山梨から、ふくしま共同診療所・杉井医師を迎えた講演会の報告が届きましたので紹介します。
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2月23日、山梨連絡会や合同労組、放射能から福島の子どもたちを守る山梨の会、農民会議の仲間とともに、県立国際交流センターにおいて「フクシマとつながろう!なくそう原発!2・23講演会」を開催しました。講師は、ふくしま共同診療所医師の杉井吉彦さんです。初参加者を含めて約40名が参加し、原発事故から8年の福島の現状を学びました。
集会1
最初に、呼びかけ団体を代表して山梨合同労組の小林さんから、3・11反原発福島行動19への参加と「山梨での春休み」(南アルプス市で行われている保養)への参加・支援が呼びかけられました。
続く講演では、杉井先生が、①福島の現状、②共同診療所の活動、③今後の課題について、スクリーンに新聞記事や資料を映しながら簡潔に話されました。

福島では危険な収束作業、汚染水の増加、除染土の仮置きが続いており、県民は日々放射能と向き合いながらの生活を強いられている。今なお年間300人の震災関連死が続き、原発事故は全く終わっていない。県は、モニタリングポストの撤去や甲状腺エコー検査(学校健診)の打ち切りを画策したが、住民の反対で阻止された。しかし、福島医大は保護者が自己責任で子どもに検査を受けさせないようにするため、「過剰診断・過剰診療」を強調する説明文を配布している…等々。そして「県民の命と健康を守るための闘いはこれからが本番だ。避難・保養・医療の原則を貫こう」と強調されました。
集会2
質疑応答では、「茨城県水戸市に甥っ子が住んでいるが、無料で長期に甲状腺検査が行われるようにするためにはどうしたらいか」、「甲状腺以外はなぜ話題にならないのか」「共同診療所への圧力はあるか」などの質問が出されました。

杉井先生は「放射能の影響だと確定できないから言わないが、白血病、胃がん、肺がんなど噂は延々とある、「福島県以外でも医療機関、生協、市民団体など自主的な甲状腺検査に取り組んでいるところもたくさんある」と話した上で、「でも、まず福島で勝たないと全国的には広がらない。甲状腺がんが放射能の影響だと認めなければ次の健康診断には進まない」、「チェルノブイリしか比較する資料がないが、原子炉の型も放出された核種も人種も食事も違うから、全くオリジナルで考えないといけない」。そして「福島で勝ち抜くことが全国の原発再稼働を止める。へばりついてでも福島でひっくり返す」と強調。

共同診療所に対して「大げさ診療所」という中傷は今もあるものの、市町村の健康保険組合に何度も出かけ抗議することによって保険診療はほぼ通るようになったこと、福島県医師会の会議で論争するうちに、名前は明かさずに患者を紹介してくれる医師が出てくるようになったこと、子どもの甲状腺エコー検査に関しては「福島医大か共同診療所か」と言われるほど有名になり信頼されるようになったことなどを語ってくれました。共同診療所の粘り強い活動が、原発事故後の福島の医療に風穴を開けつつあることが実感できる、心強いお話でした。

1人1人の力は小さいけれど、みんなの力を合わせれば、必ず戦争も原発も改憲も止められます。
3・11反原発福島行動(郡山)、3・28~31「山梨での春休み(南アルプス保養)を成功させ、再稼働阻止・全原発廃炉、戦争・改憲阻止、安倍政権打倒へ、ともに進みましょう。(郡内地区連絡会 T)

■第3回 被曝・医療 福島シンポジウム~事故より8年、福島の現実と課題~
とき◆3月10日(日)午後1時30分~
ところ◆コラッセふくしま4F多目的ホール(JR福島駅西口1分、リッチモンドホテル隣り)
パネリスト◆
①矢ケ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)「ICRP(国際放射線防護委員会)を科学の目で批判する」)
②渡辺瑞也さん(医療法人小高赤坂病院理事長・院長)「被災当事者にとっての東電原発事故~健康被害と損害賠償問題を中心に~」
③金益重(キム・イクチュン)さん(韓国・東国大学医学部教授)「ムン・ジェイン政権下の原発政策について」
参加費1000円(医師2000円、学生500円)
問合せ◆ふくしま共同診療所(tel.024-573-9335)

■福島は絶対負けない!3.11反原発福島行動2019
とき◆3月11日(月)午後1時開会、3時~デモ行進(JR郡山駅まで)
ところ◆開成山公園・野外音楽堂(郡山市開成1-5、郡山市役所隣り)
集会◆オープニングコンサート、避難者、農民、医師などアピール
主催◆実行委員会(tel.024-905-7759動労福島)