国鉄分割・民営化に反対し抜いた国鉄労働者にJRから不採用が通知された1987年2月16日から28年、1047名解雇撤回!国鉄労働運動の火を消すな!と闘い抜いてきた人々が呼びかけた2.15労働者集会に参加しました。JR錦糸町駅近くのすみだ産業会館で開かれ、会場いっぱいの630人が集まりました。
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JRは、際限のない外注化、駅の全面委託や基地の統廃合、大合理化を進めて、強労働と鉄道の安全破壊の上に利益を上げようとしています。これと現場で闘う動労千葉の各支部からの報告がありました。(写真上)

特に3.14ダイヤ改定で、JRが地方切り捨てに直結する地方ローカル線の廃止、特急列車廃止・削減を強行しようとしていることに対して、動労千葉が労働組合として地域住民と連帯してこれに反対する闘いに全力で立ち上がっているという報告には、すごいことだと思いました。
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また、1047名解雇撤回を28年間闘い抜いてきた当該労働者の発言には胸を打たれました。国や資本による理不尽な労働者への仕打ちに怒り、仲間と共に闘い続けて、そして、いま、労働者の尊厳を踏みにじって戦争に動員しようとしている安倍政権に真っ向から立ち向かっている。写真下の左から、国労旭川闘争団の成田昭雄さん、動労千葉争議団の中村仁さん、同じく高石正博さんです。
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集会冒頭に、「いまこそ国鉄闘争の発展を!」と3人からの訴えがありました。
国鉄全国運動呼びかけ人の伊藤晃さん(日本近代史研究者)は、「新自由主義は破綻し社会を破壊している。この攻撃に反撃し、闘えるんだという力を国鉄全国運動はつくり出している」、「自分の職場を守る闘いが社会を守ることにつながっていく」と訴えました。

動労千葉の田中委員長(写真下)は、いまの労働者の置かれている現実、社会の全面的崩壊の現実に触れ、「すべては、労働組合の問題として考えるべきだ」と指摘しました。そして、「労働者の権利を取り戻す闘いは、戦争を阻止する闘いなのだ」と訴えました。
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また、動労水戸の石井委員長(写真下)は、動労水戸がストライキで闘い抜いてきた被曝労働拒否は、外注化阻止・非正規職撤廃と一体のもので、労働組合の課題だと訴えました。
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又、この日、ダイエー八王子店の閉店でほとんどのパート労働者を解雇するというダイエー資本に抗議し第3波のストライキを闘ってかけつけた合同労組八王子ダイエー分会の労働者から、「闘い続ける」と力強い発言がありました。
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この日の集会には、韓国の民主労総ソウル地域本部長のソヒョンソクさん、韓国鉄道労働組合ソウル地方本部長のパクチョンソンさんからメッセージが寄せられました。また、同日、全国10ヶ所で同様の集会が持たれたそうです。国境を越えて労働者が連帯できる力強さの中に、戦争をとめる力の展望を感じました。(S)