とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2018年07月

賛同人の方からのお便りです。
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7月22日(日)東京西荻窪の西荻南地域区民集会所で、すべての原発いますぐとめよう!全国会議(略称:な全=NAZEN)東京の集会が開かれました。
主催者挨拶ののち、映画がありました。①『人間をかえせ』、②肥田舜太郎さんの「内部被ばくの真実」という話でした。そのあと質疑が行われました。

印象的だったことをいくつか紹介します。
①『人間をかえせ』は広島、長崎に原爆が投下された直後に、アメリカの米国戦略爆撃調査団が原爆の威力と効果知るために二つの市で撮影したフィルムがアメリカ国立公文書館に在って、それを10フィートを単位としてカンパを集めて買って、つくった映画でした。
そこに写されている大やけどの人とか、おびただしい散乱した死体の映像とか、何もなくなった市街地は、改めて原爆の恐ろしさ、悲惨さを伝えていました。こういう映画を学校などで見せる(見る)機会がなくなっています。

 この映画のナレーションをした大竹しのぶさんは「長女のIMALU(いまる)が中学2年生だった時、この映画が中学校の授業で上映されたのですが、先生が「ここから先は残酷になるから」と言い、カットされました。「知ることが大切なのでは?」と学校に行き、(自分の)気持ちを伝えたことが今も忘れられません。」と言ったことがネットに出てました。

集会では、元小学校の教員だったIさんが、「東京教組は生徒たちを広島に連れていく運動をしてきた。修学旅行ではなく、募集をして春休みなどに連れて行った。その運動がとうとう今年からできなくなってしまった。日教組が協力しないことや教職員組合も弱体化してそういう運動をやる力がなくなったからだ。自分はもう現役教員ではないが、改めてそういう運動を復活しなければならないと思った」と言われました。

②肥田先生は、3.11以後、内部被ばく問題、原発の恐ろしさを訴えられていて、私たちは「なじみ」になっていました。2017年3月に亡くなられましたが、肥田先生は西荻診療所の初代所長だったそうです。(集会場の近所)

1954年3月1日、アメリカのビキニ水爆実験で『第五福竜丸』の久保山愛吉さんが亡くなられたことで、杉並区の主婦が署名をはじめ、それが全国的な運動になりましたが、肥田先生はその先頭に立っておられたそうです。

ビデオを見ての質問で、内部被ばくと甲状腺がん発生の質問が出て、討議になりました。ふくしま共同診療所で検診を続けている杉井先生がいろいろいと医学的なことを答えて下さいました。
1-な全集会
肥田先生は昨年亡くなられましたが、『しあわせになるための福島差別論』(かもがわ出版)の中で、執筆者の一人の野口邦和が「肥田さんの内部被ばく論は悪しき経験主義と無知と不勉強」「有害」とまで言っていることは、「しあわせになるための福島差別論」などとわけのわからない表題の本の差別性や非科学性を逆に証明しているように思いました。

③注目すべきことのひとつは、ナゼン品川と東電抗議新橋アクションで7月18日、復興庁に抗議の申し入れをしたということでした。
復興庁は昨年12月に福島原発事故による「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」というものを公表しましたが、要するに「福島はなんの問題もない。安全だから帰還せよ」ということなのです。それで「今現在の福島の子どもたちの状況、甲状腺がんの状況についてどのような態度をとるのか、労働者に帰還を強制する業務命令は出してはいけない」ということを訴えたそうです。東京でもやれることはどんどんやるべきだと思いました。

④注目すべきことの二つは、ナゼン池袋を中心に、練馬清掃工場の見学会に行ったという報告です。同じ地域で働き、生活する清掃工場の見学会を事業所の組合の人に案内してもらって行ったそうです。
ナゼンは以前にも東京のゴミの埋め立て地の見学を行ったそうですが、そこには3.11で出たゴミで8000ベクレル以下のゴミが埋められていて、それは清掃労働者や港湾労働者の被ばくという問題があるとことを知ったそうです。

練馬の清掃労働者たちは福島現地の清掃工場に見学に行き交流したそうです。福島でのゴミ処理は8000ベクレル以下の放射性廃棄物は穴を掘ってそこにフレコンバックを入れて埋め立てているようですし、8000ベクレル以上のものは第一原発そばに一時保管所をつくって保管するということになっていますが、本当のところは福島のゴミ全体が放射性廃棄物なわけで、労働者の命を守るということはすごく大変で、練馬清掃工場の人たちは福島を訪問して衝撃を受けたという話はすごくリアリティがありました。 (賛同人 T)


 

7月17日(火)午後2時から千葉地裁で第8回請求異議裁判が開かれ、農業経済学者の石原健二さんと憲法学者の内藤光博さんの意見陳述がかち取られました。二人ともそれぞれ1時間を超える熱のこもった陳述でした。持てる力を出しきって政府・裁判所に立ち向かう姿勢に感動しました。

