とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

カテゴリ: 労働運動

11月3日に日比谷野外音楽堂で行われた全国労働者総決起集会は、雨が心配されていましたが、何と朝から晴れ!とても暖かい集会日和りの中、北は北海道から南は沖縄まで全国各地で闘う人々、海外からの参加者など3000人が結集し、「戦争を止め社会を変える力」を感じ取り、日米の中国侵略戦争を阻止しよう!と誓い合いました。
20241103.psd

労働組合つぶしと闘おう、労働組合こそが戦争阻止の先頭に立とうと闘う3労組(関西生コン・港合同・動労千葉)が軸となって集会をけん引しました。福島の吉澤正巳さんや沖縄・宮古島の清水早子さんも駆けつけて特別アピール。体を張って原発や戦争を止めようという熱烈に訴えました。
また、韓国・ミャンマーからの国際連帯のアピール、各職場からの資本との闘いの報告など、一つひとつが心に響きました。

発言内容を紹介することは難しい!と思っていたところ、集会全体の映像がユーチューブにアップされていましたのでお知らせします。
参加できなかった方はぜひご覧ください(ただし、全編は3時間半です)!
→ https://youtu.be/pscU0Hbnku8

参考のために、当日のプログラムです。集会後、東京駅までデモ行進しました。
2411031

集会の最後に、読み上げられて確認された3労組の訴えと、集会参加者で確認された「決議案」です。
2411033
2411032


8月13日、都内でアメリカの教育労働者のストライキの記録映画上映とその闘いを組織した教育労働者との交流会があり参加しました(共催:労組交流センター教育労働者部会、動労千葉国際連帯委員会)。上映されたのはロサンゼルス統一教組(UTLA、組合員3万人)が2019年1月に5日間にわたって闘いぬいたストライキの記録映画です。長い記録を短く30分ちょっとにまとめたものでしたが、教員・保護者・学生みんなが主体的に闘っていてとても感動的でした。
2408132

上映後、来日中のUTLA前書記長のアーリーン・イノウエさん(写真下)のお話をお聞きしました。
アメリカでは「公設民営のチャータースクール」が増え続け、公教育の破壊が進んでいて、アーリーンさんたちは、「このまま労働組合が民営化を許していていいのか?」「公教育を守ろう」とストライキで闘うことを呼びかけたのです。

教育労働者のストライキは1989年以来ということで、これを実現するためにUTLAは5年間粘り強く組織化に取り組んだそうです。ユニオンパワーという左派の7人の執行委員が先頭に立って900以上ある公立学校を頻繁に訪ねて組合員との直接対話を重ねて、スト権投票で98%の賛同を得るところまで組織化したとのことで、すごいことです!
2408131
映像には、各学校の前でのストへの合流のオルグや保護者や生徒たちのスト賛成の行動、街の各所での万の単位の集会やデモなど、満を持してストライキに起ちあがった教育労働者の姿やそれが街中を揺るがしている様子が映し出されていました。そして、その状況を背景にしてロサンゼルス市長も動いてUTLAと学区の団体交渉が続き、結果、様々な要求の勝利的な合意を勝ち取ったのです。

質疑応答の中でアーリーンさんは、「動員」と「組織化」の違いを問い、組織化というのは、「人と人との関係をつくる、関係を深める」ということであり、その人自身にとって大切なものは何か、そこに自分をかけるものは何かを明確にし信頼関係をつくることだと言われました。そして、計画を立て、組合員を信頼し、草の根から組織化をしていくということで、誰もが通過するするプロセスであり「誰にでもできる!」と訴えられました。
なかなか大変なことですが、なるほどと共感し、勇気をもらいました。(S)


7月14日(日)に、東京・曳舟文化センター劇場ホールで国鉄闘争全国運動(「国鉄1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」の略称)の全国集会が開かれ、全国から620人が参加しました。

この運動は、2010年の国鉄1047名解雇撤回闘争の政治和解、解雇撤回も不当労働行為の謝罪もないまま国鉄闘争の幕引きが狙われたことに対して、「国鉄闘争の火種を消してはならない!闘う労働運動をつくり直そう!」と始められたもので、今年で15年目になります。

