オリンピック(7/23~8/8)を強行した政府・東京都は、8月24日~9月5日までのパラリンピックも強行した。コロナの感染は、オリンピック+お盆で一層拡大・拡散した。
尾身会長(政府・新型コロナウイルス対策分科会)や医療関係者たちはこぞって「中止」を言ったが、菅首相は迫る自民党総裁選挙と衆院選挙で自分が勝つためにオリ・パラを利用するのに明け暮れ、コロナ対策は無策だった。そして、とうとう陽性者は「自宅療養」という名で自宅放置され、痛ましい死者を出すに至っている。
デルタ株の感染力と病状の重さはひどく、子どもたちへの感染も広まっている。
しかし、こうした中で、パラリンピックも基本的に「無観客開催」とされたにもかかわらず、杉並区、渋谷区、新宿区、八王子市、一部の都立学校、千葉県では「学校連携観戦」を実施している。オリンピックでは中止したのにパラリンピックでは強行する理由を、小池都知事や都教委は「障がい者がスポーツする姿は子どもたちに感動を与える」からだと言っている。差別選別を助長するものであり、もし子どもたちがコロナに感染したら誰がどうやって責任をとるのか、さまざまな人たちが反対の声をあげた。
具体的に多くの団体・個人が、都教委、区教委、学校(校長)への「中止」の申し入れ、JOC、JPC(日本パラリンピック委員会)への申し入れ、自治体庁舎へのビラまき、自治体担当部局へのFAX・TEL、駅頭ビラまき、抗議集会、デモ等を行なった。闘いはいまも続いている。
具体的に多くの団体・個人が、都教委、区教委、学校(校長)への「中止」の申し入れ、JOC、JPC(日本パラリンピック委員会)への申し入れ、自治体庁舎へのビラまき、自治体担当部局へのFAX・TEL、駅頭ビラまき、抗議集会、デモ等を行なった。闘いはいまも続いている。
闘いのいくつかを紹介します。
★「都教委包囲ネット」は、8/5に都教委への「学校観戦やめろ」の申し入れと都庁前抗議行動。ブログで都教委・区教委に対して電話、FAXでの抗議を呼びかけた。

8/18夜に臨時の都教委が開かれ、学校観戦について教育委員の意見を聞く。都教委は「方針形成」ではないという。教育委員5人のうち当日参加の4人は反対、欠席の1人メールで賛成。

8/18時点で「学校観戦」賛成または未決定の自治体は、江東区、江戸川区、新宿区、渋谷区、千代田区、墨田区、杉並区、八王子市。
→強行した自治体は、新宿区、渋谷区、杉並区、八王子市。
★「新婦人の会・江東支部」はChage Orgで学校観戦反対のネット署名を集めた。

要請書と、49,481署名簿(8月23日12時40分)を江東区長宛に提出した。
★「改憲・戦争阻止!大行進東部」は、江東区役所、江戸川区役所前でビラまき、区教委へ申し入れ。
★「関東障がい者解放委員会」は、JPC(蛎殻町)に申し入れをおこなった(8/23)。

(この行動に対するツイッターコメントより)
●障害者の中でも選りすぐりのエリートのお遊戯会でしかない。何かしらある正解を示すと他人と自分を良し悪しだけで比べてしまう。分断を助長することだけはやめてくれ。俺達は何も出来なくて当たり前なんだ。周りに無理に希望を与える必要もない。謙遜して感謝する必要もない。俺達は障害者だ。
●一障害者の俺もそう思う。パラアスリートって超エリート。陸上の義足なんて車が買えるほどの値段。そんなのを何本も持ってるアスリートと、保険でまかなえる義足の自己負担金をいかに工面するか悩む俺とでは雲泥の生活レベル。あの人たちは全然、“俺たち”の代表ではないんだよなぁ。
●「能力主義と共生社会実現は相容れない」、パラ競技を見て感動しつつも、どこかに違和感を覚える理由はここ。身体能力を競わせるイベントは、「身体能力に関わらず、全ての人は尊重されるべき」というメッセージと矛盾する。
●ほんまこれ。恐ろしい逆教育効果だよね。例の、役立たずは死ねにも通ずるダブスタ。町内の身体障害者のおっちゃんやおばちゃんと交流せえよ、って話。超人パラ選手にしか教育効果はないのか。
●オリンピックもそうだがパラリンピックも主目的は政治利用。誠実で純真な選手たちを利用する悪辣な連中が許せない。スポーツの世界でも障害者の世界でも格差を作り出す。それは一般社会に格差を作り出すのと同質な力が働いているように思う。
★「戦争させない八王子市民集会実行委」による八王子市教委への中止申入れ行動(8/26)
★「三多摩労組交流センター」による八王子市教委への中止申し入れ行動(8/23)
★「杉並区・戦争させない1000人委員会」による杉並区教委への中止申し入れ行動(8/25)
★「三多摩労組交流センター」による八王子市教委への中止申し入れ行動(8/23)
★「杉並区・戦争させない1000人委員会」による杉並区教委への中止申し入れ行動(8/25)
★千葉県に対する「千葉学校合同」(労働組合)の中止申し入れ行動(8/26)
★「反五輪の会」などのパラリンピック開催式への抗議行動(8/24)


9月5日のパラリンピック閉会まで、子どもの観戦動員中止を求め、抗議を続けよう。(T)