千葉県成田市天神峰で有機農業を営む市東孝雄さん宅の農地や作業場などの強制収用の動きが本格化しています。

「安保3文書」の中でも「防衛ニーズを踏まえた空港・港湾の整備・強化」が明記されましたが、すでに、自衛隊・米軍の戦時使用に向けた成田空港のB滑走路の延長、新滑走路建設計画が動き出しています。
そうした戦争体制に突き進む中で、政府・成田空港会社は、ついに、空港の一角で農業を続ける市東さん農地を国家暴力で強奪しようとしています。
こんなことは許されません。

(反対同盟HPより)

農地の強制収用と対峙する市東孝雄さん宅前での早朝行動です。
三里2

1月16日、三里塚反対同盟の弁護団のもとにNAA(成田空港会社)から書面が届きました。
これは「離作補償金の供託がないまま、いつでも強制執行をやる」という意思表示であり、空港会社からの最後通告です。
NAA


千葉地裁の授権決定に対する東京高裁への執行抗告の棄却と今回のNAAからの通告で、強制執行との闘いは文字通りの本番を迎えます。

1月8日に市東さん宅の畑で開かれた「団結旗開き」の乾杯のあいさつで、市東孝雄さんは「来るなら来い!」と決意を述べられました。

三里塚3.psd

→ 乾杯のあいさつで決意を述べる市東さん(1・8団結旗開き) - YouTube


反対同盟の新年の闘争宣言です。

             闘争宣言2023

 57年目の三里塚闘争は、市東さんの天神峰農地への強制執行攻撃との闘いの渦中で新年を迎えた。11月24日からの臨戦態勢24時間座り込み闘争により、現在まで46日間守り抜いている。決戦本部は年末4日間決戦を構え、年内執行を実力で粉砕した。全国から結集した学生がこの闘いの先頭に立った。まさに「人は石垣、人は城」である。この態勢を永続的に維持・発展させ、強制執行攻撃を粉砕しよう!

 岸田政権は実質改憲というべき安保政策の大転換に踏み込んでいる。安保3文書改定は中国に対する戦争宣言である。5年間で43兆円もの大軍拡で、中国への攻撃能力を構築するという戦争国家への大転換だ。絶対に許してはならない。
 この動きと連動して、成田空港会社は更なる機能強化に向けて「新しい成田空港」構想をぶち上げ、ターミナルの統合、貨物地区の整備、鉄道・道路のアクセス改善など、空港全体を造り直す計画を明らかにしている。この構想は、浜田防衛相が成田空港と下地島空港の軍事使用を明言しているように、「機能強化」に名を借りた「軍事転用計画」である。

 岸田政権の戦争準備と一体となった成田空港の軍事空港化を粉砕しよう。沖縄・辺野古をはじめとする全国の反戦反基地運動と連帯して、ウクライナ戦争反対、軍拡反対、改憲阻止へ闘おう。原発60年稼働を許さず、全ての原発廃炉へ闘おう。食糧危機を招く農業破壊や環境破壊に反対しよう。地球環境を守り、軍事利用に反対する空港拡張反対署名を発展させ活用しよう。あらゆる差別や抑圧に立ち向かい、労働運動弾圧を跳ね返し、岸田政権打倒へ共に闘おう!
                            2023年1月8日
                      三里塚芝山連合空港反対同盟


国の強制執行に対し、天神峰農地で仁王立ちになって闘う市東孝雄さん、反対同盟の人々に、全国から支援の声を届けましょう!

●昼間の座り込みに行ける人は、駆けつけましょう。
●現地に行くのが難しい人は、差し入れ、カンパ、檄布などを送りましょう。
 送り先:〒286-0102 千葉県成田市天神峰63 市東孝雄
       電話 0476-35-0087

●現地集会・デモに参加しましょう。

< 2・5天神峰現地闘争 >
とき◆2月5日(日)午後1時~
ところ◆市東さん宅中庭
*集会後、空港に向けてデモ行進
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