許すな!憲法審査会

「とめよう戦争への道!百万人署名運動」ブログを改めて、改憲の憲法審査会動向をお伝えしていきます。百万人署名運動は、「改憲・戦争阻止!大行進」運動に合流しました。

2025年12月

12月4日10時から、衆議院憲法審査会が開かれました。今臨時国会2回目の実質審議で、テーマは「今後の議論の方向性」でした。

前回は11月20日でしたので2週間ぶりの開催でした。今年の通常国会の途中から定例日の毎週開催という悪弊はなくなったかのように見えますが、実際には審査会のない定例日には幹事会あるいは幹事懇談会が開かれ、憲法審で議論すべき事項が非公開で、すなわち傍聴者がいない、ネット配信が行われない、議事録が作成されない場で話し合われるという新たな悪弊が常態化しています。11月27日にも幹事懇談会が開かれましたが、私たちはメディアの報道などから不十分で時として不正確な情報を得るしかありません。
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以下、『産経新聞』のウェブサイトに掲載された記事を転載させていただきます。貴重な情報が無料で読めることに感謝したいと思いますが、船田元氏が記者団に説明した、語ったと記されている内容以外は誰に取材したのか定かではありません。
また、この記事からはこの日の幹事懇談会ではもっぱら条文起草委員会をめぐって議論が交わされたような印象を受けますが、12月4日の憲法審査会では、船田元氏(自民党)が「国民投票法改正の方向性について、各党の検討状況を先週の幹事懇談会で発表していただいたことは大変有意義であったと感じている」と述べ、幹事懇で行われた広報協議会の役割等に関する議論の内容をかなり詳しく紹介しています。
広報協議会にせよ条文起草委員会にせよ、本来なら憲法審査会本体で取り上げられるべき重要なテーマの議論が幹事会や幹事懇談会で先行して行われることはけっして許されないということを強調しておきたいと思います。
なお、この記事では幹事懇談会と同じ11月27日に自民、維新両党の2回目の条文起草協議会が開かれたことも報じられています。こちらについても正確な情報をつかむことは困難ですが、その動向に注目していく必要があります。

条文起草委の常設、与党が提案 立民は「時期尚早」と反対 衆院憲法審幹事懇
『産経新聞』2025年11月27日

自民党は27日、衆院憲法審査会の幹事懇談会で、連立政権合意書に盛り込んだ改憲条文起草委員会の憲法審への常設を提案した。連立を組む日本維新の会が同調したが、立憲民主党と共産党、れいわ新選組が反対した。改憲を目指す勢力が衆院で発議に必要な3分の2を割る中、自民と維新は次期衆院選での改憲勢力の躍進に期待し、両党の条文起草協議会で粛々と準備を進めるとみられる。

条文起草委の常設は、自民の船田元氏が提案した。協議テーマは、改憲に前向きな各党が必要性を共有している緊急時の国会議員任期延長を含む緊急事態条項に加え、立民が重視する内閣による衆院解散の制約などを想定している。
与党が目指す9条改正を除外した理由について、船田氏は記者団に「憲法審で具体的に議論していないので外した」と説明した。

ただ、自民の提案に立民は「時期尚早だ」と応じず、共産とれいわも歩調を合わせた。立民の山花郁夫氏は「起草委は幅広の合意があってつくるものだ」と主張。国民民主党と公明党は意見を表明しなかった。

船田氏は起草委の設置時期に関して記者団に「今国会中とは考えていないが、できるだけ早く何らかの決断を得たい」と語った。だが、憲法審の武正公一会長(立民)は提案を「聞きおく」と述べるにとどまり、実現は見通せていない。

一方、自民と維新は27日、両党で立ち上げた条文起草協議会の2回目の会合を開き、維新が9月に発表した提言「21世紀の国防構想と憲法改正」について意見交換した。
起草協議会は憲法審とは一線を画し、9条改正や緊急事態条項新設について両党の見解をすり合わせる場となる。関係者は「次の衆院選で改憲勢力が『3分の2』を奪還することを見据え、条文起草に備えている節もある」との見方を示した。(内藤 慎二)
* 引用、ここまで

続いて、12月4日の衆院憲法審について、これも『産経新聞』のウェブサイトに掲載された記事を転載させていただきます。

「安全」巡る認識の違い表面化 衆院憲法審査会 緊急事態条項新設に立民は反対姿勢堅持
『産経新聞』2025年12月4日

衆院憲法審査会が4日に開かれ、自民党など改憲勢力が、緊急時の国会議員任期延長を含む緊急事態条項の新設を改めて訴えた。党内や支持層に護憲派を抱える立憲民主党は反対姿勢を堅持した。緊急事態に「戦争」も想定する改憲勢力に対し、立民は大規模自然災害を中心に意見表明。政党間の「安全」をめぐる認識の違いも浮き彫りとなった。