前回6月28日の裁判では、市東孝雄さんと萩原富夫さんの証言が行われ、反対同盟のゆるぎない闘魂が高瀬裁判長に叩きつけられたわけですが、証言終了後裁判長は「これ以上証人は採用しない」と次回が結審の方針を打ち出しました。弁護団の粘り強い闘いでこれを何とか押し返し、ついに今度は学識者の意見陳述を実現したのです。
(7.17 裁判の前に千葉地裁に向けてデモ)
7.17千葉地裁
石原さんは「日本は今、食料自給率は37%。農業はかつてない危機にある」と農業政策がゼロ化していることを糾し、無農薬・有機栽培で安全な食物を供給する市東さんの農業にこそ希望があると断じました。

内藤さんは「農業こそ人類の生存と平和を支える基本的条件」であり、営農権は「憲法的公共性」を持つと指摘しました。さらに、市東さん農地の強制収用は「権利の乱用」(民法第1条)であり決して許されないと厳しく釘を刺しました。

次回は9月27日(木)午後2時~で、結審となります。6月28日の証言の最後に市東孝雄さんは裁判長に向かって「強制執行は誰が見たって違法。もし許可するなら裁判所の自殺行為だ!」と怒りを持って訴えました。政府・成田空港会社の意を受けた千葉地裁は早期反動判決を策しています。
全国から千葉地裁へ「強制執行を許可するな!」の声を寄せましょう。(S)

9月27日の裁判の日に裁判長宛の「強制執行するな!」署名を提出します。署名を集め反対同盟に届けましょう。
請求異議裁判・千葉地裁宛署名用紙は下記からダウンロードしてください。
https://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/seiq_igi.pdf




青森からのお便りです。
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2008年から11回目となる「大間原発反対現地集会」が、7月15日に本州最北端に位置する青森県下北半島の大間原発敷地に隣接する一坪共有地で行われました。集会には、青森県内はもとより北海道の函館市をはじめ全国から330名が結集しました。

「大間が止まれば六ヶ所の再処理工場も止まる。六ヶ所を止めれば全原発が止まる」という青森県反核実行委員会からの呼びかけで集会は始まりました。そして、大間原発訴訟の会・函館の竹田とし子代表から、3月19日の函館地裁不当判決に対して札幌高裁に控訴したことの報告がありました。絶対あきらめない!と。
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他に今回は、福井県「若狭から」中嶌哲演さん(明通寺住職)が、さらに、北海道から「泊原発再稼働反対!」、九州から「川内原発いますぐとめろ!」など全国から発言を受けました。動労水戸も参加し、いわき合同ユニオンの西納書記長が、放射能汚染の隠ぺいと帰還を強制する常磐線全線開通攻撃に対する被ばく労働拒否の闘いを報告をしました。

実行委員会事務局の中道さんからの行動提起を受け(第12回大間現地集会は2019年7月14日に開催するそうです)、大間町内のデモに出発しました。デモ隊に家から出て手を振る方など、町民と一体感が出始めています。
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前日の昼からは同会場で反核・反原発に関連する音楽祭「大MAGUROCK VOL.11」が開催され、全国からたくさんのミュージシャンがかけつけて盛り上がりました。また、音楽祭後の夜には近くで「大間で自由にみんなで語ろう2018」が開かれ、100名を超える参加がありました。ノー・ニュークス権の提起もありましたが、中でも大間の人たちとどのように結びつくかなどが大いに議論されました。そして、長年地元で反対運動をしてこられた方の「3.11以降、確実に大間町民の原発に対する考え方が変わってきている。いま原発の是非を問う町民投票をするならば絶対勝てる情勢である」との心強い報告で終わりました。(百万人署名運動・青森県連絡会事務局)
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危険な大間原発
 プルトニウムとウランを混合したMOX燃料を100%使う原子炉として設計されている。フルMOX炉は核分裂の制御が難しいとされていて、世界でも例がない。日本でもこれまでMOX燃料運転(プルサーマル)は最大でも3分の1までとのこと。超危険!
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(建設中の大間原発。2013年11月撮影・朝日新聞より)


西日本豪雨で200人を超える人々の命が奪われました。多くの方々が被災され、今なお大変な状況にあります。本当に心が痛みます。岡山県・真備町でも百万人署名運動の仲間が被災しました。連絡会の仲間たちが救援に駆けつけていますが、現地からの報告では、これほどの大災害になった元凶に、安倍政権の地方切り捨てー戦争政治があるということです。

倉敷市真備町で今回決壊した小田川の堤防は、以前から決壊の危機が指摘され、住民は早期の対策を訴えていました。しかし、岡山県は河川整備計画を20年間も作成せず、河川の管理を放置し続けてきたのです。国も県に責任を責任を押し付けてきました。
地方切り捨て、災害対策にお金をかけず、災害に対する抵抗力を奪った結果が今回の大惨事をもたらしたのです。


