3月26日、「市東さんの農地を守ろう! 第3滑走路阻止! 安倍打倒!」を掲げた三里塚全国集会(主催:三里塚芝山連合空港反対同盟)が成田市赤坂公園で開催された。あいにくの雨だったが、全国から780人が参加した。
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司会は婦人行動隊・木内敦子さん。伊藤信晴さんが主催者挨拶で、北原鉱治事務局長の「全国のみなさんに、市東さんへの一層のご支援をよろしく」というメッセージを紹介した。
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反対同盟事務局を代表して萩原富夫さん(上写真)が基調報告をした。市東さん宅の離れに決戦本部を立ち上げたことの意義を語り、農地取り上げ強制執行を阻止するための裁判闘争の重要性を訴えた。そして、新たに強制執行阻止の「請求異議裁判署名」運動を開始することを提起した。また、第3滑走路建設などの空港強化を弾劾し、4・24耕作権裁判、5・25請求異議裁判とデモへの結集を訴えた。
20170326-8動労千葉の田中康宏委員長、関西実行委、関西地区生コン支部の西山直洋さん、反対同盟顧問弁護団、市東さんの農地取り上げに反対する会、各地の農地を守る会、全国農民会議、動労水戸の石井真一委員長などが次々と発言した。
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参加者全員で反対同盟の歌などを合唱した。
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法事から駆けつけた市東孝雄さん(下写真)は、執行停止のための保証金カンパにお礼を述べ、裁判闘争への決意を語ったうえで、「沖縄・福島・三里塚を一体の闘いとして、これからも天神峰で畑を耕し続けます。ぜひ天神峰を訪れてください」と訴えた。
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「耕す者に権利あり」という横断幕を先頭に、成田ニュータウンを成田駅までデモ行進した。予備校生たちが表に出て来てデモに注目していた。許しがたいことに、空からは警察のヘリが常に低空で監視していた。
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「三里塚・請求異議裁判署名」の呼びかけ

三里塚芝山連合空港反対同盟

全国の闘う仲間の皆さん。

反対同盟は、市東さんの農地に対して国と成田空港会社(NAA)がもくろむ強制執行を許さないために、新年冒頭の旗開きをもって決戦本部を発足し、市東さんとともに体を張って闘う態勢を築いてきました。

その中で、市東さんは強制執行を許さない新たな裁判(請求異議裁判)を開始しました。

この裁判に全力で取り組み、市東さんを応援し、強制執行の攻撃を押し返していくべく、「三里塚・請求異議裁判署名」の取り組みを呼びかけます。

最高裁で確定した「農地を明け渡せ」という判決は、地代のだまし取りや文書偽造など、NAAの数々の違法・不法にふたをして、市東さんの耕す権利を踏みにじった許すことのできない判決です。しかし、NAAによる強制執行請求を千葉地裁が許可しなければ、強制執行はできません。「強制執行は許されない」という市東さんの主張が千葉地裁を圧倒し、裁判の開始と強制執行停止をかちとったのです。請求異議裁判は、まさに最高裁決定をひっくり返すたたかいです。

「農地取り上げは私だけの問題ではありません。労働者も農民も本当に生きていけない現実を一丸となってとめましょう」「私の農地の問題は、沖縄や福島とひとつながりです。だから私はたたかいます」と常々市東さんは言います。そして、「私の思いは、これからも天神峰で農地を守り、地道に働き続けることです。空港会社の不当な執行請求に対しては、あくまでたたかう覚悟です」と陳述書で述べています。こうした市東さんの譲れない思いに、何としても応えようではありませんか。

NAAによる農地取り上げは、第3滑走路計画と一体です。反戦を掲げ、半世紀を超えて闘い続ける反対同盟をつぶそうとするものです。強制執行阻止は、改憲や戦争に向かう安倍政権との闘いそのものです。

あらたな署名運動をとおして、さまざまな怒りや闘いと結びつき、何が何でも市東さんの農地を守る強固な陣形を築いていきたいと思います。天神峰=決戦本部にもどんどん駆けつけて下さい。

皆さん、ぜひ署名に取り組んでくださいますようお願い致します。

2017年3月26日

★署名用紙のダウンロード★
http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/index.html