「民主主義の根幹に関わる」
「来年の通常国会の後半、議員任期延長を含む緊急事態条項について参院も含めた各党合意を取り付けつつ、条文化に着手していきたい」。自民の船田元氏はこう述べ、「条文起草委員会」の憲法審への常設を呼びかけた。ただ、立民の山花郁夫氏は議員任期延長の必要性を認めず、条文起草委の設置にも否定的な見方を示した。

自民と日本維新の会、国民民主党、公明党、衆院会派「有志の会」の5党派は6月、議員任期延長を可能にする憲法改正骨子案を示した。大規模自然災害に加え、武力攻撃などを想定した。

国民民主の浅野哲氏は4日の衆院憲法審で、「自然災害や感染症の蔓延、武力攻撃事態などで選挙を実施できない場合、国会の機能をいかに維持するかという課題は民主主義の根幹に関わる」と強調した。
一方、山花氏は「東日本大震災のようなケースでも8割強の地域は選挙の執行が可能だった」などと任期延長不要論を展開した。「国難」をめぐる認識が一致しているとは言い難い。

■維新、他党に「奮起」を促す
衆院の改憲勢力の問題意識は参院とも共有されていない。自民を含む参院側は現行憲法の「参院の緊急集会」の活用を念頭に、議員任期延長に慎重姿勢を示してきた。

とはいえ、戦争の影響は全国に及びかねず、参院だけで対応できるかは見通せない。ロシアに侵略されたウクライナの事情に詳しい神戸学院大の岡部芳彦教授は産経新聞の取材に「ドローン(無人機)や巡航ミサイルが飛んでくる中で、投票や街頭演説ができないことは明らかだ」と語る。
同様の危機感を抱く維新の馬場伸幸氏は衆院憲法審で、任期延長措置の必要性を強調。「党内もまとめられないようでは改憲原案の提出など夢のまた夢だ」と他党に奮起を促した。(内藤慎二、末崎慎太郎)
* 引用、ここまで

以下、この『産経』の記事では触れられていないものを中心に、この日私がいい意味であるいは悪い意味で特に興味を引かれた発言をいくつか紹介していきたいと思います。

論拠の弱い立民・山花郁夫氏の起草委員会設置反対論

野党側筆頭幹事の山花氏は、国民投票法の改正について「どの党の案がベースになったという色が付かないことが大事だ」、「発議される憲法改正案は、どこの党の主張であったということが希釈されていることが必要で、起草委員会というアイデアは現状ではそれになじむ状態ではない」などと述べましたが、なぜもっとはっきり反対の理由を主張しないのかともどかしく思いました。

また、議員任期延長の改憲についても、「公立中学校で男子生徒の髪型は丸刈りでなければならないという校則があった場合、この規制をなくすことが適切で、女子学生の髪型も丸刈りでなければならないという校則を新たに作成して男女の不平等を解消するという方策を取るべきではないことは言うまでもない」という奇妙なたとえ話を持ち出して、「大災害の場合、一部の地域で選挙の執行が困難であることを理由として衆院選を全面的に不能だと論じることは、比率で上回る地域での選挙権行使の機会を停止することにより平等を確保しようとするもので、女子学生を丸刈りにしようとするのと同様に、投票の権利を侵害・制限する方向で平等を実現しようとする方策と言え、繰延べ投票の方法を活用することが適切な解決方法だ」と述べていました。個人的な感想ですが、どうにもピンとこない発言でした。

維新・馬場伸幸氏の聞き飽きたトンデモ論とヤジ

維新の幹事である馬場氏は、発言の冒頭、「私は初当選以来13年間憲法審査会に身を置いている」が、「ここまでの活動を振り返ると、何も決められない審査会と言わざるを得ない」と述べた後、「憲法審査会は議論して結論を出すのが使命だ」といつもながらの謎理論を振りかざし、最後には「我々は9条及び緊急事態条項を中心に粛々と条文案の作成に着手しており、一刻も早い国民投票の実施に向け、改憲論議の先頭に立っていく覚悟である」と表明しました(2022年10月27日の憲法審で「日本維新の会が突撃隊となって改憲論議を引っ張っていく覚悟である」と発言した馬場氏のことですから驚きませんでしたが)。
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これまでの馬場氏の言動を見ていると、よく「粛々と」となんて言えるものだなとあきれますが、この日も氏はとんでもない振る舞いに及びました。それは、後述する五十嵐えり氏(立民)の発言時にヤジを飛ばしていたことです。傍聴者を含めて他人のヤジには激しく反発する維新の議員たちが(自民の安倍晋三元首相もそうでしたが)しばしば大声でヤジを飛ばすという事例がまた一つ加わった形です。

条文起草委員会の構成はどうなる?

