とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2011年10月

 10月26日(水)、中電島根支社前(松江市)で座り込みと申し入れ行動があり参加しました。島根原発の停止を訴えて裁判闘争などを行ってきた「島根原発増設反対運動」が呼びかけ、約30人が結集しました。島根原発1・2号機の運転停止・再稼働中止と3号機の稼働中止を求めて座り込み、リレートークと申し入れを行いました。百万人署名運動とNAZENの呼びかけ人である島根人類愛善会の松浦会長など山陰連絡会メンバーだけでなく、平和フォーラム系や全労連系の労組も参加していました。

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 参加者がリレーアピールして原発の停止を訴えました。松浦会長もマイクを握り力強くアピール。松浦さんは、福島原発の放射能汚染の実態を話しながら、27日から東京霞ヶ関の経産省前で行われる「福島の女性たち」の座り込み行動への連帯を訴えられました。松浦さんは、他の参加者が島根原発の危険性のみを訴えるなかで、福島の痛みを共有することの大切さを呼びかけられました。松浦さんは福島の怒りとつながってがんばっておられます。

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 島根原発は、1号機が停止中で2号機だけが稼働していて、1月末に定期検査にはいり停止します。建設中の3号機は95%以上完成しています。3号機は、137万キロワットの国内最大クラスの原子炉で、今年末にも運転開始する予定でした。しかし、原子炉の最も中核的な機器である制御棒に不具合が見つかり、運転開始が延期されていました。政府は、この3号機を来年の春にも営業運転開始をさせようと目論んでいます。そのため、3号機の稼働開始を絶対許さないことを訴えて、来年2月ごろに大規模な集会や街頭宣伝を展開する予定です。(山陰連絡会 福間)








 

 「原発なくせ!核燃いらない!青森・三・八労働者集会」に参加するために、青森県八戸市に東京・関東・東北の仲間と共に行ってきました。以下、報告です。
 集会は、10月21日(金)午後6時から青森県八戸市にある三八地方労働福祉会館で行われました。南部バス労組員の司会で始まり、同間山正茂委員長、平和労組会議大石信夫議長の挨拶に続いて福島県教組角田政志書記長から「原発事故被災地からの報告」を受けました。角田さんは「原発事故は、人々の生活、子どもの生活と未来をメチャメチャにしてしまった」と福島の教育現場を報告し、脱原発、再生可能なエネルギー政策への転換を全国の運動にと呼び掛け、会場の共感を誘いました。

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 次に「反核闘争と労働運動」というテーマでス労自主労組委員長の入江史郎さんが提起。「労働者が原発を止める」「ゼネストで止める」と決意と展望が語られました。また、被災各地からのアピールとして、動労水戸の石井真一委員長(写真下)から、JR当局が被災地に放置したまま放射能まみれになった車両を動かそうとしたことに対して、中止せよとストライキで闘った報告があり、全金本山の長谷武志副委員長は「復興特区は新自由主義そのもの」と問題性を指摘しました。

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 集会は南部バス労組委員長と、とめよう戦争への道!百万人署名運動青森県連絡会代表の呼びかけで、130人の地区の労働者・労働組合員が集まり活発に行われました。地元で原発施設を多く持つ青森県の最先端のたたかいを担ってきた組合員の関心も高く、いつもの倍近くの結集とのことでした。
 最後は青森県連絡会代表の中道雅史さん(写真下)が、「核燃サイクルを阻止すれば日本の核政策はストップする。六ヶ所村、東通、大間と核燃サイクル基地阻止から全国の原発を止めよう」と訴え、熱気のうちに終了しました。

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 翌日の22日は、みんなで朝早くから原子力施設が集中している下北半島を現地調査しました。
 最初に、「動燃警備」に守られた再処理工場へ。現在トラブルをおこして稼動試験が止まっている。この日は雨で建物の向こうに薄く排気塔が見えました。

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 この工場は全国の原発から出る使用済燃料からプルトニウムを抽出する日本の核政策の核心。日本に54基の原発があるというがそれは商業用発電施設で、こうした施設などは外されている。 この工場だけで1日に原発1年分の廃液と廃棄を海と空に向かって放つという。
再処理工場に向け、全員で抗議のシュプレヒコール(写真下)。

