とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2021年06月

コロナ感染拡大の中で、下記の集会等が中止や延期になる可能性もあります。
ご参加の際は主催者にご確認の上お出かけください。
* * * * * * *

■「新自由主義を終わらせる労働運動の再生を」7.3討論集会(7.4全国集会関連企画)
とき◆7月3日(土)午後1時30分~
ところ◆千葉商工会議所第1ホール(千葉市中央区中央2-5-1千葉中央ツインビル2号館)
主催◆国鉄闘争全国運動[国鉄1047名の解雇撤回闘争を支援する全国運動](tel.043-222-7207)

■今こそ労働運動の再生を!7.4全国集会
とき◆7月4日(日)午後1時30分~
ところ◆千葉市民会館大ホール(千葉市中央区要町1-1)
講演◆関道利さん(動労千葉委員長)、武建一さん(関西生コン支部委員長)
主催◆国鉄闘争全国運動(tel.043-222-7207)

■辺野古新基地建設の強行を許さない!防衛省前抗議・申入行動
とき◆7月5日(月)午後6時30分~
ところ◆防衛省正門前(JR市ヶ谷駅7分)
主催◆辺野古への基地建設を許さない実行委(tel.090-3910-4140)

■第16回東区「もやもやカフェ」~戦争体験者からの『遺言状』
とき◆7月10日(土)午後2時~
ところ◆東区プラザ講座室3(新潟市東区役所内2F)
*施設で聞きとった中国戦線で犯した罪
主催◆改憲・戦争とめよう!にいがた(tel.090-4745-6761)

■8.6ヒロシマ大行動へ!集会&軍事研究反対!岡大デモ
とき◆7月11日(日)正午デモ出発(岡山県青年館前集合→岡山大学構内→岡山県青年館)、午後1時30分~集会
ところ◆岡山県青年館(岡山市北区津島東1-4-1)
主催◆改憲・戦争阻止!大行進岡山(tel.090-1325-0414山田)

■7.11天神峰樫の木まつり
とき◆7月11日(日)午後1時~市東孝雄さんの南台の畑で集会、1時30分~デモ(市東さん宅まで)、2時~交流会(飲食無し)
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

■改憲・戦争反対!関空を戦争に使わせない!7.11集会&デモ
とき◆7月11日(日)午後2時~集会、集会後デモ
ところ◆GHビル4F会議室(大阪府泉佐野市高松北1-2-40)
共催◆関西新空港絶対反対泉州住民の会ほか(tel.072-463-6640)

■星野文昭さん絵画展&星野暁子さん講演会in沖縄
とき◆7月16日(金)~18日(日)午前10時~午後6時(18日は5時まで)
ところ◆那覇市ぶんかテンブス館第3会議室(那覇市牧志3-2-10)
【講演会】7/18午後3時~同会場で
共催◆沖縄万人の力で取り戻す会ほか(tel.090-9072-7892)

■原発いらない金曜行動
とき◆7月16日(金)午後6時30分~/ところ◆首相官邸前/主催◆「原発いらない金曜行動」実行委員会(tel.03-3238-9035たんぽぽ舎)

■星野文昭さん絵画展&暁子さん詩展in福岡
とき◆7月17日(土)~19日(月)午前9時~午後7時(19日は5時まで)
ところ◆あいれふ1Fフロア「コミュニティプラザ」(地下鉄赤坂駅4分)
【星野・大坂連帯集会】7/18午後1時30分~あいれふ9F研修室A
主催◆星野文昭さんを取り戻す会・九州(tel.070-5814-0919)

■星野文昭 その絵と生涯(絵画展)
とき◆7月17日(土)~19日(月)午前9時~午後7時(17日は正午~、19日は5時まで)
ところ◆札幌市教育文化会館ギャラリー(札幌市中央区北1西13)
主催◆北海道星野文昭さんを救う会(tel.011-362-0315星野治男)

■講演会~ふたたび琉球列島が戦場に!辺野古密約ってなあに?
とき◆7月17日(土)午後2時~4時30分、Zoom参加あり。
ところ◆東京YMCA会館2F217号室(千代田区神田駿河台1-8-11)
講演◆石井暁さん(共同通信・編集委員)「辺野古密約の実態とその意味」
申込方法◆氏名・住所・参加形態をメールする→okinawa.20210717@gmail.com
主催◆沖縄のつどい実行委員会(tel.090-1837-4579松本)