公明党の河西宏一氏は、改憲に関する党の姿勢について、選挙困難事態など緊急事態における国会機能の維持についてはさらに議論を積み重ねる、9条と自衛隊については9条1項・2項は堅持した上で自衛隊を憲法の定める統治機構の中に位置づける検討を進めるなどと述べた後、条文起草小委員会をめぐって衆議院法制局に過去の小委員会設置の事例について説明を求めました。これに答えた橘衆院法制局長は、憲法調査会時代に設置された4つの小委員会と憲法調査特別委員会に設置された法案審査小委員会では、いずれも幹事・理事の会派だけでなくオブザーバーの会派を含めて委員が割り当てられたことを紹介しました。

また、れいわ新選組の大石あきこ氏は、11月27日の幹事懇談会で、「SNSの偽情報が主なテーマだったのに、最後に自民党の幹事から改憲の起草委員会を作りたいんだ、オブザーバーは排除したいんだという提案をしてきた」と暴露し、「私もオブザーバーなので排除されてしまうのではないかと不安になった。これは大問題だと思うが、小委員会をオブザーバーを排除して進めていくといったことをどこで意思決定するつもりなのか」と武正公一会長(立民)に質問しました。これに対して武正氏は、「提案があったということだけ幹事懇では申し上げている。それ以上でも以下でもない」と、あいまいに答えました。

橘氏と武正氏の発言を総合すると、過去の憲法調査会や憲法調査特別委員会ではオブザーバー会派を含めて小委員会が設置されたが、今提案されている憲法審査会の起草委員会はどうなるかわからないということになります。大石氏が不安になったのは当然で、私も不安です。れいわや共産党を排除して条文起草小委員会が設置され、なし崩し的に改憲の議論・手続きが進まないよう、全力で反対していかなければなりません。

中谷元氏の「くせ球」発言

ここまで紹介してきた各会派1名ずつの意見表明の後、何人かの委員・幹事からの発言がありました。その中でいちばん驚いたのが、以前与党側筆頭幹事を務めていたこともある中谷元氏(自民)の以下の主張でした。

氏はまず「今年6月12日に船田氏ら5会派の委員から配布された条項骨子案は審査会で議論できる画期的な提案になっている」、「自衛官が自信と誇りを持ち胸を張って国防の任に就くことができるよう、9条の『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない』という条文を改正して自衛隊を明記すべきだ」として、条文起草委員会における条文案の作成と審査会での審査を行うよう訴えた後、「もう一つ検討し得る条項として憲法24条がある。同性婚を正面から認める憲法改正・法整備が必要であり、憲法審査会しか議論の場がない」と述べたのです。氏がどういう意図で同性婚の問題を持ち出したのか定かではありませんが、唖然とさせられる発言でした。
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上述のように立憲民主党会派を代表して行った山花郁夫氏(野党側筆頭幹事)の発言がやや迫力を欠いたものでした(個人的な感想です)ので、最後に同党の松尾明弘氏(幹事)と五十嵐えり氏のもう少し歯切れのいい意見表明を紹介しておきたいと思います。

まず、松尾氏は、議員任期延長に関して「参議院の緊急集会が存在する以上、改憲を正当化する理由とはならないし、国民の選挙権を侵害し国民主権の原理にも背くものであるため、これを目的とする条文起草委員会を直ちに設置することは認められない」と述べ、「いつか何らかの条文について起草委員会を設ける場合は、少数意見を反映させることを重視して現在幹事会にオブザーバーとして参加されているような会派の方々も参加するべきである」と主張しました。また、「立憲主義は政治権力の独裁や恣意的な支配を憲法や法律によって統制しようという原理で、民主主義国家の憲法において不可欠な前提となるものであり、憲法審査会の議論は立憲主義に基づくこうした機能を一層強化する、あるいは人権保障をより実現するといったテーマを優先して行うべきだ」として、「衆議院の解散権、憲法62条が定めている国政調査権、LGBTQの人々の人権保障、特に高裁レベルで違憲判決が相次いでいる同性婚、憲法92条の地方自治」を挙げました。

そして五十嵐氏は、「自民と維新の連立合意書にもある緊急事態条項の条文起草委員会の設置や来年度中の国会提出には明確に反対する」として、これまでの国会での議論の経過を詳しく述べながら、「緊急集会の70日限定説や権能限定説が完全に崩壊している今、任期延長改憲の理由がないことが明らかになったはずだ」と主張しました。また、「自民と維新の連立合意書にもある憲法9条について、戦後80年、9条の下で専守防衛の理念が果たしてきた役割は非常に大きく、対話と国際協調を重視した平和的かつ現実的な外交、安全保障政策を推進するためにも改正には反対する。9条を事実上死文化させるおそれのある自衛隊明記の改憲についても反対の立場であることを申し添える」と表明しました。
五十嵐氏がこの日最後の発言者でしたが、このとき維新の馬場氏がヤジを飛ばしていたことをもう一度記しておきます。
そうだ!