国鉄1047名解雇撤回闘争を軸に新自由主義攻撃との粘り強い闘いの中で、ストライキを闘う労働組合が次々と育ってきているのを実感する集会でした。
全体
最初に、労農連帯で闘う三里塚芝山連合空港反対同盟や、改憲・戦争阻止!大行進から高山俊吉弁護士が連帯あいさつ。反対同盟からは、市東孝雄さんが発言されました。
三里塚
続いて、動労千葉の関委員長から基調提起があり、解雇攻撃と闘う港合同昌一金属支部の木下委員長、関西地区生コン支部の武谷副委員長からの特別報告がありました。

関さんは、経団連が言い出した「労使自治を軸とした労働法制」というものは、「労働条件や権利の維持・向上」「団結権の擁護」が目的であったはずの労働法を、「企業・資本のための労働法」へと根本的に転換させようという攻撃だと警鐘乱打し、戦時下の労働運動解体攻撃を打ち破り何としても階級的労働運動の再生をかちとろう、11.3日比谷労働集会に全国の力を集めようと呼びかけました。
関委員長
木下さんは、国鉄分割民営化と同じような手法で民事再生法を使っての組合つぶし攻撃、しかも裁判所も一体のでたらめなやり方に怒り、「労働者市民を決定的に犠牲にして、資本や権力者だけがのさばる社会を一刻も早く変えよう」と訴えました。
港合同昌一
武谷さんは、関生弾圧粉砕の裁判闘争の中で、検察が「憲法28条の労働基本権は強い労働組合には適用されない」「ストライキをせずに法的手段をとるべきだ」などと言ってきており、労働組合法についてまったくわかってない!と弾劾。
関生
国鉄1047名解雇撤回闘争の当該・中村仁さん(動労千葉副委員長)は「国鉄分割民営化は戦争国家化攻撃だった」と言われ、「労働者は戦争にぜったい反対だ。日本と世界の労働者と団結して闘おう」と訴えました。
中村仁
動労千葉顧問弁護団の野村弁護士は、すべての前提として「国鉄分割民営化の最終段階で、JR東には国鉄労働者は全員が採用される予定だった。ところが国鉄の職員局次長・葛西敬之らが協議して分割民営化に反対する労働組合の排除のために『不採用基準』をつくり、これにJR設立委員会委員長の斎藤英四郎が直接に関与していたことが明らかになった。この不採用基準に従ってJRは1047名を採用せず。国鉄改革法の中でJR設立委員会がしたことはJRがしたことと見なすとあるから、JRに1047名解雇の責任があるのは明白」と言われました。
このことは粘り強い裁判闘争の中で引きだした事実であり、このJRの不当労働行為に基づいて動労千葉争議団らはJR東会社に、解雇撤回・職場に戻せ!と要求しています。
(次回裁判は、7/31午後2時~東京地裁510号法廷、12時30分~東京地裁包囲デモ、日比谷公園霞門集合)

JRになってからも動労千葉はJR合理化・外注化反対を闘い続け、JR千葉鉄道サービス(株)での組合員拡大に取り組んでいます。また、JR東日本環境アクセス(株)でも7月5日に動労東京の支部が旗揚げしました。そうした報告もありました。
また、千葉の久留里線など廃線化反対の地域の取り組みの報告もありました。
JR関連会社
さらに、この日の集会には、韓国から鉄道労組と民主労総ソウル地方本部の労働者が来日して参加。共に闘おうと熱いアピールがありました。韓国民主労総傘下の労組の代表者たちもこの国鉄闘争全国運動に賛同してくれています。韓国の鉄道労働者は、日本の国鉄民営化反対の闘いに学んでいまの韓国の鉄道民営化反対に取り組んでいると言っていました。現実の労働者の国際連帯の闘いはやはり感動的でした。
韓国鉄道
このあと、各地の闘いの報告がありました。自治労本部の裏切りに怒りを燃やし現場から戦争協力拒否の闘いをつくろうとしている自治体労働者の発言や、初めてのストライキをやり抜いて福祉職場の労働者の組織化に取り組む福祉労働者の発言。また、組合員全員への8.6ヒロシマ参加オルグに挑戦するという日教組奈良市の発言など、職場から戦争反対の闘いをつくっている迫力のある報告でした。さらに沖縄や広島からの訴え、全学連の訴えがありました。
発言者
とりわけ、8.6ヒロシマ大行動実行委の宮原事務局長は「8月6日早朝、広島原爆ドーム前に全力で集まってほしい!」と渾身の訴えでした。
それは、今年の8.6反戦反核原爆ドーム前集会に対し、広島市が実質これを禁止するという措置に出ているからです。朝5時~9時まで、「拡声器・プラカード・ビラ・のぼり・横断幕等の持ち込み禁止」など、「従わない場合は、広島県警と連携して対応する」と言ってきているとのこと。8.6平和記念式典に核戦力の「拡大抑止協議」を進めている岸田首相と米国代表が参加し、さらにパレスチナの子どもたちの大虐殺を強行しているイスラエルの代表の参加も要請しながら、戦争反対の声は力ずくで圧殺せんとするとんでもない歴史的な攻撃です。何としてもはね返し、反戦集会&岸田弾劾デモをやり抜かねばと思いました。
最後に、発言者が全員登壇して、全体で団結がんばろう!
とても元気のでる集会でした。
がんばろう
全体で確認された集会決議と来年5月に計画されている武器見本市阻止に向けたアピールを紹介しまします。
集会宣言
アピール


