19日(金)午後1時過ぎ、国会前での抗議行動の最中、「採決強行」が伝えられた。
くり返される光景。
何かおかしい。こんなことでいいのか!
17日に衆議院の法務委員会で、金田法相への不信任案が提出されてからの国会の様子を見ながらずっと感じていたことだ。(下の写真は18日の国会前行動)
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というのは、私は法務委員会が止まった翌日(18日)の国会審議は「空転する」と思っていたからだ。
国会前での野党議員らの「戦争のための共謀罪」「現代の治安維持法」を葬り去ろうという発言を聞いていて、傍聴体制をとっていた18日に予定されていた衆議院・憲法審査会もきっとまた「流れる」だろうと思っていた。
でも、現実には何事も起こらなかった。
憲法審査会は予定通り開催された。ほかの委員会も予定通り行われた。

何かおかしい、こんなことでいいのか。
これでは、委員会採決を止めることなどできないではないか。採決を強行するための「審議」の法務委員会としか思えないのに。

安倍内閣は、不遜にも「19日の法務委員会で採決強行、23日の本会議で衆議院を通す」と豪語しているのだ。

これに抗議し、「野党は共闘」して、18日の全ての審議を拒否して、国民にこの事態の重大性を訴えるべきではないのか。
19日も、委員長が職権で法務委員会開催を強行するなら、これに抗議して出席拒否をして闘うべきではないのか。

そうしても、採決は強行されたかもしれない。しかし、全マスコミは取り上げるだろうし、日本中で大騒ぎになり、労働者民衆の大きな怒りが引き出され、共謀罪廃案への道が開けるのではないだろうか。

いま進んでいる戦争への道を止めるためには、安倍に負けないくらいのなりふりかまわぬ決起が必要なのではないだろうか。

19日夕方からのクレオでの共謀罪反対集会(主催:現代の治安維持法と闘う会ほか)で、講師の荻野富士夫さん(小樽商科大学)は、「私は2~3年前から、いまの日本は日中戦争前夜の時代と同じだと感じている」と言われた。戦前の治安維持法研究の第一人者である荻野さんの言葉はずっしりと重い。
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荻野さんのお話を聞いて、私たちは、いま安倍政権が戦争反対の声を根絶やしにしようとしていること、職場や地域で「おかしい」という声を根絶やしにしようとしていること、そのための共謀罪なんだということをもっとはっきりさせなくてはならないと思った。

戦前の治安維持法は結局、戦争を賛美することしか認めないところまで行きついた。そうした戦争体制を完成させないために、共謀罪法案の廃案へ、全力をあげよう!(S)

呼びかけられている今後の国会行動

5月22日(月)          午後6時30分~7時30分   議員会館前
5月23日(火)衆議院本会議     正午~午後1時    議員会館前 
                     午後                                座り込み
                  午後6時30分~7時30分     議員会館前
5月24日(水)参議院本会議    昼12時30分~午後1時30分 議員会館前
                 午後6時30分~  日比谷野音集会&デモ
5月25日(木)           午後6時30分~7時30分  議員会館前 
 ★議員会館前行動は、総がかり行動などの呼びかけ。
 ★23日は現代の治安維持法と闘う会も正午から国会前行動を呼びかけている。

集会&デモ
5月31日(水)共謀罪廃案!安倍内閣は退陣せよ、集会&デモ
            
午後6時30分~、日比谷野外音楽堂
 ★主催:共謀罪NO!実行委・総がかり行動
6月10日(土)止めよう!辺野古埋立て、共謀罪法案は廃案に6.10国会大包囲 
            午後2時~3時30分  国会周辺 
 ★主催:基地の県内移設に反対する県民会議/「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委/総がかり行動
6月11日(日)現在の治安維持法・共謀罪をとめろ銀座デモ
          午前10時30分、桜田公園(JR新橋駅烏森口すぐ)
 ★主催:国鉄分割民営化に反対し。1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動