この日の審査会は、11時30分頃閉会となりました。
委員の出席状況は、自民は初め5~6人、途中から2~3人、立民は1~2人が欠席しており、他の会派は全員が出席していました。
傍聴者は35人ほどで前回より多かったのですが、記者席に着いていたのは1人だけでした。

改憲・戦争反対の声を広げる闘いを全力で取り組もう

今国会での憲法審査会(実質的な審議の行われた回)は、この日が最後となりました。条文起草委員会の議論はまったく進展せず、改憲勢力にとってはほとんど成果のないうちに終わったように見えます。

しかし、安心は禁物です。自民と維新は『合意書』で設置するとした「条文起草協議会」を11月13日から開始し、改憲への世論を喚起しようと躍起になっています。高市内閣の支持率が(私たちから見れば)異様に高いことも懸念材料です。高市政権の中国への挑発的な対応とそれへの中国の反応を排外主義へと組織しようとする動きはとても危険です。
私たちはこうした戦争策動に徹底的に対抗していかなければなりません。

そのためにも2026年の改憲攻防を世論を二分するような大きな闘いにしなければなりません。「自衛・防衛のため」と称して高市政権が進める大軍拡、軍事経済、排外主義の戦争政治と全力で対決し、中国・アジアの民衆と連帯する反戦運動の大きなうねりをつくり出していきましょう!(銀)



諸般の事情で憲法審査会の報告がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありません。

* * * * * * * *

11月26日(水)13時から、今臨時国会初の参議院憲法審査会が開催されました。
参議院では、7月20日の参院選後の8月1日(金)から5日(火)まで開かれた臨時国会の初日に憲法審査会が開催されて会長、幹事の選任が行われ、立憲民主党の長浜博行氏が会長に就任しています。これにより今国会では衆参両院とも立民が憲法審会長のポストを握ったことになります。

そのほか、自民党では前会長の中曽根弘文氏や与党筆頭幹事だった佐藤正久氏、片山さつき氏らが審査会から抜け(佐藤氏は落選したため、片山氏は財務大臣に就任したため)、立憲民主党の辻元清美氏と共産党の山添拓氏が幹事を辞任し(山添氏は共産党が議席を減らし幹事を割り当てられなくなったためですが、辻元氏は国土交通委員長に就いたからでしょうか/なお、2人とも委員には留まっています)、かつて衆院憲法審で暴言を吐きまくっていた足立康史氏が日本維新の会から国民民主党に鞍替えして参院選に出馬し当選して憲法審委員となる等のメンバーの異動がありました。

ただ、最も大きな変化は、参院選で躍進した参政党が初めて3人の委員を送り込み、うち1人は幹事となったことでしょう。後述しますが、この日初めて発言の機会を得た安達悠司氏(幹事)と「さや」こと塩入清香氏は、早速トンデモ論(私の個人的な感想です)を開陳していました。

この日のテーマは「憲法に対する考え方」とされ、まず各会派を代表して1人ずつ、計8人が7分の持ち時間で発言し、続いて6人の委員が3分以内で意見を表明しました。最初に長浜会長が「全体の所要は1時間15分を目途とする」と述べたとおり、審議は14時15分頃終了しました。
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まず、この日の審議の様子を報じた『産経新聞』のウェブサイトの記事を転載させていただきます。

条文起草委設置で足並みそろわぬ与党 今国会初の参院憲法審、「周回遅れ」挽回なるか
『産経新聞』2025/11/26日

今国会初の参院憲法審査会が26日に開かれ、各党が「憲法に対する考え方」について意見表明した。自民党と日本維新の会が連立政権合意書に盛り込んだ「条文起草委員会」の憲法審査会への常設をめぐっては、維新が設置を提案したが、自民は言及しなかった。改憲論議が衆院に比べて遅れ気味だと指摘されてきた参院だが、挽回は容易ではなさそうだ。

国会ごとに「振り出しに戻る」
「5カ月ぶりとなる討議のテーマは再び『憲法に対する考え方』だ。国会ごとに振り出しに戻るようなテーマ設定で、その先の議論へなかなか進めないのではないかと危惧している」
維新の片山大介氏はこう述べたうえで、「憲法審査会の下で条文起草委を設置することを提案させていただきたい」と訴えた。
国民民主党の足立康史氏は「大賛成だ」と賛意を示し、「そもそもわが党の玉木雄一郎代表はテーマを拡散させずに起草委を設置し、条文案作りを進めていくべきだと繰り返し求め続けてきた」と強調した。
一方、自民側から条文起草委設置を精力的に呼びかける声は上がらなかった。
また、党内や支持層に護憲派を抱える立憲民主党の吉田忠智氏は「条文起草委の設置など断じて許されようがない」と反対論を展開。衆院の自民が緊急時に国会議員の任期延長を可能とする憲法改正を目指しているのに対し、参院の自民は慎重姿勢を堅持しているとして「敬意を表する」と持ち上げる場面もあった。

■参政が推進役になるか
参院憲法審は同じようなテーマ設定や開催回数の少なさなどから、衆院に比べて改憲論議が「周回遅れ」と評されてきた。
こうした状況を変え得る存在として、注目を集めているのが夏の参院選で躍進した参政党だ。
安達悠司氏は現行憲法が占領下で制定されたことなどを問題視したうえで、「部分的な修正ではなく、前文から日本人が自分たちで考えて一から作り直す必要がある」と訴えた。参政が改憲論議の推進役を担うことになれば参院選と同様、次期衆院選でも保守層へ広く浸透する可能性がある。(内藤慎二)
* 引用、ここまで。(ゴシックは筆者)

