許すな!憲法審査会

「とめよう戦争への道!百万人署名運動」ブログを改めて、改憲の憲法審査会動向をお伝えしていきます。百万人署名運動は、「改憲・戦争阻止!大行進」運動に合流しました。

2017年02月

昨年の10月25日、最高裁は不当にも市東孝雄さんの上告を棄却し、国と成田空港会社は暴力的に市東さんの農地を奪おうとしています。こんなデタラメは認められないと、市東さんは11月30日に千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行いました。
それが受理され3月2日から請求異議裁判が始まることになり、その前の「審尋」(当事者双方から事情を聴く非公開のもの)が2月14日に千葉地裁で行われました。

この日は、午前10時30分から第3誘導路裁判があり、そのすぐ後に「審尋」が行われるということで、反対同盟と支援は、9時に葭川(よしかわ)公園に集まって、「強制収用をするな!」と訴えて千葉地裁までデモ行進しました。
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動労千葉の労働者も多く参加していました。
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地元千葉の労働者や市民も駆け付けました。
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「審尋」の結果、この請求異議裁判の第一審が終わるまでの間は「強制執行は停止する」となったそうです。しかし、条件として、1週間以内に200万円の保証金を支払えというのです。
弁護士は「執行を止めたとしても空港会社に損害は生じないから保証金は不要だ」と主張したそうですが、空港会社代理人も裁判長も認めようとしなかったとのこと、本当にふざけた話です。

しかし、何としても市東さんの農地取り上げをさせないため、執行停止を確定していかねばなりません。反対同盟は請求異議裁判を全力で闘い抜くために、緊急のカンパを訴えています。
みなさん、ぜひご協力をお願いします。

【カンパの振込先】

 郵便振替口座番号  00130-0-562987
    〃 口座名    三里塚芝山連合空港反対同盟


●三里塚芝山連合空港反対同盟
http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/index.html






悪辣な「白タク」デッチ上げ弾圧で不当逮捕されていたNAZEN埼玉の3人の仲間が2月7日に釈放されました。弾圧を打ち破った3人からの「報告とお礼」が届きましたので紹介します。
* * * * * * *

2 月 7 日夕方、釈放をかちとりました。全国の実に多くの人々から激励をいただき、抗議闘争を展開して頂いたおかげです。ありがとうとうございました。
弾圧を通して感じたことをいくつか報告します。

一つは、安倍政権が本当に追い詰められているということです。

道路運送法に違反する点は何一つないのですが、昨年 2 月にツアーの件で家宅捜索を受けたときから、「なんでこんな理由で」とか「でも、逮捕は無理なんじゃないの」と私たち自身も甘く思っていた面はありました。でも、逮捕されてみて、安倍政権の焦りは、そういう「常識」を越えたレベルにあることがよくわかりました。

政府は今、避難指示の解除や県民健康調査の縮小、住宅支援のうちきりのみならず、放射線被害防止技術基準法改正案を国会に提出して、 20 ミリシーベルト基準に改定しようとしています。それと一体で、権力は起訴することに最後まで執着していました。

仮に権力側がいずれ裁判で負けることがあったとしても、それ以上に 2020 年オリンピックまでの 4 年間、現地闘争にツアーでかけつけるような闘いの大衆的爆発を押さえ込めればそれでいい、そのための「みせしめ」を作るためならなんでもやる、と必死だったと思います。

二つ目には、でも、それを上回る福島をはじめとした全国の激しい怒りのエネルギーの大きさと、その力が弾圧を打ち破ったことです。

原発事故とその後の対応への怒り、安保関連法への怒りから続く、韓国の革命情勢やアメリカの反トランプデモと同じ情勢が日本にもあり、革命情勢が日々成熟していると実感しました。人々の次々と続く決起は本当に感動的でした。弾圧を粉砕したのは、この力でした。

三つめは、公務員攻撃という側面です。

私たちが主催した帰還強制に反対する集会で、井戸川元双葉町町長は、3・11直後、政府が 20 ミリシーベルト基準に勝手にあげて学校の再開を策動したときに、町職労に「組合はストライキをやってくれ。そうすれば政府がやっていることがどんなにひどいことなのか明らかになるんだ!」と再三に言ったけれども、ダメだったと報告してくれました。