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 六ヶ所村には、未完成の再処理工場だけでなく、稼動中のウラン濃縮工場・低レベル放射性廃棄物埋設センター・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターがあり、MOX燃料加工工場(建設中)などがある。これに東通原発・大間原発・使用済燃料中間貯蔵施設(いずれも建設中)を加えて、下北半島は「原発列島」とも言われる。回ってみた実感は原発植民地である。

(下図はPRセンターでもらった図表より)
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 そして、ここに遠く中東にまで爆撃機を送り出し朝鮮半島ににらみをきかせる米軍三沢基地がある。海上自衛隊もむつ市大湊に基地を持ち、下北半島のど真ん中に「ガメラレーダー」という軍事レーダーが座っている。この大湊港に「トモダチ作戦」で米軍輸送船が北海道の陸上自衛隊を運んでいる。

 再処理工場から東通原発の間に林立する風力発電の風車(写真下)。原発のクリーンさを空に向かって訴えているのか、異様としか言いようのない風景であった。
 
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 途中で、この9月8日亡くなられた泊港(青森県)の坂井留吉さんのお墓にお参りをしました。青森県知事が核燃施設受け入れを表明した1985年4月9日以降、泊の漁民を先頭に反対運動が激しく行われ、翌86年には調査船阻止の体を張った海戦が闘われた。その真中にいつも坂井さんがいました。以来4月9日は「反核燃の日」として毎年1000人近い反対者が集会を続け、来年も行われる。

 これは、派手にカネを使った原発PRセンター「トントゥビレッジ」の展望台から観た、雨に煙る大震災停止中の東北電力1号機。
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 東北電力だけで年間86億円の宣伝費を使っている(09年)。隣接地で建設中の東京電力原発1号機入り口前でシュプレヒコール(写真下)。  
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 工事中の使用済燃料中間貯蔵施設。

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 最終処分場が決まっていないにもかかわらず使用済み燃料が全国で出される中、ここに持ってきて貯蔵する思惑で建設中。「中間」とは名ばかりで50年だという。それを聞いてみな顔を見合わした。「この中で誰がそれまで生きているだろう」と。4月に来た仲間は「かなり掘り進んでいるな」と言っていた。

まぐろで有名な大間に建設中の大間原発(写真下)。

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 次世代のエースとみなされるが、フルMOX燃料を使うために危険が満載。まぐろが悲鳴をあげている。30キロ以内にある函館の市民運動が訴訟を起こす準備をはじめているという。
 敷地のど真ん中にある、土地(約1万平米)を売らないで立てた"あさこはうす"。この敷地で去年は野外ライブ・マグロックが派手にやられたとか。

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 大急ぎで回った原発半島でした。下北半島に配置されている核燃サイクルを阻止すれば日本の核政策はスットプできる。実際むつ市を母港にしていた原子力船むつは廃船になっていまだに放射能を放出しながら残骸を記念館にしてさらしています。現地で取り組んでいる仲間の苦労と深く連帯したいと思います。
 東北電力の東通原発の再稼動も間近ともチラチラ聞こえてきます。駆けつける力を今から準備しましょう。それが阻止する力です。あらゆるところから原発反対の声を!反対の声を行動に!
「再稼動阻止」「新設阻止」「輸出阻止」で原発は止まるでしょう。問題はそれをどうやったら実現できるかです。福島現地での圧殺攻撃に反撃を、原発立地地域で反対の声を大勢に、そして「首都の力学」政治のど真ん中東京での闘いです。放射能がまき散らされている全国の怒り、全世界の力で原発をストップさせましょう。
 10月27日(木)~29日(土)、「原発いらない福島の女たち」100人の座り込みが東京・経産省前で始まります。引き続き11月5日(土)まで全国の女たちも座り込みます。ともにスクラムを組んで廃止まで闘い抜きましょう。(百万人署名運動・賛同人 TG)