食い違いが目立った改憲勢力の主張

上掲の『産経』の記事は「条文起草委員会」の設置に関する各会派の発言に焦点を当ててまとめられており、「自民は言及しなかった」と記されています。それは間違いではありませんが、私は、与党筆頭幹事で会長代理の中西祐介氏(自民)が、自民党の憲法改正実現本部が作夏立ち上げたワーキングチームのとりまとめに沿って、緊急事態対応について「任期の特例は一定の要件を満たすときは認めるべきである」、9条について「自衛の措置を担う等身大の自衛隊を明記する」などと、改憲派としての立場を明言したことを指摘しておきたいと思います。

また、記事では足立康史氏(国民)がかつて所属していた維新に同調して「条文起草委員会」の設置に賛同したことが強調されていますが、国民民主党を代表して発言した幹事の川合孝典氏は、緊急事態対応については参議院の緊急集会の重要性を、憲法審査会の今後の運営については参議院改革協議会や衆院憲法審との連携を訴え、「条文起草委員会」には言及しませんでしたし、9条にも触れませんでした。

一方、公明党の幹事の谷合正明氏は、「9条と自衛隊をめぐる問題」について「内閣や国会による民主的統制」を確保するため憲法が定める統治機構に自衛隊を位置づけることは検討に値すると述べるとともに、緊急事態対応については緊急集会と繰延べ投票で対応することを基本とすべきだとの考えを示しました。そして、自民と維新の連立政権合意をめぐっては、「国の最高法規である憲法についての議論を、与党の限られた会派が拙速に進めるべきでないことは言うまでもない」として、あからさまに苦言を呈しました。公明党からもう一人発言した平木大作氏が、「憲法9条1項、2項を今後とも堅持すべきである」と述べていたことも紹介しておきます。

いわゆる改憲派と目されている勢力において、9条と自衛隊・自衛権、緊急事態対応をめぐる改憲の内容や進め方について会派間で見解の相違があることは当然ですが、自民や公明では会派内でも衆参で齟齬があることが、これまでの憲法審での審議を通じて明らかになっています。上述のように、自民と維新の連立を通じて、参院ではこうした会派間、会派内での食い違いが一層明確になったように感じました。今後特に注視すべきは、自民・維新の連立合意で明記されている「条文起草委員会」の設置に対する参院自民党の対応だと思います。

参政党の主張は「?!」だらけ

今回、衆参を通じて初めて憲法審で発言の機会を得た参政党の幹事・安達悠司氏は、まず、参政党は改憲でも護憲でもなく一から憲法を作り直す「創憲」という立場を取っていると切り出し、その理由として、GHQが作った草案に基づいて占領下で制定されたものであり、日本固有の価値観や考え方が取り入れられておらす、外国の侵略から国を守る仕組みが備わっていないなどと、私たちが何度も聞かされてきた典型的な改憲派の主張を表明しました。
その上で、日本人が自分たちで憲法を作ることは可能だしその歴史もあると続け、「我が国最初の成文憲法は聖徳太子が作った十七条憲法だ」と述べた後、「明治時代には近代憲法を制定する気運が高まり国民が草案を作ってきた」として五日市憲法草案を挙げ、これを読んだ上皇后陛下が「深い感銘を覚えた」とおっしゃったと言ったかと思うと、帝国憲法制定時の国民の感動や一体感は非常に大きかったとして板垣退助の『自由党史』の記述を紹介しました。何の脈絡もなく、とても弁護士とは思えませんでした。
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そして、参政党が5月に公表した『新日本憲法(構想案)』の作成過程(2年以上かけて勉強会やワークショップを行って作ったそうです)を述べるなどして、最後に「緊急事態条項については、感染症の蔓延が要件とされている場合、人為的に緊急事態を作らされる(私たちの表現で言えば「でっち上げられる」でしょうか)おそれがあるため、参政党は反対を表明している」と明言しました。感染症蔓延の要件がなければ賛成するのかという疑問は残りますが、この日最も注目すべき発言だったかもしれません。

参政党からはもう一人、「さや」こと塩入清香氏も意見を表明しました。その主張は「憲法に我が国の大切な宝である子どもの権利を明確化し、保護していくための新たな規程を盛り込む必要がある」、「言葉を発しない乳幼児を思いやる時間こそが人類をまともにしてきた」というものでした。

というわけで、今回はトンデモ論を振りまいただけに終わったように見える参政党ですが、『産経』の記者が期待を込めて書いているように、「今後、改憲論議の推進役を担う」ようになる可能性はけっして小さくないと思います。その動向を注視していきましょう。