帰還強制がなされる今、自治体職員や教育労働者が、「おかしい」と声をあげることが決定的です。幼方は、井戸川さんのそうした思いを受け止めて、職務と活動に力を入れていたからこそ、攻撃されたと私たちは理解していますし、だからこそ屈するわけにはいきません。

四つ目は、共謀罪の先取りという点です。

逮捕令状は「埼玉反原発アクション(NAZEN埼玉の前称)という団体」が「共謀して」行ったという内容で、県警は「過激派キャンペーン」を押し出してこの事件で起訴に持ちこめれば、「一般の人には無縁」というウソで分断させて共謀罪成立も可能になると目論んでいたと思います。この勝利が共謀罪粉砕を可能にしています。粉砕しましょう。

五つ目は、独特とも言える埼玉県警の悪辣さです。

川越署と浦和西署(県警本部にある)に留置されいやおうなく狭山事件のことを考えました。当時もし完黙非転向の思想と県警本部にデモをかけるような支援運動があったなら石川さん犯人でっち上げは粉砕できていたと思います。

埼玉県警は石川一雄さんをでっち上げたことを反省しているのではなく、逆に「生きた犯人をつかまえろ」と政府に号令され石川=犯人を仕立てあげたことを反革命的「誇り」にさえしている組織です。

最後に、だからこそ、完黙非転向の闘いだけが勝利の道だということを全ての民衆とともに確認したい。

関源三という刑事が、「俺は犯人じゃない」と頑張り続けていた石川さんの心理に雑談と差し入れでつけ入り、あろうことか「兄ちゃんが犯人か」と思い込ませて(こんなことは代用監獄がなければありえない!)一転、ウソの自白に追い込む、そして、起訴か否かの段階で「万年筆」を捏造して鴨居に仕掛ける(!)というとんでもない権力犯罪に手を染めた。

そのためにというべきであろう、関源三は平素から被差別部落に世話役的に送り込まれていた。こういう国家権力の悪辣な犯罪に立ち向かえるのは、完黙非転向の思想だけです。この思想が全人民共通のものとなったとき、政府国家権力を打ち倒して 私たちは真の自由を手にすることが出来るのです。

実質21日間でしたが、労働者民衆が団結したときに、自由は我らの手にできるとあらためて学びました。「わたしたちってすごいかも!」。

本当にありがとうございました。



今年も3月3日(金)から都立高校の卒業式がはじまります。卒入学式を前にして、2月5日に、「都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットワーク(都教委包囲ネット)」主催の総決起集会が開かれました。
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2003年の東京都教育委員会(都教委)による「10.23通達」によって、都立学校の卒業式、入学式等に「日の丸・君が代」が強制されました。それ以来、都教委は「君が代」を立って歌わない教職員を次々と処分しました。

これに対して、都教委包囲ネットは、毎年2月に「総決起集会」を開き、「立って歌わない」抵抗を続ける教職員に連帯してきました。また、3月の卒業式の日に、高校正門前でチラシを配る行動を呼びかけてきました。

教職員の抵抗は今日まで続き、裁判闘争はとどまることなく持続し、根津公子さんの「停職処分」も昨年、最高裁で勝利し停職処分撤回を勝ち取りました。しかし、都教委は今も「戒告処分」を続けていますし、また減給処分もやろうとしています。

安倍政権は戦争国家化に向けて、教科書を変え、道徳を教科化し、学習指導要領を変え、また、学校に自衛隊を持ち込み、共謀罪を制定しようとしています。今日のトランプ・安倍情勢の中で、13回目(13年目)となる今年の2・5総決起集会は、歴史を振り返り、なんとしてもその動きに抗っていこうという気概に満ちた集会でした。120名が参加しました。

集会はまず、「学校現場からの報告」がなされました。
都立高校教員のKさんは、2004年に不起立で処分され、その後10年間担任にさせてもらえず、やっと担任になり、去年の3月の卒業式では担任として式場に入ったこと、「君が代」斉唱で不起立を貫き、処分されたことを話しました。また、その処分をめぐって生徒たちとどのような対話や交流を重ねてきたかや閉塞状況にある学校の様子について話しました。私たちはどのように闘っていったらいいかを深く考えさせられる内容でした。