■都立病院をなくすな!7.17講演集会
とき◆7月17日(土)午後6時30分開会
ところ◆亀戸文化センター3Fホール(JR亀戸駅西口2分)
講師◆山田真さん(医師)
主催◆集会実行委(tel.03-6231-4881)

■第11回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会
とき◆7月18日(日)午前10時30分~午後5時、集会後銀座デモ
ところ◆日比谷図書文化館コンベンションホール(日比谷公園内)
講演◆岡田正則さん(早稲田大学大学院法務研究科教授)
主催◆実行委員会(tel.090-7015-3344永井)

■都立病院なくすな!7.20集会
とき◆7月20日(火)午後7時開始
ところ◆座・高円寺2(JR高円寺駅北口5分)
講師◆山田真さん(八王子中央診療所所長)
主催◆集会実行委(tel.03-3220-7473)

■デジタル法学習会~「デジタル監視法、重要土地監視法」
とき◆7月22日(木・休)午後1時30分~
ところ◆DC会館(千葉市中央区要町2-8)
講師◆吉沢弘志さん(市民ネットワーク千葉県)
主催◆百万人署名運動千葉県連絡会(tel.043-202-7820)

■東京五輪は中止!一緒にデモ行進しましょう!
とき◆7月22日(木・休)午後2時~リレーアピール、3時~デモ
ところ◆横浜駅西口、相鉄1階改札口前(高島屋裏)
主催◆改憲・戦争阻止!大行進神奈川(tel.080-5002-8744品川)

■レイバー映画祭
とき◆7月31日(土)午前10時15分~午後5時
ところ◆全水道会館4F(「水道橋駅」東口3分)
『グッバイ・マイヒーロー』(韓国)他
主催◆レイバーネット日本(tel.03-3530-8588)


政権は何が何でもオリンピックをやる!と暴走しています。「五輪への洗脳教育」である「オリパラ観戦」は定員とは「別枠」として強行しようとしています。そうした中、「子どもたちの安全のために」と埼玉県のさいたま市や越谷市などが「オリパラ観戦」辞退を表明、神奈川県でも平塚市や横須賀市などが中止を決めました。
 しかし、肝心の都教委はやめようとしません。目黒区は中止しましたが、観戦を「オリパラ教育の集大成」として位置づけ、小・中・高校生たちをあくまで動員しようとしています。こうした都教委に対し、都教委包囲首都圏ネットワークが6月23日に再度、「オリパラ観戦を中止せよ」と要請行動を行いました。

午後4時、都庁第一庁舎第2階玄関前、都知事室直下に集合。呼びかけに応えて40人にほどが参加しました。
都教委1
事前に要請会場を用意するよう申し入れていたが、当日「取れなかった」と返答。それで、みんなで行こうと30人くらいで総務部のある第二庁舎の16階へ向かいました。
テレベータ―ホール脇の廊下に広報課の課長ら二人が出てきて、そこで要請書を読み上げて「危険な東京五輪への小中高校生の動員は即刻中止すべきである」と申し入れました。
都教委2
1-要請書

外に戻って、要請行動の報告を行いました。元東京教組の人は「都教委が中止を決めないのは本当に許せない」と怒りの発言。横須賀市の元教員からは横須賀市への申入れと、その後に中止になったという報告がありました。
最後に、ガンバロウ!
都教委3

同じ場所で、この日6時から「オリパラ反対!6・23全国・全世界同時行動」の集会&デモがありました。みんなで引き続きこちらにも参加。
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7階の都知事室に向かって「中止だ!中止だ!」と声をあげた。
五輪デモ
五輪デモ4
福島から、なんと、「希望の牧場」の吉沢正巳さんも駆けつけて、都庁前でアピール。
五輪デモ1

