毎年8月15日に開かれている「労働者市民のつどい」に参加しました。30回目ということで、もう30年近くも続いている8.15集会です。
会場は杉並区内のセシオン杉並ホール。杉並区議の洞口朋子さんの司会で、『琉球弧を戦場にするな』(森の映画社)の上映後、恒例の松元ヒロさんのコント、弁護士の高山俊吉さんの講演「8.15に『反戦』を決意する」などがありました。
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高山さんは、講演の中で「災害は起きるもの」だが「戦争は人が起こすもの」だ。だから「起こさせない」というのが反戦だと言われ、また、反対すべきは侵略戦争、「とりわけ自国の侵略戦争だ」と指摘しました。そして、あいまいな反戦論・平和論では戦争を止めることはできないと言われ、「反戦は権力の打倒と切り離すことができない」と強調しました。
その上で、8.6原爆ドーム前の闘いの勝利は、私たちの訴えに多くの人々が共感し、獲得された力があったからだと指摘し、さまざま分断されているが深いところでは繋がっている、労働者民衆は必ず私たちの立場に立つ時がくるという強い信頼の姿勢が大事だと言われました。だから、社会の矛盾の根源が何かを正しく言っていくことが、理解を広げ共感を得ていく決定的な前提なのだと。なるほどと思いました。

主催者からのアピールの中で、森川文人弁護士も、「資本主義は私たちの生活を維持できず、戦争で突破するしかない」「生活のために自衛隊に就職した若者たちも、8月6日に原爆ドーム前に動員されたバイトのガードマンたちも、みんな私たちと同じ労働者階級であり、現実の本質を私たちが暴露し覚醒さえすれば、私たちとともに起ちあがる仲間になるはずです」と訴えました。

この集会に誘った若者から、いま、非正規やアルバイトはクタクタで、政治の話、戦争の話を聞く精神的な余裕がないですよと言われました。でも8.6の闘いは若者の心に響いていました。若者たちに伝わることば、伝わる反戦運動を闘いとりましょう!(S)