6月の第3金曜日18時30分、首相官邸前で多摩川太鼓が鳴り響き、原発いらない金曜行動が始まりました。横断歩道を渡ってすぐの低い建物が首相官邸です。
昨年の6月からスタートしたこの官邸前金曜行動は、この日で13回目となります。
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まず、最初にアピールされたのは「生業(なりわい)訴訟」原告団の方たちでした。福島原発事故被災者で各地に避難した人々が各地で起こした東電と国の責任を問う賠償裁判で、4つの上告に対してこの日に最高裁の不当判決が言い渡されたのです。判決では「津波の高さなどは予測できなかった」として国の責任を認めませんでした。原告団の方たちは「言葉にならない」と、信じられないという思いを語られました。
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国策として、絶対安全・安心ですと地元に強制してきた原発建設なのに、予測できなかったと言って国の責任が否定され、賠償責任なしとは!? ありえない判決です。原発推進の政府とそれを支える裁判所、人を人とも思わないこの国のとんでもないありようを目の当たりにする思いです。絶対に変えよう!
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たんぽぽ舎の柳田真さんは、「いま盛んに言われている、電力需給がひっ迫している、原発再稼働が必要だ、という論調は本当か?」と問い、「15基1000万キロの石油火力が全く動いてない。それで電力危機だというのはおかしい。反対の声をしっかり上げていこう」と訴えました。
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この日も150名近くの人々が駆けつけ、たくさんのアピールがありました。泊原発の運転を認めないとした札幌地裁の勝利判決(5/31)、青森・新潟で闘われた原発反対候補の選挙報告、関西の敦賀原発反対の闘い等々、全国での闘いと結びついて情報を共有化する場でもあります。
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カンパで新しく作ったのぼり旗のお披露目です。
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国と東電の責任を問う東京の原発避難者の裁判の訴えや、日本原電や東電への7.6抗議行動への訴え、また、参院選で「原発を止める人を選挙で選ぼう」の呼びかけなどがありました。
7月は、15日の金曜日です。(S)