立民、共産、れいわは改憲反対の立場を明言

今国会から野党側の筆頭理事となった立憲民主党の吉田忠智氏は、緊急集会について「機能強化等に関する論点をさらに議論し、具体的な制度改善に結び付ける必要があり、特に、参議院選挙区の合区が緊急集会の制度趣旨に合致するものか検討が必要と考える」、自民・維新の連立合意に記されている「衆参憲法審での条文起草委員会の設置など断じて許されようがない」などと述べたほか、国会法に定められている「憲法審査会の法的な任務である憲法違反問題等の調査審議も極めて重要であり」、「我が会派は、自民・維新の連立合意にあるあらゆる武力行使を可能にしてしまう憲法9条の改憲には明確に反対する」と強い口調で表明しました。

また、もう一人立民から発言した小西洋之氏は、維新の委員は「審査会ではもう十分意見を出し合ってきた、壊れたテープレコーダーのような議論を繰り返している」と言うが、議員任期延長を主張する衆議院の改憲派の「緊急集会は平時の制度で70日限定であり、その権能は制限される」との見解がなぜ成り立ち得るのか、この審査会で審議したいので幹事会に維新の会の見解を出してくださいと言っているが、1回も出されたことがないと暴露しました。

共産党の山添拓氏は、まず「高市総理が所信表明演説で憲法改正に向けた議論の加速を求めた」が、「行政府の長として憲法尊重擁護義務を負う総理が、国会に対し改憲論議を急げとあおるなどもってのほかだ」と指摘した上で、「自民党は9条への自衛隊明記を主張し、維新の会は9条2項を削除し国防軍の保持を明記すべきと9条破壊を掲げている」が、「戦後80年の今年、日本国憲法に刻まれた不戦の誓いを一顧だにせず、戦争国家づくりで憲法破壊を進めるなど言語道断だ」などと主張しました。

れいわ新選組の山本太郎氏は、発言の冒頭に「今ある憲法を守れ、話はそれからだというのがれいわ新選組の考え方だ」と述べ、「老老介護がスタンダードとなり、介護離職やその先に起こる介護殺人でさえ珍しいものではなくなったのが日本」であり、「国からの公助を削り続け、介護においても自助・共助を事実上国が強制しているに等しい。これは個人として尊重されるという憲法13条違反だ」と指摘、さらに多くの国民が困窮している実情を挙げて「憲法25条はずっとほごにされ続けている」、高市政権の経済対策・補正予算について「国民に対する物価高対策はおまけ程度でしかなく、資本の側に従順で一部の奉仕者に成り下がった現状は憲法15条違反である」と訴えました。そして最後に、「どうしても憲法審を開くというなら、憲法改正への地ならしではなく、憲法違反及びその疑いに関する調査でなくてはならない」と指摘しました。
そうだ!

こうして、今国会初の参院憲法審は幕を閉じました。そして、本傍聴記の執筆が遅れたために書けることですが、この日が今国会最後の参院憲法審となりました。

参院側では、今のところ自維連立政権の発足や参政党の憲法審への参加による目立った変化は見られませんが、上述したように、参院自民党の条文起草委員会設置への対応、改憲勢力としての参政党の動向など、引き続き注目・警戒していきたいと思います。

傍聴者は始め20人くらいでしたが、すぐに30人ほどになりました。記者は4人いましたが最後は2人になりました。参政党が初めて憲法審に登場するということで支持者が駆けつけるのではないかとも思っていましたが、そういうことは起こらなかったようでした。(銀)

5か月ぶりの憲法審査会報告となります。
今臨時国会では短期間ですが、改憲動向をしっかり報告していきたいと思います。
ぜひ、参考にしてください。

* * * * * * * *

11月20日10時から、今臨時国会2回目の衆議院憲法審査会が開かれました。国会初日の10月21日の第1回憲法審では会長、幹事の選任が行われただけでしたので、今回が事実上今国会初の開催となりました。
なお、第1回憲法審では武正公一氏(立憲民主党)が会長に互選されています。これは、立憲民主党の人事で予算委員長だった安住淳氏が党幹事長に就いたことに伴い、憲法審査会長だった枝野幸男氏が予算委員長となり、憲法審の野党側筆頭幹事だった武正氏がその後任となったものです。
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自民・維新の連立で改憲情勢は?

ところで、通常国会の後、自民党の総裁が石破茂氏から高市早苗氏に交代し、自民党の連立相手が公明党から日本維新の会に代わって、高市氏が首相に選出されました。このことは今後の改憲情勢にも少なからず影響を及ぼしていくでしょう。
そこで、まず、国会開幕の前日、10月20日に発表された自民・維新の『連立政権合意書』の憲法に関する部分を確認しておきたいと思います。なお、①から④の番号は私が便宜的に振ったものです。