 新潟市・南区の小学校体育館を使って、元自衛隊航空幕僚長・田母神俊雄講演会が企画されました(10月2日、主催は地域のコミュニティ協議会)。しかも新潟市の補助事業として市が20万円の補助金を出そうとしている。この小学校区内に居住する百万・賛同人のOさんは、これを知って驚き、地元紙・新潟日報「読者欄」に異議を唱える投稿をしました。
 投稿の趣旨は、①このような政治色の強い講演が、学校という公共の施設で実施されることに疑問を感じる。②田母神氏は日本のかつての戦争を肯定し、集団的自衛権の行使を主張する論文を発表して物議をかもして航空幕僚長を更迭され、その後も日本の核武装を主張している人物である。③新潟市は「非核都市宣言」で核兵器の廃絶と世界の恒久平和をうたっていて、それらは多くの県民の思いでもある、というものです。その上で、市当局にも以下の質問をし回答を求めました。「学校という公共施設で平和都市宣言を否定するような講演が許されるのか」「なぜ新潟市の補助事業の対象になると判断したのか」と。
 これを受けて百万・県推進委員会は、当該の新潟市南区(三保恵美子区長)に、補助金の撤回と学校施設の貸し出し中止を求める要請行動に起ち上がりました。さらに、百万の賛同人、市民運動の仲間、労組活動家らに参加を呼びかけて、新潟市の本庁、再度南区にと、3度の申し入れ行動を行いました。

    南区への申し入れ
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 市当局の対応は、「補助事業の要件を満たしているので受理した」「使用報告書を見てから(補助金を出すか)判断する」と答えるのみで、申し入れの内容に応える姿勢は全くありませんでした。そのことは、「読者欄」への市当局の回答投稿も同じで、「市の回答は答えになっていない」という読者からの投書が載りました。
 投稿したOさんのもとには地域や職場の同僚から「よく言ってくれた」「むずかしいことは分からないが正しい意見だ」など、賛同や共感の声が多く寄せられています。
 なお、田母神講演会は、10月2日に予定通り行われました。講演会で田母神氏は「放射能は安全、むしろ体にいい」と言い放ち、さらに「経営者は法律に縛られている。最低賃金制度なんか必要ない」と資本の自由を叫び、中国への排外主義を煽るという噴飯ものの内容でしたが、最後に「今日は言いたいことが言えなかった」と、私たちの抗議行動が効いていることを思わず吐露しました。
 一連の闘いはまだ継続中です。新聞紙上「読者欄」への賛否の投稿も続いています。地域反動を許さず、職場、地域で反戦の声を上げることが重要だと思います。新潟市は補助金の拠出を撤回しろ!全国の皆さんからの要請もお願いします。(新潟県推進委員会事務局・坂井)

●要請先
新潟市南区役所地域課 
 メール chiiki.s@city.niigata.lg.jp 
 tel.025-373-1000 
 fax.025-373-2385









 


世田谷区で大騒ぎとなった高い放射線量、2.7μSv/h。
原発事故が原因でなかったようですが、区の職員も多数配置され、通学する子どもたちを近づけさせない配慮がとられました。

でも、ちょっと待て。

下の画像は、4月5日と6日に福島県内の学校付近で測定された放射線量の表です。

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福島市の小学校で3.4~3.6μSv/h、

川俣町の小学校で6.1μSv/h、

浪江町の小学校では21μSv/hも…。みな空間線量の値です。

東京では大騒ぎになる数値の中で、子どもたちが生活し、学校に通っていた…。

みんな、国によって被曝させられたということです。

ところが、「除洗すれば大丈夫」のキャンペーンが行われている。

建物や道路の一部を除洗したからといって、そのあとから、山や農地などから飛んでくる放射性物質は避けられない。「大丈夫」「安全」はデマキャンペーンとしか言いようがありません。

チェルノブイリでは、体内被曝によってもたらされるガン発生のピークは事故から10年後でした。

聞く耳を持たない権力者らとガチンコ対決する10~11月です。

フクシマの怒りともっともっとつながっていきましょう。

フクシマの怒りの行動に連帯し、支援し、参加していきましょう。

10月27日から始まる「福島の女たち」&「全国の女たち」の霞ヶ関・経産省前座り込み闘争へ!
とき●10月27日~11月5日の毎日、10時~15時
ところ●霞ヶ関・経済産業省前

「反原発・反失業!」の11・6日比谷大集会&デモへ!
とき●11月6日(日)午前10時~、(本集会は正午~)
ところ●東京・日比谷公園・野外大音楽堂

以下、ビラです。
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ダウンロード
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/images/20111015bira.pdf



福島の小学校付近の放射線量の資料(4月5~6日に測定)
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あらためて、鎌仲ひとみ監督の三部作を見よう。
その予告編、3つ。

「六ヶ所村ラプソディー」


「ヒバクシャ~世界の終わりに」


「ミツバチの羽音と地球の回転」


オフィシャルHP
http://888earth.net/index.html







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