青森からのお便りです。
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4月12日(木)の夜、「9条改憲発議絶対反対」をかかげて「三八労働者集会」が開かれました。中小の労働組合が春闘中にもかかわらず、南部バス労組などが呼びかけ、平和労組三八地本が後援した集会には、仕事帰りの労働者を中心に75名が参加し、労働者民衆の改憲問題への関心の高さを示しました。

集会のメインは、清末愛砂さん(室蘭工業大学准教授)の講演です。限られた時間の中で、<自衛隊の憲法明記は何が問題か>について話されました。

指摘された問題点の幾つかをあげてみると、
①「自衛の措置」の名でイスラエルのような軍事主義になる、
②「自衛隊の明記」は、憲法上の組織として自衛隊が防衛省より上部に位置づけられる、
③「後法優先の原則」から言って、9条が死文化(平和条項の終焉)し、安全保障条項(積極的軍事主義)になる、
④安保法制下での自衛隊の明記は、自衛隊が武力に依拠する安全保障政策の遂行のため、「自衛」「防衛」「国防」の名で海外派兵をよりいっそう強める、
⑤軍事優先の社会になり、「防衛」の名で軍事研究・武器開発が推進されていく、
等が訴えられました。

明文改憲を通して、「戦争のできる国」づくりが狙われていることがはっきりとわかりました。

安倍自民党によって、自衛隊の憲法明記を軸にした「改憲4項目」が具体的に示されている歴史的な転換点の中で、いま、改憲の中身について一人の例外もなく主体的に考え、行動していく時だと思います。

労働者民衆の怒りが噴出している中で、労働者民衆自身が主人公となった<改憲阻止の大衆運動>をつくり、対抗していきましょう。(青森県連絡会 S)

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上記の集会が開かれた三八地域は青森県の南部にあたります。
三八地域