福島からの報告です。
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原発事故から12年を迎えた3・11反原発福島行動23は、福島市青少年会館での集会&福島駅までの市内デモ行進として行われました。好天に恵まれ全国から550名の参加があり、汚染水海洋放出攻撃断固阻止に向けた大きな地平が切り開かれました。
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本集会に先立ちプレイベントとして「12年目のフクシマ 大熊、双葉、浪江、飯舘」と題したDVDの上映とミニコンサートが行われました。
13時からの集会では、3・11実行委員会の椎名千恵子共同代表が主催者挨拶を行い、続いて「福島からの訴え」として県内各地から参加した人々が一斉にステージに登壇しました。

最初に浜通りから漁民の方のビデオメッセージが会場に流されました。
「我々は、板子一枚下は地獄という中で何で魚を捕ってくるのか。消費者においしく食べてもらうためだ。(風評対策で)冷凍したり保管したりするために捕ってくるのではないんですよ、廃棄処分するための魚を捕って何するんですか。」「皆さんの力がないと国が暴走しているのを止めることできないから、漁師であれ誰であれ海はみんなのものですから、みんなの力で止めてください。海に流すことは止めてください。」 
この痛切な訴えを私たちはしっかりと受け止めなければなりません。原発汚染水の海洋放出は絶対に阻止です。
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続いて県内からの訴えとして、全国農民会議共同代表で酪農家の鈴木さん、浜通り地方、中通り地方の住民の方が、原発事故直後の被曝・被害の状況を述べ、海洋放出に対する怒りの気持ちをそれぞれ語りました。ふくしま共同診療所の杉井医師はメッセージで、診療所開設から10年を振り返り、「戦争反対」「核と人類は共存できない」の思いを、岸田政権の汚染水海洋投棄と原発政策大転換に対する大反撃として全力で取り組もうと呼びかけました。飯舘村の伊藤さんからのメッセージも読み上げられ、全体で怒りを共有しました。また、ドイツ・ゴアレーベンなど海外からもメッセージが寄せられました。
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この後、全国の闘う仲間からの発言がありました。農地強奪の強制執行攻撃と体を張って闘いぬいた三里塚反対同盟から伊藤信晴さんが闘いの報告と今後に向けた不屈の決意を語り、さらに、動労千葉の関委員長や星野暁子さん、杉並区議の洞口とも子さん(メッセージ)、全学連など次々と闘いの報告と決意が語られました。
最後に、8・6ヒロシマ大行動実行委から戦争会議そのものであるG7広島サミットを許さないという特別アピールがあり、5月19日~20日、サミット反対の広島現地闘争への決起が訴えられました。

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14時46分に全参加者で黙とう。今後の行動提起のあと、福島の怒りと思いが込められた集会宣言が読み上げられ、会場全体の感動の拍手で確認されました。
1-311集会宣言
集会後、福島駅前までの約4キロのデモに打って出ました。デモ出発前、浪江の吉澤さんが怒りのアピール。「戦争に直結するさまざまな動きに対して、断乎たたかっていこう!」
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デモに対し、警察権力が右翼を使って弾圧を策しましたが、これを完全に粉砕して沿道の市民と感動的な合流をかちとりました。(3・11反原発福島行動実行委員会事務局)
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