地方自治法改悪案が3月1日に閣議決定で国会に上程されました。5月7日に、衆議院本会議で松本総務大臣が趣旨説明を行い、総務委員会へ付託され、同日の総務委員会で趣旨説明が行われ、現在審議中です。これは地方自治法を改悪して、地方自治を解体する「国の指示制度」を創設するというもので、戦争を想定した「有事における」地方への抑え込み立法に他なりません。こんな憲法違反の戦争法を断じてつくらせてはなりません。
Iボード

5月10日(金)夕方、衆院第二議員会館前での抗議行動に参加しました(主催:東京労組交流センター自治やイブ会/改憲・戦争阻止!大行東京)。
18時30分から、自治体労働者や「大行進」の仲間たちの反対アピールが行われました。
初めに、「戦争のための地方自治法改悪」について、労組交流センター自治体部会の労働者から、今日の戦争情勢についてと地方自治法の改悪案要点について「基調報告」がありました。その上で、闘いの報告、発言がありました。
Image3国会前

自治体労働者たちの発言を紹介します。

神奈川の自治体労働者
4月12日、内閣府は(全国の安全保障上の重要施設の周辺や国境離島を対象とする)重要土地利用規制法に基づく区域指定第4弾として、28都道府県の184カ所を指定し(累計583ケ所)告示しました。そのうち、神奈川県内は12カ所、横浜市は4ケ所です。

私たちは横浜市に対して抗議に行きました。元横浜市議も抗議しましたが、横浜市の職員は「国が決めたことなのでわれわれは関知しない」と言いました。前は「われわれは宮仕えですから」などと言って、地方自治が壊されるのにどこ吹く風の対応でした。

また、2月6日には、「国民保護法に基づく住民の避難訓練」「緊急事態訓練」が横須賀市と横浜市金沢区にまたがって行われました。「横須賀の海岸で、不審船から自動小銃で武装した十数人が上陸したという想定」で行われました。

それらは全て自治体にかかわることで、地方自治法にも絡んできます。戦争と直結している改悪と闘います。

東京の区職の労働者A
今日は「重要経済安保情報の保護・活用法」(経済安保セキュリティ・クリアランス制度)が可決されました。許せません。

地方自治法改悪の審議は進んでいません。立民は「地方自治は国と対等・協力の立場にあるのに、改正案はそれを否定するものだ」と指摘するものの、反対の立場をはっきり言いません。自治労も闘う姿勢を出していません。私たち現場労働者が反対の意見をはっきり出して、闘っていきましょう。

●区職の労働者B
地方自治法改悪は戦争への第一歩です。職場の青年と話しました。話を理解してくれて、「気づかないうちに外堀がどんどん埋められていってしまう」と言いました。

こんなくだらない国会で、自治体労働者の役割りが変えられてしまうことは許せません。自分たちのことは自分たちで決めていく、これが地方自治法の本旨です。働く者の力で粉砕していきましょう。労働組合が団結して闘っていくときです。

●労組交流センター自治労部会
今こそ自治体労働者の誇りにかけてこんな改正案を葬りましょう。自治体労働者の誇りは日々地域住民と接していること。住民が何に困り、何を求めているかを仕事を通じて知っています。どこに住んでいるかも知っています。
災害についてだって、何をしたらいいか、自治体労働者が一番わかっています。国の指示権を使って地方公共団体を飛び越えてやる行政とはどういう内容か。

