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2016年10月
裁判員裁判を破たんさせた力で、改憲阻止へ
「アベ戦争政治を許さないためのリレー講演会」の第3回目が、9月30日夜にJR大井町駅近くの「きゅりあん」で開かれました。今回のテーマは「裁判員制度は終わりだ、この力で改憲阻止へ」で、百万人署名運動南部連絡会と千代田中央こん談会の共催で準備されました。
講師は「裁判員制度はいらない!大運動」呼びかけ人の高山俊吉さん(弁護士)。高山さんは「憲法と人権の日弁連をめざす会」代表として日弁連の改革にも精力的に取り組んでおられます。講演会には50名が参加し、高山さんのお話に熱心に聞き入りました。
講師は「裁判員制度はいらない!大運動」呼びかけ人の高山俊吉さん(弁護士)。高山さんは「憲法と人権の日弁連をめざす会」代表として日弁連の改革にも精力的に取り組んでおられます。講演会には50名が参加し、高山さんのお話に熱心に聞き入りました。
高山さんは著書に『裁判員制度はいらない』(講談社の文庫本)もあり、裁判員制度の問題点を知り尽くした方です。その高山さんが「制度の目的」としてあげたのは、①国民に対する権力的司法教育、②秩序維持の立場に立つ実践訓練、③心の改憲、でした。
「心の改憲」とは、「この国の秩序を守ること、国を守るのは国民だという意識を持つようにすること」だと指摘されました。
「こんな制度はおかしい!」と感じている多くの人々の抵抗で、今や、裁判員候補者として呼び出されても選任手続きに出席しないという人が8割にも上っています。無断欠席には罰則(10万円以下の過料)がありますが、これまでに誰も罰せられていません。憲法違反なのに国会で与野党すべての党派が賛成して通ってしまった裁判員法。そして始まった裁判員裁判ですが、国民の大きな拒否の力で、もうちょっとでついえさせるところまできています。
高山さんは力を込めて、「これは改憲阻止闘争なのです」と訴えました。裁判員制度によって、この国を守るのは自分だという意識改革の攻撃を全力で拒絶することは、心の改憲を拒否する、改憲阻止の闘いそのものだと。
そして、「国民の司法参加で、裁判が良くなる」というまやかしの裁判員制度をつぶしたとき、そうした力をもったとき、そこから日本の司法の再生が始まるだろうと言われました。
また、高山さんは「いま、私たちをとりまく情勢はどうなっているのかということが重要なんだ」と強調され、「今まさに朝鮮半島で戦争が画策されている」と、切迫する朝鮮戦争情勢について指摘されました。
1.THAAD(サード)の韓国配備決定問題や、2.在韓米軍配置の変更=臨戦態勢に備える新戦力配置問題、3.防衛省、対北朝鮮ミサイルの「破壊措置命令」の常時発令状態化、4.米軍戦略爆撃機B52、B1、B2の臨戦態勢化
5.米韓合同演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」作戦実施(斬首作戦含む)など。
またこれに対する日本での、6.F35岩国配備決定・通告問題や、7.安保戦争法訓練開始とアジア諸国への軍事支援開始、8.日米防衛首脳の緊急会談、9.福岡高裁那覇支部、辺野古基地建設容認判決など。
そして、いま安倍政権は共謀罪新設やさまざまな攻撃をかけてきているが、今どういう情勢の中でこうした攻撃がかけられているのか、誰の立場にたつのかと考えることが重要だと強調されました。抽象論ではなく、今の戦争情勢の中だとこうなるんだと語っていく必要があると。
高山さんのお話は、根本的なところをグサッ、グサッと指摘するもので、なるほどーと勉強になりました。
休憩の後、質疑応答。ここでも、高山さんは丁寧に答えてくださり、内容がさらに深まりました。
最後に、11月6日-12日の日韓共同行動の重要性、11月18日の最高裁デモに参加しようと訴えられました。(S)
●11.6全国労働者集会
とき:11月6日(日)正午開始、集会後デモ
ところ:東京・日比谷野外音楽堂(日比谷公園内)
呼びかけ:全日建運輸連帯労組関生支部、全金港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動(tel.043-222-7207)
●裁判員制度廃止 最高裁デモへ!