①日本維新の会の提言『21世紀の国防構想と憲法改正』を踏まえ、憲法9条改正に関する両党の条文起草協議会を設置する。設置時期は、令和7年臨時国会中とする。
②緊急事態条項(国会機能維持及び緊急政令)について憲法改正を実現すべく、令和7年臨時国会中に両党の条文起草協議会を設置し、令和8年度中に条文案の国会提出を目指す。
③可及的速やかに、衆参両院の憲法審査会に条文起草委員会を常設する。
④憲法改正の発議のために整備が必要な制度(例:国民投票広報協議会の組織及び所掌事務等に係る組織法並びにCM規制及びネット規制等に係る作用法等)について、制度設計を行う。

合意書

①にある維新の提言『21世紀の国防構想と憲法改正』には「憲法9条改正と国防条項の充実」という節があり、「憲法9条2項削除による集団的自衛権行使の全面容認」、「自衛権の明記」、「国防軍及び軍人の地位の明記」、「文民統制の明記」、「軍事裁判所の明記」の5点に関する憲法改正を行うとされています。

現在自民党が掲げている4項目の『条文イメージ(たたき台素案)』の1つ「自衛隊明記」では、現行の9条1項、2項は維持したうえで新たに9条の2を設けて自衛隊を明記するとともに自衛の措置(自衛権)にも言及するとされており、この維新の提言とは相容れないようにも思われますが、2012年、自民党が下野していた際に発表した『日本国憲法改正草案』の9条改憲案とは相通じており、この合意は、連立の組み替えを機に自民党の本音が前面に表われてきたことを意味しているのではないでしょうか。

②の緊急事態条項については、6月12日、通常国会最後の憲法審査会に先だって開催された幹事会で改憲5会派が議員任期延長の改憲骨子案を提示し、続く審査会では船田元氏(自民)がその内容を詳しく説明するというとんだ茶番があったわけですが、今回、自民・維新の両党は「緊急政令」も含めて来年度中に条文案の国会提出を目指すとしています。これは自民党の4項目の『条文イメージ(たたき台素案)』の1つ「緊急事態対応」でも提示されている内容ですが、条文提出の目標時期を明示したこととあわせて、積極的な推進姿勢をアピールした格好です。

そしてこの合意書①、②に記載されているとおり、11月13日には自民・維新による「条文起草協議会」の初会合が開かれています。以下、『産経新聞』のウェブサイトの記事を転載させていただきます。

自民・維新、改憲へ条文起草協議会 馬場前代表「ワンステップ上がった」
『産経新聞』2025年11月13 日

自民党と日本維新の会は13日、連立政権合意書に明記された「憲法改正条文起草協議会」の初会合を国会内で開き、9条改正や「緊急事態条項」新設について議論を深めていく方針を確認した。
初会合の冒頭、自民の新藤義孝元総務相が「目的は共有している。議論を前に進めていきたい」と訴えた。維新の馬場伸幸前代表も「憲法改正に向けてワンステップ上がった。素晴らしい結果が残るように成案を得たい」と強調した。

新藤氏は終了後の記者会見で、9条改正について「できるだけ速やかに内容を詰めたうえで起草案を作りたい」と語った。

これに先立ち、今国会初の衆院憲法審査会幹事懇談会が開かれ、審査会を20日に開く日程で合意した。偽情報やフェイクニュース対策などに関する与野党メンバーの海外調査報告や関連する質疑を行う見通し。

船田元・与党筆頭幹事(自民)は記者団に、27日に予定する幹事懇で条文起草委員会の設置を提起したいとの考えを示した。「メンバーをどうするか、どういう形にするかは維新との話し合いが十分にできていない。その時までにある程度、原案を作っておきたい」と述べた。

条文起草委の常設も連立政権合意書に盛り込まれているが、改憲に反対する野党の同意を得られるかは不透明だ。
* 引用、ここまで。(太字は筆者)

上掲の記事では、同じ11月13日、衆院憲法審の幹事懇談会が開かれ、与党側筆頭幹事の船田元氏(自民)が27日の幹事懇で、自民・維新の連立政権合意書の③にある「条文起草委員会の設置を提起したいとの考えを示した」と記されています。

記事の最後に「野党の同意を得られるかは不透明だ」とあるように、この提案がすんなりと受け入れられるとは思いませんが、自民・維新の前のめりの姿勢がうかがえます。また、憲法審査会本体ではなく、幹事懇談会で、すなわち傍聴者がおらずネット中継もなく議事録も公表されない場で、改憲をめぐる議論が行われることが常態化しつつあることに強く抗議したいと思います。

臨時国会初の衆院憲法審:坦々と進んだ中で維新の委員は起草委の早期設置を主張

さて、こうした中で迎えた今臨時国会初の衆議院憲法審査会でしたが、この日の議題は「衆議院英国・EU・ドイツ憲法及び国民投票制度調査議員団の調査の概要」とされ、9月14日から21日まで「国民投票における偽情報対策及び外国勢力による介入への対応、政治広告規制」を中心的な調査テーマとして欧州を訪問した議員団のメンバー3名から報告を聴取し、それに対して各会派1名ずつの委員が質問をしたり意見を述べるという形で進められました(今回はなぜか有志の会の北神圭朗氏の発言はありませんでした)。議事は坦々と進行し、11時10分頃には散会となりました。

