北海道から泊原発再稼働阻止現地集会の報告が届きました。
* * * * * * *
10月9日、日曜日の12時40分。気温10度、雨交じりの突風で傘もさせない、そんな中、泊原発再稼働阻止現地集会が、泊原発を対岸にのぞむ岩内町旧フェリー埠頭緑地で行われました。全国からの参加者は230人。
2-161009集会看板
10月3日に青森県六ケ所村をスタートした自転車隊による関係自治体要請行動、8日の札幌集会、同日夜に倶知安町で行われた「全国相談会」。その翌日に開かれた現地集会でした。一連の集中行動を支えた皆さんに感謝と敬意を表します。

集会は石井ポンぺさんの、アイヌ語による「大地への祈り」から始まりました。石井さんの解説によると、言い伝えでは昔この地に大きな地震があり、山に登ると木の枝にたくさんの昆布がぶらさがっていた。それで津波が小川を遡り、山の上まで達したことが分かったというのです。

「大地への祈り」に続く主催者挨拶の後に、ルポライターの鎌田慧さんが「電力会社のために避難訓練をしなければならないこと自体ナンセンスだ、これは戦時中の防空大演習と同じだ」と語り、その後各地からの発言がありました。
3-161009iwanaishukai2
福島からは黒田節子さんと木幡ますみさんが、福島の現実について怒りを込めて語り、鹿児島反原連の松元成一さん、愛媛県の井出久司さん、若狭の家の木原壯林さん、そして函館から大間原発訴訟の会の竹田とし子さんが、それぞれの状況と決意について熱く語りました。クマール・スンダラムさんは日印原子力協定への反対を訴えました。

最後に実行委員会の柳田真さんが、川内や伊方や福井とは違い、泊では適合性審査合格が出される前に運動が始まっている。これは大きな力だと述べました。

(集会場側から見た北海道電力泊原発)
1-161009iwanaishukai
集会宣言の後、放射能拡散可視化のためにあげられたエコ風船は、翌10日の朝、東に170キロ離れた新ひだか町で発見されています。
集会の後は強風の中を岩内町中心部までデモ行進。

私は参加できませんでしたが、翌日行われた周辺地質調査現地見学バスツアーも大盛況でした。(北海道 I)