新宿駅まで、「オリンピックはいますぐ中止!」「オリンピックより、いのちを守れ!」と元気よくデモをやり抜きました。(T)
2-デモ2
3-デモ3






6月18日(金)午後6時30分から、首相官邸前・反原発金曜行動が始まりました。待ち望まれていた行動であったことを示すようにたくさんの人々がかけつけ、横断幕やのぼり旗、プラカードがひしめき合っていました。
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集会では、再開・反原発金曜行動呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)が最初にあいさつ。「コロナと原発の政府の論法は同じだ。何の根拠もなく『安心、安全』と言ってきた。原発のない社会をめざそう。放射能汚染物まみれの生活を脱していこう。今日、ここから再び『金曜行動』を始めていく。私たちの命、子どもたちの命を守るためにがんばろう。」と呼びかけました。
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続いて、やはり呼びかけ人の柳田真さん(たんぽぽ舎)から、昨年10月の反原連「活動休止」発表からこの日の再開までの経過の報告がありました。柳田さんは、「反原発を首相官邸前で叫ぶことが必要。トリチウム汚染水の海洋放出反対の声を毎月挙げていきたい。全国の反原発の声に応える形でもやっていきたい。」と熱い思いを語られました。
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続いて、呼びかけ人の落合恵子さん(作家)、神田香織さん(講談師)、古今亭菊千代さん(落語家)、佐高信さん(評論家)らがアピール。
落合恵子さんは、「いつまでやってんのと聞かれるが、責任をとるべき人が責任をとるまで、謝罪すべき人が謝罪するまでやり続ける!」と言われました。
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続く発言の中で、たんぽぽ舎の山崎久隆さんは政府・東電がいかにウソをついているかと弾劾しました。「福一の敷地は3.5平方キロメートル。いつも映し出されるタンクや建屋の映像はその半分に過ぎない。その奥の敷地にはさらに放射性廃棄物が山のようにあり、半分は中身がわからない」と。

さらに、乱鬼龍さん(川柳人)をはじめ7~8人から「1分スピーチ」がありました。
その中で、帰還困難区域とされている浪江町津島地区の「ふるさとを返せ」訴訟(2015年9月提訴)を闘っている女性から訴えがあり、7月30日が判決とのことで公正判決を求める署名への協力依頼がありました。

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再開金曜行動第1回目は約450人が参加し大きなスタート集会となりました。次回は7月16日(金)午後6時30分~(毎月・第3金曜日)です。主催は「原発いらない金曜行動」実行委員会で、呼びかけ人・賛同団体大募集中とのことです。

政府は40年を超える美浜原発も再稼働しようとしています。黙っていたらとんでもないことになります。「福島は終わっていない!再稼働をやめろ」の声を挙げ続け、さらに大きな声にしていきましょう。(S)


6月16日(木)午前2時30分ごろ、参議院本会議で重要土地調査規制法案の採決が強行された。故西川重則事務局長が5年前に戦争法案(安保関連法)が参議院本会議で強行採決されたときに「9月19日午前2時18分!」と記したことを思い出す。
多くの人々が寝静まったこんな真夜中に、憲法違反の戦争法を力づくで成立させた菅政権を徹底弾劾する!

この日は朝から多くの人々が国会前に駆けつけた。
(15日昼頃、国会前)
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前日の14日、参議院内閣委員会では参考人質疑が行われた。参考人は政府の有識者会議の委員も務めた吉原祥子さん、防衛ジャーナリストの半田滋さん、弁護士の馬奈木源太郎さんの3人。半田さんも馬奈木さんもこの法案の問題点を明快に指摘され、吉原さんも懸念を示した。だれもが、この法案をこのまま採決することはできないと確信した。にもかかわらず、委員長はこの日のうちに採決を要求したため、野党が委員長解任決議案を提出していた。

15日、連日スタンディング抗議を続けていた関東一坪(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック)の青木さんは、「薄氷を踏む思いでいまここにいる。何としても廃案を求めて声を上げ続けよう」と訴えた。
(関東一坪、10日の抗議行動から)
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この日15日の朝、野党4党が菅政権への内閣不信任案を提出。これをめぐって午後1時から衆議院本会議が始まった。
国会前では、1時~2時過ぎまで関東一坪や「重要土地調査規制法案」反対緊急性声明事務局、「重要土地調査規制法案」を廃案にする全国超党派自治体議員団の呼びかけで抗議集会が開かれた。
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沖縄現地から、沖縄平和運動センターの山城博治さんから電話アピールが届いた。「とんでもない戦争法案だ。戦争へまっしぐらの日本、住民監視法を止めていきたい」。
沖縄選出の伊波洋一参議院議員もかけつけアピール。この法案が国境離島を対象にしていることの危険な内容について警鐘乱打された。
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午後5時近くに、衆議院本会議で内閣不信任案が否決された。これを待って、参議院本会議が開かれ、前日出されていた内閣委員長解任決議案が否決された。延長手続きがなされ、この日の夜、参議院内閣委員会、さらに参議院本会議が開かれることになった。