根津公子さんも最高裁勝利判決について話しました。
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その他、学校で推進される「オリ・パラ」教育に警鐘を鳴らすために、国威発揚のオリンピック教育反対のビラまきの報告がありました。
その他、さまざまな闘いの現場から問題提起と闘いの呼びかけがされました。
・学校現場を翻弄する自衛隊入隊者獲得の実態
・労働運動・市民運動の解体ねらう共謀罪     
・東京オリンピックおことわり宣言
・天皇制反対デモへの弾圧            
・相模原やまゆり園事件について

また、東京と同様に「卒業式」の「君が代強制」の処分を恐れず闘っている大阪の高校教員からの訴えもありました。

今年の2.5集会の講演は「改めていま『教室から戦争がはじまる』」という演題で元教員の北村小夜さんが話されました。北村さんは、今年91歳になりますが、2月3日~5日まで新潟で開かれた第66回日教組教研集会に参加し、飛んで帰って講演してくれました。
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お話の始めに北村さんは、1943年(昭和18年)3月の『写真週報』(情報局編集)に掲載された「時の立札」のコピーを紹介してくれました(上の写真)
そこには下記のように書かれていました。(旧字体は新字体にしてあります)

「校門は営門に通じている
 学生生徒の生活もそのままが
 戦う国家の一分野
 逞しい上にも逞しく
 若い力と意志とを捧げて
 必勝の道を驀進しよう」

そして、治安維持法公布の年に生まれた北村さんは、皇民教育を受けて「軍国少女」となっていった過程を思い起こし、「戦争は教室から始まる」と言われました。そして、いま日本は全く同じ道を進んでいると現在の社会や学校教育の動向に警鐘を鳴らしました。
「当時、大正デモクラシーの名残もあり、親や教師はいろいろ疑問を持っていた。親たちがもっとしっかりと子どもたちに教えてくれればよかった」と。そして、戦争には「嘘と監視」がつきもの、真実を教えてくれる人がいなければ子どもは従っていく、「嘘がまかり通る時代」を糺すには事実を示し続けるしかないと訴えました。

また北村さんは、今日、安倍政権が「オリンピックで国威発揚」をはかろうとしていることに対して、1932年のロサンゼルスオリンピックのときのサトウハチロー(詩人)の翼賛ぶりを紹介しました。
それは、1932年の少年倶楽部10月号に掲載された「南部の優勝を聞く」というサトウの詩の中で、陸上三段跳びで日本の南部という選手が1等をとった時、中継放送のアナウンサーの「いま、するするとマストに日章旗があがりました」の声に、サトウが「バンザイ、僕だって唄うぞ君が代を、君が代を」と叫んだ等々と書かれたものです。

実際、この記事を北村さんのお兄さんが近所の子どもたちに声を出して読んでくれた時、「僕だって歌うぞ君が代を」のくだりで、だれかが、「歌おう、君が代」と歌い始めたこと、そして北村さん自身も一緒に唱和したとのことでした。自らの体験からも北村さんは、「国策・国威高揚にはいつも子どもが狙われる」と指摘しました。

北村さんが例に出された一つ一つのことは、いま進行している現実であり、歴史的事態なのだと考えさせられました。

最後に、おなじみになった卒業式日程一覧を見ながら、3月3日から始まる卒業式での恒例のチラシ撒き行動が提起されました。「真実、事実を示し続ける」行動として、今年もねばり強く取り組んでいきたいと思いました。(T)

2月3日に来日したトランプ政権・マティス米国防長官と安倍首相との会談、4日の稲田防衛相との会談で、「辺野古が唯一で一致した」と報じられています。イラク戦争で大虐殺を指令したマティスと安保戦争法を強行したアベが意気投合している様には戦慄します。人殺しの軍事基地、辺野古新基地ゼッタイNO!の声を全国でさらに大きく上げていきましょう。