地方自治制度や自治体労働者の組合も先の戦争の反省から生まれました。 反戦、反原発などの闘いは大切です。地方自治法「改正」を粉砕するまで闘いましょう。

国は国益のためと言うけど国益が地域住民の利益になったことは、これまでありません。真っ向から闘って住民を守ろう。自治体労働者の誇りをこの闘いでとり戻しましょう。

●神奈川労組交流センター
地方自治法改悪は中国侵略戦争推進の大攻撃と一体です。粉々に粉砕しよう。

川崎では、「青年の名簿を自衛隊に提供するな」の署名に取り組みましたが、自治体の組合からも集っています。自治体労働者は自分たちの業務で住民を戦争に動員する先兵になってはいけないと、みんな感じています。住民と結んで、反戦闘争に決起して行きましょう。
百万

戦争反対!戦争のための地方自治法改悪をさせるな!の声を大きくし法案阻止へ!がんばりましょう(T)。
(百万人署名運動のチラシ)

地方自治法改悪チラシ


ダイヤ改正が行われた3月16日、このダイ改によって強行される労働者への労働強化・権利破壊に抗議し、動労千葉は15日の始業から48時間のストライキに入りました。

15日は早朝から幕張車両センター前で、この日の朝からストに入った組合員を先頭にビラ巻き情宣活動。
03165
その後、JR千葉支社前で抗議行動。
03166
16日は、午後2時~千葉市民会館小ホールで、動労千葉総決起集会が開かれ、各支部組合員、OB・家族会、ともに反戦春闘を闘う仲間たち、支援者が230名結集し団結を固めました。
03161
主催者挨拶にたった関委員長は「今回のストは、鉄道の歴史を覆すような攻撃に対する反撃であり、戦時下における労働組合としての闘いだ」と反戦春闘としてのストライキの意義を訴えました。
03162
(動労千葉のJR千葉支社への闘いの要求)
①職名廃止の撤回、業務融合化の中止
②すべての外注業務の再直営化
③本線運転士の抜本的行路緩和と十分な要員配置、ワンマン運転の中止
④上総一ノ宮検査派出廃止、木更津派出体制見直しの撤回
⑤京葉線快速列車廃止提案、久留里線廃線化計画の中止
⑥JR貨物の3月ダイ改における諸要求、労働条件の改善、要員不足の解消
⑦定年延長と70歳まで働ける労働条件の確立

①の業務融合化というのは、一人の労働者にある日は運転、別の日には車掌、次の日は駅業務と「なんでもやれ」というもの。また一定期間運転手に駅業務をやらせるなどのジョブローテンションの強制配転攻撃など、「勤務地も業務内容もすべて会社が自由に決められる」というとんでもない攻撃がかけられています。しかし、これらは「鉄道の安全」を破壊するもので重大事故につながります。
スト突入の各支部からは、こうしたJR当局の業務融合化攻撃への怒りと闘いへの決意が次々と表明されました。
03163
この動労千葉の闘いの激励に、三里塚反対同盟の伊藤信晴さん、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉さん、久留里線と地域を守る会の三浦代表、動労千葉を支援する会の織田事務局次長らが駆けつけ連帯あいさつ。
高山さんはJR東海道新幹線の運転士らの年休裁判の控訴審で運転士らの逆転敗訴になった例を取り上げ、「日本の経済社会の発展に必要な産業においては、労働者の基本的権利を認めなくてよい」とするもので「これこそ新自由主義の考え方だ」と断罪し、この延長線上に廃線の問題もある、「コストに合わないなら切り捨ててよい」という論理をまっこう拒否しよう!それが今回の春闘ストだと言われました。そして「搾取される労働者が決起する。搾取する資本が戦争衝動に強いこだわりを持つことに対して、最もそれに反撃するのが労働者だ。労働者あっての反戦だ」と熱烈連帯のアピールでした。

高山.psd
続いて、共に24反戦春闘を闘っている動労総連合水戸(写真下)、船橋二和病院労組、群馬合同労組などから闘いの報告があり、若い全学連からも共に闘う決意がありました。
十倉経団連会長が春闘のことを「経済の好循環を労使ともども競い合ってがんばろうという意味での闘い」と言ったそうですが、これに応じる連合路線を粉砕しぬいて、さらに労働者が主導権を握ってこの社会を変えるぞ!という気概に満ちた各労組の発言に、すごいなあと感動しました。(S)
03164

↑このページのトップヘ