首相官邸の目の前で、1月21日(金)午後6時30分から、多摩川太鼓で金曜行動がスタート。とても寒い日でしたが152人が参加し、「汚染水を海に流させない!」と2022年の闘いへの決意を固め合いました。
呼びかけ人の鎌田慧さんがあいさつに立ち、前日の「朝日川柳」にあった「原発がトンガになくて安堵する」を紹介され、本当にそうだと言われながら、「日本は地震大国、津波大国なのに、平然と原発をつくってきて、福島の大爆発に至ってしまった。住民たちは反対したけれど個別に崩されてしまい、崩す手段はすべてカネだった」と言われました。それを聞きながら沖縄の基地問題でもまったく同じで、こうした切り崩しをどうやったら覆すことができるかと歯ぎしりする思いでした。
他方で鎌田さんは「いま、簡単には再稼働をできない状況に追い込んでいるのは私たちの運動の力だ。大事故が起こってしまった後だから残念だけれど、私たちはこうした運動に誇りを持っていいと思う」と言われ、人間の未来に対する思いを持つ政治家の英知によって原発をなくす見本もあるとドイツの例を紹介しました。また「脱炭素ということで原発を盛り返そうという野望があるが、私たちは脱炭素も脱原発も一緒にやって、そうやって地球を救っていく。そういう運動をこれから進めていきたい」と語られました。
福島現地からは、黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)がアピール。黒田さんはこの日、東電刑事訴訟(東京高裁)での裁判官に現場検証を求める署名提出に来られていて「重要な裁判で裁判官が現地を見に来ないのはおかしい。原発をちゃんと見に来なさい、人々の声を聞きに来なさいと訴えてきた」と報告されました。また「コロナは怖いけれども、放射能はどうなんだ!内部被曝の問題が日々私たちを脅かしている。周りの仲間たちが倒れている」と深刻な状況を語られました。最後に「汚染水ふざけるな、だますなとやっていこう」と力強くアピール、久しぶりに黒田節を聞くことができました。
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会の方からは「日本原燃は、今年の秋に燃料棒を挿入し年内にも再稼働を強行しようとしている。今年は正念場、3月5日に3回目の原発いらない一斉行動を予定しているのでぜひご参加を」と訴えがあり、2団体から前日に行われた内閣府へ申し入れ行動の報告がありました(金曜行動実行委有志から「総ての原子力発電に反対、放射能汚染水の海洋放出に反対!」の申し入れ、反原発自治体議員・市民連合から「岸田内閣での原発政策の撤回と、自然エネルギー政策への転換を求めます」の申し入れ)
全国からは、岩手県の「三陸の海を放射能から守る岩手の会」、鹿児島県薩摩川内市の「薩摩川内市の未来を考える会」から連帯メッセージが寄せられ代読されました。岩手には原発はないですが青森の六ケ所再処理工場が稼動され大事故が起きたらその影響は甚大と、政府・規制委員会の「安全審査合格」の大問題点を指摘していました。薩摩川内では稼動40年に近い川内原発に対し規制委がさらに20年延長させようとしていることに反対しています。金曜行動は2月には500回になるとのこと。
全国での反原発金曜行動を繋いでいる官邸前金曜行動の重要性を感じました。
さらに参加団体・個人からのアピール・告知が続きました。とにかく、参加者が次々とマイクをとり自分たちの取り組みを報告し、また全国各地の状況も伝わるという、元気のでる官邸前金曜行動でした。
最後に、金曜行動実行委から、「トリチウム等汚染水の海洋投棄反対の共同申し入れをします。全国から内閣府あての申し入れやメッセージを寄せてください」という要請がありました(下記参照)。汚染水の海洋投棄反対の大きなうねりを創り出そうというものです。ご協力を!(S)

この日は、官邸前金曜行動に先立って、午後4時からの東電本社前抗議行動にも参加しました。
主催は東京労組交流センター。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう全国会議)や原発とめろ!新橋アクション、全学連などが参加、「原発汚染水の海洋放出をやめろ!」と東電に申し入れました。


この日は、官邸前金曜行動に先立って、午後4時からの東電本社前抗議行動にも参加しました。
主催は東京労組交流センター。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう全国会議)や原発とめろ!新橋アクション、全学連などが参加、「原発汚染水の海洋放出をやめろ!」と東電に申し入れました。

(申し入れ書を読み上げる)