5月10日、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」創設の悪法が参議院で成立してしまった。これは、4月の日米首脳会談ー共同声明で確認された「日米の指揮統制枠組みの見直し」を進めるためのもので、これで横田基地の在日米軍司令部のもとで米軍・自衛隊が指揮系統を一本化する動きが加速するという、とんでもない戦争法です。戦争反対で戦後80年、陸海空3軍を一元的に指揮する司令部はつくらないできていたのに、最大野党の立憲も賛成したとのことで許しがたい。朝日新聞の取り扱いも小さすぎる!
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5月12日、「横田を中国侵略戦争の司令部にするな!」と米軍・自衛隊への抗議行動に起ちました(主催:改憲・戦争阻止!大行進三多摩)。まず、福生駅前での街宣、それから近くの「ひふみ公園」での集会。そこから横田基地に向かってデモ行進。さらに基地への申し入れと、4時間近くの行動に約100名が参加しました。その間ずっと右翼が大音量の街宣車で妨害!(なんと9台も) でもそれを上回る「安保粉砕・基地撤去!」のコールでがんばりました。
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集会には千葉から三里塚現闘の方も参加され「成田空港の物流は激減しているのに新たに4000mの滑走路を造ろうとしている。巨大兵站基地だ。成田と横田は一体だ」と言われました。また、神奈川から横須賀で反基地闘争を闘っている仲間が報告、さらに練馬、三多摩の医療福祉労働者から職場での闘いの報告がありました。地元の労働者は「頻繁にオスプレイやC130が飛んでいて怒りでいっぱいだ。マスコミも民衆の闘いを報道せず異常だ」と訴え、学生も、アメリカの学生のパレスチナ連帯行動を前に「世界と私たちの闘いは繋がっている!戦争の司令部横田の現地で闘おう」と呼びかけました。
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集会後、横田基地周辺をデモ行進。家の中から手を振ってくれたり、スマホで写真を撮ったり、デモに入って一緒に歩いたりと、反応がとても良かったです。

デモ終了後、再度横田基地ゲート前へ行って申し入れ行動。航空自衛隊横田基地司令は自衛官が出てきました。申入書を読み上げ手渡しました(信号を挟んで反対側が第二ゲート)。
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(申入書)
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しかし、在日米軍司令は申入書の受け取りを拒否して出てきません。ちゃんと受け取れ!とみんなで信号を渡って門前へ。すると米軍は直ちに門の鉄扉を閉めてしまいました。「出てこい!受け取れ!」と抗議しても反応なし。やむなくその場で申入書を読み上げ抗議しました。
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目の前の鉄扉の向こう側はまるで「治外法権」のようです。「日米地位協定」で国内法が及びません。世界で戦争をやっている人殺しの米軍が我がもの顔で居座っているのです。この米軍と自衛隊が一体となって対中国への戦争訓練を強化しています。さらに戦争に向けて指揮系統を一本化していくなど絶対に許すことはできません。
すでに戦争は始まっている!この現実を私たちは必死で訴えていかねばと思いました。(S)