こうした中、午後6時から、衆議院議員会館前で総がかり行動などが呼びかけた緊急集会が開かれた。
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日体大教授の清水雅彦さん、沖縄選出の高良鉄美参議院議員らが「憲法が踏みにじられている」と訴えた。
関東一坪の青木さんも土地規制法案を廃案へ!と訴えた。
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参議院内閣委員会が始まり、雨の中、国会前では引き続き抗議の座り込みを継続。
「重要土地規制法案反対!」「採決やめろ!」のコールが続いた。
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午後9時30分近くに、内閣委員会での採決が強行されたことが知らされ、直ちに「採決弾劾!」「絶対許さない!」のシュプレヒコールが叩きつけられた。

このあと、参議院議員運営委員会解任決議案が出され、深夜の本会議審議となった。
悔しい限りだが、国会前では「一人でやってきた」という人々に出会った。こんなデタラメな国会、「命よりオリンピック」に突き進む菅政権、人間の尊厳が踏みにじられている社会に対して、一人ひとりが考え始め、行動に立ち上がっていると感じる。(S)



6月9日(水)13時から、今国会5回目の参議院憲法審査会が開催され、改憲手続法改正案の質疑と討論、採決が行われて、波乱なく可決されました(正確に言うと、後述するように維新の松沢成文氏が提出した修正案が否決された後、原案が可決されました)。
同法案は11日(金)の参議院本会議でも可決され、国会提出から約3年を経て成立することとなりました。
途中10数分の休憩をはさみ、審査会が閉会したのは16時頃でした。
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今回は採決が行われる予定でしたので多くのメディア関係者が詰めかけるのではと思っていましたが、開会時に記者席に着いていたのはわずか8人で、明らかに記者だという感じの人は3人だけでした(他にテレビのカメラマンが1人とその助手1人、大きなレンズを付けたカメラを2台ずつぶら下げたカメラマンが2人、よくわからない人が1人いました)。そしてずっとそんな状態が続いていましたが、採決時には(全員が記者かどうかはわかりませんが)いつの間にか15人ほどが記者席に座っていました。
この日も傍聴者はきわめて多く、50人ほどが集まっていたと思います。

ところで、この日は参院憲法審の開会前の12時から、参議院議員会館前で改憲手続法の採決に反対する集会が開かれていて、下の『レイバーネット』の記事にあるとおり、社民党の福島瑞穂氏もあいさつされていました。
福島氏は憲法審の委員として長く活動されてきていて、今回の改正案の内容やその採決には当然反対の立場であったろうと推察しますが、現在社民党は参議院で立憲民主党と統一会派を組んでいますので、今回、立民が賛成している改正案の採決に対してどのように臨まれるのだろうと心配していました。
結局この日の審査会に福島氏は姿を見せず、ちょっと複雑な気持ちになりました。ホッとしたのが半分、ガッカリしたのが半分といったところでしょうか……

改憲手続法(国民投票法)改正案採決強行するな!議員会館前に200人
『レイバーネット』2021年6月9日
「改憲手続法(国民投票法)改正案採決強行するな!審議をつくせ!自民党改憲4項目案反対!」が6月9日12:00、参議院議員会館前で行われた。会期末を迎えた国会は、土地規制法案とともに投票法案が焦点になっている。憲法を改悪する投票法案は、今日にも数の力で採決を構えている。そんな菅政権の傲慢を許すなと参議院議員会館前には200名を超える労働者、市民が集まった。(宮川敏一)
(中略)
【議員挨拶】
(中略)
◆社民党福島瑞穂議員
「憲法を生かそうと皆さんと頑張ってきました。反して菅政権は、憲法を使わず、使わさせない政治です。こんな政治家はいらない。
権力者と市民の使う憲法は違う。
CM規制も緩くお金で何でもできるダメな投票法案です。憲法を生かす社会を守りましょう」。
(後略)
*引用、ここまで。

今回の審査会についての報道は採決の結果のほかはこれまでの経緯や今後の見通しを中心に書かれたものばかりで、この日の審議の内容について詳しく報じた記事は見つけられませんでしたが、そんな中で私もいちばん注目すべきだと感じたやりとりを動画付きで伝えた『日テレNEWS』をご紹介したいと思います(『YAHOO!JAPANニュース』から転載します)。

国民投票法改正案 参院・憲法審査会で可決
『日テレNEWS24』2021年6月9日
憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案は9日の参議院・憲法審査会で自民党や立憲民主党などの賛成多数で可決されました。11日の参議院本会議で成立する見通しです。

