言っているように、福島や沖縄、三里塚と共に闘う中に農民の生きる道がある。それ以外にはないんじゃないか」「農民もやはり戦争反対で世界の労づ御社と連帯して闘います」と言われた言葉が胸に響きました。
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集会最後に反対同盟と共に、団結ガンバロウ!
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集会場から芝山町内をデモ行進しました。
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58年に及ぶ三里塚農民の闘いの重要性を改めて感じた日でした。(S)

秋晴れの日曜日、10月8日に成田市の赤坂公園で三里塚芝山連合空港反対同盟主催の全国集会が開催されました。全国から約500名が参加し、反対同盟と共に新たな闘いへの決意を固め合いました。
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正午からの集会は、反対同盟・宮本麻子さんの司会で、伊藤信晴さんの主催者挨拶に続いて萩原富夫さんが基調報告。

萩原さんは、戦争体制化を進める岸田政権の下で成田空港の3本目の滑走路建設工事が開始されようとしていることに対し、戦争のための機能強化を阻止しようと訴え、反対同盟が呼びかけている「成田空港の拡張反対」の新署名を全国で取り組んで欲しいと訴えました。
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さらに、今年の2月15日の強制代執行に至る激闘の4カ月を振り返って、やれることはやったが、執行を止められなかったことは悔しい。南台農地の強制執行を阻止するために三里塚闘争を発展させようと訴えました。

動労千葉などの連帯挨拶の後、市東孝雄さんが登壇。市東さんは「農地と物は盗られたが、向こうは何もしていない。草取りをしていた。プレッシャーをかけようとしたのだろうが、盗られてシュンとするような性格ではない」と言われ、「作業場やビニールハウスを再建しユニットハウスも2つ建てた。会議室とカラオケ(!)」と明るく、「闘魂ますます盛んなりとやっていく」と第2ラウンドの闘いへの意気込みを語りました。
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顧問弁護団は、「南台農地をめぐる耕作権裁判が11月から証人尋問に入る。耕す者に権利ありと千葉地裁を包囲しよう。強制執行阻止の決意で闘っていく。」と力強く表明。
農地取り上げに反対する会や全国農民会議などからの発言が続き、地元芝山の住民の会からは夜間飛行差止の行政訴訟のためのカンパが訴えられました。
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集会後、反対同盟を先頭に、JR成田駅近くまでデモ行進。
空港関係者が多く住む団地街を「成田空港の軍事空港化反対!戦争に反対しよう!」「戦争のための農地取り上げ反対!市東さんの農地を守ろう!」と訴えて歩きました。
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デモ隊のすぐ横をデモ隊と一緒に歩く背広姿の一団が。千葉県警本部長の「視察」か?
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市東さんの農地を強奪し、三里塚闘争破壊を狙う国家権力と対峙しながら、大きな声でシュプレヒコール!
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住民の人たちの反応は、かつてなく温かで、デモに注目していました。(S)

今後の裁判や現地の動きについては、反対同盟のホームページをチェックしてください。
https://www.sanrizuka-doumei.jp/wp/

不屈に闘い、農民として生きる三里塚反対同盟を支援し、連帯しましょう。
裁判の傍聴や千葉地裁包囲行動に参加しましょう!
「成田空港の拡張反対」の新署名を広げましょう!
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好天にめぐまれた7月2日、「市東さんの天神峰南台の農地を守ろう!農楽まつり」が三里塚現地で開催された。午前11時、市東さんの南台の農地から萩原さんの清水の畑までデモを行い、畑の横の雑木林の中で歌とリレーアピールなどの「まつり」が行われた。
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生い茂る里芋。
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南台の畑からデモに出発。
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市東さん宅の裏にできた農作業小屋。
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トイレも完備。
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市東さん宅前をデモ行進中。
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動労千葉も関委員長先頭に参加。
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萩原さんの清水の畑についてさっそく焼きそばづくりに。
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発泡酒やビールなども配られた。
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ベースだけで歌う萩原富夫さん。
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バンドの皆さんが次々と熱唱。
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川口真由美さんのパワフルな歌声。
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沖縄の踊りをみんなで。
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すいかもふるまわれた。
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福島の椎名千恵子さんの指導でかんしょ踊りも。
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全学連の学生の発言に聞き入る。
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じゃがいも量って1キロ当てたらもらえるゲーム。
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恒例のくじ。当たった人には「カレーの具セット」か「きゅうりセット」が。
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最後に、反対同盟歌を大合唱!!

2月15日の夜、午後8時、真っ暗な天神峰に突如数百の機動隊が突進してきた。スクラムを組み迎え撃つ三里塚反対同盟農民と支援者たち。親子三代100年にわたって耕し続けてきた市東孝雄さんに執行官からの説明は何もないまま、機動隊は市東さんを押し倒した。
言語道断!こんな非道は許されない!
(三里塚芝山連合空港反対同盟のホームページより)


しかし、反対同盟と支援は、この機動隊の暴力に負けず、スクラムを組んで肉弾で何度も何度も押し返し、畑への突入を体を張って阻止し続けました。闘いのシンボルであるやぐらには2人の学生が登り、離れの屋根にも4人の支援が登って、やぐら・看板の破壊、作業場の破壊、ビニールハウスの破壊、農地破壊を絶対に許さないと深夜~翌朝まで死力を尽くして闘いぬきました。周りでは仲間の命を守ろうと機動隊の暴力を声の限りに弾劾し抜きました。本当に感動的な闘いでした。
下記は、支援者がつくったテレビニュースを中心にした闘いの報告です。


「軍事空港粉砕、農地死守、実力闘争、一切の話し合い拒否」の原則を貫く三里塚闘争は、今なお日本の反戦運動の最先頭にある闘いだと思います。国策である戦争に反対する闘いは、この57年に及ぶ三里塚闘争に貫かれる大衆的な実力闘争の思想が必ず求められます。映像を見てもはっきりしているように、巨大な国家権力に屈服するのではなく、自らの尊厳をかけて闘いの場に立ち、最後まで反対し抜く、団結を固めて闘いぬくということだと思います。そのことによって国家権力によって「つぶされる」ことなく、闘いの展望を切り開くことができるのです。
だから、今回の不当な強制執行に対し、これを断乎迎え撃ち、全力で闘いぬいた反対同盟と支援は、「勝利した」と総括できたのです。
三里塚のような闘いが日本全土で闘われるようになることが、戦争を止める道だと思います。また、だから岸田政権・国家権力は、今開かれている大軍拡の戦争国会と一体で三里塚闘争の圧殺に踏み込んできたのです。
市東孝雄さんはいつも、「労働者・学生と共に、沖縄・福島と連帯して闘う」と言われています。戦争が始まる前に、全国で三里塚のように闘っていきましょう!

市東孝雄さんは強制執行の翌日、休む間もなく産直野菜の出荷のため、長ネギや小松菜の収穫をしに南台の畑(市東さんが耕しているもう一か所の畑)に向かわれたそうです。家のすぐ隣の畑、ビニールハウスが重機で破壊されたくやしさはいかばかりかと胸が痛いですが、もくもくと農作業を続ける市東さんらの姿に深い深い国家権力への怒りと熱い闘魂を感じます。(S)
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(三里塚反対同盟の声明)
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