1月29日(日)、安倍政権の暴力的な高江・辺野古基地建設に抗議する行動が新宿であり、参加しました。午後2時~JR新宿駅東口アルタ前で集会、3時~新宿駅を1周するデモを行いました。辺野古への基地建設を許さない実行委員会が主催してこれまで何回も行われている新宿デモです。
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途中、辺野古工事を受注している大成建設が入っている新宿センタービル前を通り、抗議のシュプレヒコール。
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新宿駅西口から南口へ、戦争反対、辺野古新基地に反対しよう!と呼びかけて歩きました。
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安倍政権は、3月末に期限が切れる「岩礁破砕許可」について、沖縄県に更新手続きをしないでコンクリートブロック投下などの作業を強行しようとしています。
「岩礁破砕許可」というのは水産資源保護法に基づく手続きのこと。政府は仲井真前知事の時に許可を得ていたものを今回の辺野古工事再開にあたり県に再申請する方針だったのに、地元の名護漁協が漁業権放棄で合意したことをもって「申請しない」と方針を変えたというのです。(下は、2月3日付朝日新聞)
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これに対し、沖縄では、「手続き経ぬ工事許されぬ」と弾劾しています。
「前知事への岩礁破砕許可申請は14年の名護漁協の漁業権放棄同意後である。今回は必要ないとなぜ言えるのか。
 辺野古と同じように地元漁協が漁業権の消滅に同意し、漁業補償も受けている那覇空港第2滑走路建設工事では、沖縄総合事務局が今年1月、岩礁破砕許可の更新を県に申請している。
 総合事務局の申請後に、岩礁破砕許可手続きを定めた県漁業調整規則が改定されたとでもいうのだろうか。辺野古新基地に限って再申請不要とすることは、二重基準にほかならない。」(2/3付琉球新報社説より抜粋)

こうしたデタラメなやり方で沖縄の海、珊瑚を破壊し、軍事基地を造るなど絶対に許されません。辺野古新基地建設は、「命よりカネ儲け優先」の福祉破壊、労働破壊、福島切り捨ての攻撃と全く同じ、一体です。全国で安倍政権に反撃していこう!(S)

埼玉からのお便りです。
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1月18日、全く不当にも3名の仲間が埼玉県警に逮捕され、勾留され続けています。この件で1月25日にさいたま地裁で勾留理由開示公判が開かれ駆けつけました。

3人の逮捕理由は、なんと「白タク営業をした」というもの。避難指示が解除された2015年9月に楢葉町現地を視察するためにNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議の略)埼玉が呼びかけた現地視察ツアーが、道路運送法4条「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」に違反する「無許可営業にあたる」(=白タク)というのです。とんでもありません。

家屋の損壊や放射線量の実態がどうなっているか視察するために仲間を募り、レンタカーを借りてその費用やガソリン代、高速料金などの実費を割り勘にした、これがどうして犯罪になるのか、逮捕や勾留の理由にならないことは明らかです。こんなことは絶対認められない!と傍聴席を大きく上回る80余名がさいたま地裁に集まりました。
楢葉町

今回の勾留理由開示公判で重大だったのは、さいたま地裁の来司(くるじ)直美裁判官が3人の勾留を決定した理由を弁護人が求釈明しても「応じない、これが回答だ」と言ったきりで明らかにしなかったことです。これでは何のための開示公判なのかわかりません。
西村弁護士が「自分が家族や親戚たちとレンタカーを借りてきて割り勘で旅行しても」それでも逮捕されるのか!?と裁判官を糾しましたが、来司裁判官はそれにも応じませんでした。それどころか、そうした裁判官の対応に"弾劾"の声を発した人々を次々退廷させるというひどいやり方でした。

そもそも、今回3人の勾留を決定したのは伊東大地裁判官であり、彼が責任をもって勾留理由の説明をするべきなのに、その張本人がそこから逃亡していての勾留理由開示公判であり、その審理は全くの空洞でした。こうした警察-検察-裁判所が一体となっての不当勾留-事件のねつ造に対し、弁護士・傍聴者が一体となって弾劾し抜きました。3人の仲間も法廷から両手を上げて傍聴者とエールを交わし元気な姿でした。

6年目の3.11を前にした反原発運動への弾圧を絶対に許さず、3人の仲間をただちに奪還しよう。
2月5日には井戸川元双葉町長を招いて「帰還と被曝の強制に反対する集い」が持たれます。また、抗議デモが予定されています。こちらにもぜひご参加ください!(埼玉県賛同人 T)

●帰還と被曝の強制に反対する集い
とき◆2月5日(日)午前10時~
ところ◆武蔵浦和コミュニティセンター第4集会室(さいたま市南区別所7-20-1サウスピア)
お話◆井戸川克隆さん(元双葉町町長)、福島からの避難者など
主催◆NAZEN埼玉(tel.090-1254-2718新井)

3名をただちに釈放しろ! 「白タク」弾圧許さない! 県警抗議デモ
集合◆午後1時に浦和駅東口PARCO前
デモ◆1時30分デモ出発、浦和繁華街を通って県警抗議、駅西口まで戻る。

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