立憲民主党・小西洋之議員「CM規制を法改正でやらなければ国民投票法は発議できない、発議すべきではない、そんな考えでしょうか」
自民党・中谷元議員「私としては個人的に法改正が必要ではないかと考えているところでございます。これからどのような規制が必要なのか、また適当なのか、政党間で真摯な議論を踏まえた上で幅広い合意を形成する必要があると考えているところであります」

改正案は、公職選挙法に合わせて駅の構内などにも投票所が設置できるようにすることなどが盛り込まれていますが、立憲民主党などの反対でおよそ3年にわたって採決が先送りされていました。
しかし先月、「CM規制」などについて「3年以内に検討し、必要な措置を講ずる」とする立憲民主党の修正案を自民党が受け入れ、今の国会での成立で合意していました。
改正案は11日の参議院本会議で成立する見通しです。
 1609憲法審査会.psd
*引用、ここまで。

上記の小西氏(参院憲法審の委員)と中谷氏(衆院議員、この日は改正案の提案者として出席していました)の議論のように、この日の(と言うより、今国会の憲法審査会ではずっとそうだったのですが)質疑の焦点は立民の提案により加えられた附則の解釈にありました。具体的には、「『CM規制』などについて『3年以内に検討し、必要な措置を講ずる』」までの間に改憲の議論や発議を行うことが可能なのか、許されるのかということです。

ここに付け込んだのが維新の松沢成文氏で、前々回、前回と全く同じ発言を繰り返し、改正案の附則に「前項の規定は、国会が、同項に規定する措置が講ぜられるまでの間において、日本国憲法の改正案の原案について審議し、日本国憲法の改正の発議をすることを妨げるものと解してはならない」という項目を付け加えることを提案しました。

改正案の採決では、山添拓氏(共産)が改正案、維新修正案の両案に反対、打越さく良氏(立民)と矢田稚子氏(国民)が改正案に賛成、維新修正案に反対、東徹氏(維新)が両案に賛成の立場から討論を行い、維新修正案は維新のみ賛成で否決、改正案は共産のみ反対で可決されました。

今回の審査会の後半は、維新あるいは松沢氏個人の不出来なパフォーマンスを無理やり見せられているようで本当に不愉快でしたので、山添氏が反対討論の中で「維新の修正案は、(改憲手続法の)根本的な欠陥を放置したまま改憲原案の審議や改憲の発議まで行えることを“恥ずかしげもなく”書き込もうとするもので、到底認められない」と強い言葉で維新を批判したときには、胸がすく思いがしました。

立民と維新の板挟みになった(今後の憲法審の運営を考えれば維新の修正案に賛成して立民との合意を反故にすることはできないし、ましてや維新案に反対を表明して改憲の議論と発議に足かせをはめるわけにはいかない)からでしょうか、誰も討論に立たなかった自民党に対しては「ふざけるな!」と記しておきたいと思いますし、この日も自民党の委員たちの発言にはたびたびあきれ返ってしまいました。

その最たるものは質疑の終盤、山添氏の質問に対する逢沢一郎氏(自民党衆院議員、改正案の提案者)の答弁で、氏は「基本の部分では与党、野党の考え方に全く齟齬がないことを改めて本日も確認いただいた」と言ってのけたのです。どこをどう聞いたらそんな認識になるのか、信じられません。

また、この日とくに気になったのは、中谷元氏が発言する際に、衆議院事務局の職員でしょうか、後ろに控えているお役人がたびたび資料を差し出していたことです。馬場伸幸氏(維新の衆院議員、改正案の提案者)も、彼らにしばしば助言を求めている様子でした。
議員立法なのですから、できるだけ自分たちだけで対処してほしいものだと思いました。それができないくらいなら、そんな法案は提出するなと声を大にして言いたいところです。

くやしい思いで憲法審査会が開かれた委員会室を後にすると、外から採決を弾劾するシュプレヒコールが聞こえてきました。「改憲・戦争阻止!大行進」の仲間やいくつかの団体が、この日は最後まで外で「国民投票法の採決をするな!」と抗議の声を挙げ続けていたのです。

11日(金)の参議院本会議での採決に対しても抗議し抜きました。
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残念ながら改憲手続法改正案は成立してしまいましたが、改憲案の発議をさせない闘いはこれからが本番です。また、残る重要土地調査規制法案の廃案をめざしましょう。
コロナ禍のもとでオリンピックを強行しようとする菅政権打倒の闘いを継続・強化し、改憲、戦争を絶対に阻止しましょう。(銀)



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