とき:11月18日(金)正午出発
ところ:日比谷公園霞門に集合
デモコース:日比谷公園~東京地裁~経産省・文科省~首相官邸下~赤坂見附~最高裁(三宅坂)
主催:裁判員制度はいらない大運動(tel.03-5510-4985)
高山さんは力を込めて、「これは改憲阻止闘争なのです」と訴えました。裁判員制度によって、この国を守るのは自分だという意識改革の攻撃を全力で拒絶することは、心の改憲を拒否する、改憲阻止の闘いそのものだと。
そして、「国民の司法参加で、裁判が良くなる」というまやかしの裁判員制度をつぶしたとき、そうした力をもったとき、そこから日本の司法の再生が始まるだろうと言われました。
また、高山さんは「いま、私たちをとりまく情勢はどうなっているのかということが重要なんだ」と強調され、「今まさに朝鮮半島で戦争が画策されている」と、切迫する朝鮮戦争情勢について指摘されました。
1.THAAD(サード)の韓国配備決定問題や、2.在韓米軍配置の変更=臨戦態勢に備える新戦力配置問題、3.防衛省、対北朝鮮ミサイルの「破壊措置命令」の常時発令状態化、4.米軍戦略爆撃機B52、B1、B2の臨戦態勢化
5.米韓合同演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」作戦実施(斬首作戦含む)など。
またこれに対する日本での、6.F35岩国配備決定・通告問題や、7.安保戦争法訓練開始とアジア諸国への軍事支援開始、8.日米防衛首脳の緊急会談、9.福岡高裁那覇支部、辺野古基地建設容認判決など。
そして、いま安倍政権は共謀罪新設やさまざまな攻撃をかけてきているが、今どういう情勢の中でこうした攻撃がかけられているのか、誰の立場にたつのかと考えることが重要だと強調されました。抽象論ではなく、今の戦争情勢の中だとこうなるんだと語っていく必要があると。
高山さんのお話は、根本的なところをグサッ、グサッと指摘するもので、なるほどーと勉強になりました。
休憩の後、質疑応答。ここでも、高山さんは丁寧に答えてくださり、内容がさらに深まりました。
最後に、11月6日-12日の日韓共同行動の重要性、11月18日の最高裁デモに参加しようと訴えられました。(S)
●11.6全国労働者集会
とき:11月6日(日)正午開始、集会後デモ
ところ:東京・日比谷野外音楽堂(日比谷公園内)
呼びかけ:全日建運輸連帯労組関生支部、全金港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動(tel.043-222-7207)
●裁判員制度廃止 最高裁デモへ!
とき:11月18日(金)正午出発
ところ:日比谷公園霞門に集合
デモコース:日比谷公園~東京地裁~経産省・文科省~首相官邸下~赤坂見附~最高裁(三宅坂)
主催:裁判員制度はいらない大運動(tel.03-5510-4985)
「根津公子さんの話を聞く会」に参加して
9月24日、船橋市勤労市民センターで「根津公子さんの話を聞く会」が開かれました。根津さんの停職処分取り消し最高裁で確定!の報を受けて、ぜひ根津さんのお話を聞きたいと実行委員会をもって準備してきたものです。参加者は57名でした。
『「君が代」不起立の闘い』DVD映写の後、根津さんのお話しを聞きました。
根津さんの話す声は静かでしたが中身は濃く、聴いている側に場面が描けるくらい具体的で迫力に満ちていました。参加者全員の耳目が根津さんの姿と声に注がれていました。
1時間30分余のお話しには、うれしい結果が得られた闘い、苦しい闘い、強い意思の闘い、優しい感性、ひらめきを行動にする姿、なによりも生徒たちを思う姿が詰められていました。立川市立白川中学校や町田市立鶴川中学校、あきる野学園でのお話はとても印象に残りました。
『「君が代」不起立の闘い』DVD映写の後、根津さんのお話しを聞きました。
根津さんの話す声は静かでしたが中身は濃く、聴いている側に場面が描けるくらい具体的で迫力に満ちていました。参加者全員の耳目が根津さんの姿と声に注がれていました。
1時間30分余のお話しには、うれしい結果が得られた闘い、苦しい闘い、強い意思の闘い、優しい感性、ひらめきを行動にする姿、なによりも生徒たちを思う姿が詰められていました。立川市立白川中学校や町田市立鶴川中学校、あきる野学園でのお話はとても印象に残りました。
集会後、近くの居酒屋で「根津公子さんの勝利を祝う会」が開かれ、根津さんとさらに交流を深めました。(千葉県連絡会 O)
実行委員会に参加してきた人たちの感想をお伝えします。(当日、参加者のご意見を書いてもらう用紙を準備しなかったことがとても残念です。)
「とにかくすごい人。何回も都教委から処分をくらったのに、都全体を相手にしてと言ってもいい闘いに負けなかった。」
「侵略された側の事実を伝える副教材を使い、生徒に事実を伝え、自身の不起立で皇軍だった日本兵にはならない姿を伝えていると思った。」
「本当に仕事場が闘う場なんだな、と思えた。」
「修学旅行に広島を入れ、平和反戦教育の場としていった人の一人だったのですね。」
「『君が代』不起立で停職は違法という判決を最高裁で勝ち取った。これを武器に、不起立で10.23通達を撤回させる闘いを教職員組合でも取り組むべき。」
「今こそ事実を伝え、『教え子を再び戦場に送るな』を実現させていくように、それぞれの職場で、それぞれの闘いをしようよ。」