なお、議員団のメンバーは枝野幸男(当時の会長)、船田元(会長代理、与党筆頭理事)、武正公一(現会長、当時は野党筆頭幹事)の各氏で、過去に欧州を訪問した議員団と比較すると小規模なものでした(例えば2019年7月に欧州を訪問した議員団は7名で公明、共産、維新の委員も参加していました)。
この日の審議の冒頭で枝野氏が20分ほどかけて読み上げた「団長報告」は衆議院憲法審査会のホームページに掲載されていますので、興味と時間のある方はご覧になってください。

私は、最後の「団長所見」に記されているように、「偽情報対策に対する強力な規制は表現の自由との関係で非常に難しく、現状では明確な答えは出ていない」、「外国勢力からの介入を早期段階で捕捉して排除する手法は簡単に答えが出るものではなく、未だ悩んでいる状態だ」とすれば、今、改憲の国民投票を行うのはあまりにも無謀で危険であり、条文起草委員会の設置などとうてい許されないと考えます。

以下、この日の審議の概要が簡潔にまとめられている『時事通信』のウェブサイトに掲載された記事を転載させていただきます。

SNS事業者の規制論相次ぐ 偽情報対策巡り討議―衆院憲法審
『時事ドットコムニュース』2025年11月20日

衆院憲法審査会は20日、高市政権で初となる討議を行い、偽情報対策や外国勢力介入対策について議論した。偽情報などが選挙や憲法改正国民投票に影響を与えるのを防ぐため、SNSなどを運営するプラットフォーム事業者に対する規制強化が必要だとの声が与野党から相次いだ。

審査会では立憲民主党の枝野幸男前審査会長が、英国やドイツなどを9月に訪問した結果を報告。欧州の対策の現状について「『表現の自由』との関係で非常に難しいとの共通認識があり、明確な答えが出ていない」とした上で、プラットフォーム事業者に対処義務を課す欧州連合(EU)の取り組みに触れ、「『表現の自由』との兼ね合いをしっかり見据えたものと評価できる」と語った。

自民党の山口壮氏も、EUの規制の在り方に関し「制裁金を含め、日本の参考になる」と指摘。立民の大串博志氏は「プラットフォームビジネスへの規制強化は不可避ではないか」と訴えた。

日本維新の会の和田有一朗氏は「既存メディアが果たす役割は重要だ」と強調。国民民主党の浅野哲氏は国会議員とプラットフォーム事業者が継続的に意見交換する場を設けるよう求めた。

公明党の河西宏一氏は「外国勢力の介入を未然に防ぐ体制整備が急務だ」と力説。共産党の赤嶺政賢氏は「多様な情報に接することが情報の吟味につながる」と立会演説会復活などを提唱した。

審査会後、自民の船田元・与党筆頭幹事は憲法改正に向け、維新との連立政権合意書に明記した条文起草委員会の設置を、27日の幹事懇談会で提案する考えを改めて記者団に強調した。
* 引用、ここまで。

記事の最後に紹介されている自民党の船田氏が審査会後に記者団に強調したという考えは、前掲の『産経』の記事にあった13日の発言を繰り返したものです。
また、この記事では触れられていませんが、維新の和田氏はこの日「最後に一点だけ」として、「早く憲法審査会に条文起草委員会を作って、早急に憲法改正を図るために進めるべきだ」と述べています。
つまり、自民・維新は一致して条文起草委員会の設置をゴリ押ししようとしているということです。

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自民・維新は11月13日から開始した「条文起草協議会」を2週に1回のペースで開いて緊急事態条項新設や9条改悪の条文案をつくり、改憲への世論を喚起しようと策動しています。
これに抗して、私たちは、憲法審査会への「条文起草委員会」設置反対の声を強めると同時に、9条破壊・国家緊急権創設は日本が再び侵略戦争をやるためだと広く訴えていく必要があると思います。「自衛・防衛のため」と称して高市政権が進める大軍拡、戦争経済、排外主義政治と全力で対決していく力、アジアの人々と連帯する反戦運動の大きなうねりをつくり出していくことが9条改憲を止める道ではないでしょうか。
戦争・改憲情勢は、世論を二分する激しい情勢にならざるを得ません。がんばりましょう!

この日の委員の出席状況は、自民は3~4人、立民は1~2人が欠席している時間が長く、他の会派はときどき席を外す委員はいましたが全員が出席していました。
傍聴者は25人ほどで、今国会初の開催であったことを考えるともう少し来てほしかったなと感じました。記者席には3~4人が着いていました。

この日の憲法審査会の最後に、武正会長が次回は12月4日に開催すると述べました。臨時国会の会期は12月17日までですので、今国会中に改憲に向けた大きな動きがある可能性はほとんどないでしょうが、連立の組み替えによって、改憲情勢が緊迫の度を増していることは否定できません。緊張感を持って今後の展開に備えていきましょう。(銀)


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