さらに真備町は、政府主導で進められた市町村合併で2005年に倉敷市に合併されたのですが、その結果、旧真備町役場は倉敷市役所真備支所に格下げされ、職員数も半減させられてしまったそうです。職員の不足は住民の避難に大きな困難をもたらしたとのこと。

また、今回の豪雨の影響でJR西日本でも大規模な運休が発生していますが、これについても、国鉄分割民営化以降のJR資本の利益優先・安全対策無視の結果と言えます。

こうした現実について、国鉄分割民営化に反対し、JRの更なる外注化に反対して闘っている動労西日本のニュースに詳しく載っていましたので紹介します。
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7月8日(日)、市東さん宅中庭の作業場で、昨年に続いて「樫の木まつり」が開かれました。一昨年10月の最高裁判決後、農地の強制収用を許さない!と必死の思いで切り開いた請求異議裁判(2016年11月)。その翌年の7月に、多くの人々に市東さんが生活している天神峰に来てほしいと第1回「樫の木まつり」が行われました。開拓100年の歴史を生きる庭の樫の木のように抵抗の根をひろげようというわけです。支援者など170名が駆けつけ、市東さん、萩原さんはじめ反対同盟と交流しました。
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まつりの前に、市東孝雄さんの南台の畑に(下図A)集合し、強制執行対象の畑の現地調査を行いました。
畑の向こう側がB滑走路です。この畑のために「へ」の字に曲げられた誘導路をジェット機がゆっくりと走行していきます。
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反対同盟の伊藤信晴さんが、市東さんの農地をめぐる裁判(請求異議裁判、耕作権裁判、やぐら裁判)の現状について説明してくれました。
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最高裁判決によって強制収容が策動されているのは、下図のAとBで、市東家3代100年にわたって耕作されてきた肥沃な農地と、産直の作業場・ハウスなど生活手段のすべてです。三里塚農地.tif
国と成田空港会社(NAA)は市東さんを追い出そうと、NAAが「地主」だと名乗り出て小作契約解除を主張し(2003年)、2006年に千葉県知事は「解約許可」してしまいました。
市東さんが不当だと訴えると、NAAは強制的に農地を取り上げるための裁判を起こしたのです(2007年)。裁判の中でNAAによる署名・文書の偽造などを明らかにしたのですが、裁判所は証拠・証人調べを行わず、NAAの言いなりの「農地明け渡し判決」を強行した(2016年)のです。本当にデタラメな裁判です。

NAAが地主?→「もともと、農地改革で解放されるべきだった農地で、小作人の承諾なしに売買できない農地です。NAAは1988年に私の畑を売買したと言いますが、父には秘密にして、農業委員会の許可も受けずに売買したのです。秘密売買は無効だし、NAAは地主を名乗る資格はありません。」(市東孝雄)

現地調査の後、上図のAからBに向かってデモ行進。
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すぐ頭上が第3誘導路です。空港の下をデモです。
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空港のトンネルをくぐるとそこに緑の樹々に囲まれた市東さんの家が現れます。
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引き続き市東さんの庭で「樫の木まつり」が始まりました(上図のB)。
反対同盟の音頭でカンパーイ!
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現地の人々が手作りの料理でもてなしてくれました。
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ホカホカのあまーい新じゃがです。
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あっという間になくなってしまった焼きそばの追加がつくられ始めました。
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よく冷えたスイカやトマトも。
何といっても好評だったのがかき氷でした!
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なんとも満足そうな顔。かな?
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全体は、参加団体・個人のリレーアピールが続きました。三里塚闘争は昔から「労農連帯」を掲げていますが、この日も動労千葉の田中委員長、関西生コンの西山直洋さん、動労水戸の木村書記長らから連帯発言がありました。もちろん、学生、農民、市民…も、たくさんの発言がありました。
また、趙博さんも駆けつけ、ミニライブ。セウォル号の歌など全体で唱和しました(写真下)。
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まつりの会場のすぐ近くを着陸したジェット機がひんぱんに移動していきます。
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請求異議裁判の結審策動が強まっている中での樫の木まつりだったので、この日は「7.17弁論での結審を許すな!」と訴えられていましたが、翌日の進行協議で9月27日にもう1期日設けることが決まりました。しかし、9月27日が最終弁論となるため、年内判決か?という緊迫した状況は変わりません。
署名の拡大で「強制執行を許すな」の声を広げましょう!署名提出は9月27日です。(S)

請求異議裁判・千葉地裁宛署名用紙は下記からダウンロードしてください。
https://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/seiq_igi.pdf

請求異議裁判の傍聴に駆けつけましょう。
①7月17日(火)午後2時~弁論
   石原健二、内藤光博補佐人による陳述
 *正午~千葉市中央公園集合で集会・千葉地裁までデモあり
②9月27日(木)午後(開廷時間は17日に決定)
   弁護団の最終弁論と市東孝雄さんの最終陳述

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