とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2011年09月

 9月22日(木)午後、ヒロシマ、フクシマ発「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」の第3回目の署名提出を行いました。8・6ヒロシマ大行動事務局長の谷口恭子さんら7名で内閣府に行き、内閣府の大臣官房総務課調査役・佐野美博さんらに手渡しました。

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全国から集まった26,709筆の署名。(これで、計46,702筆提出しました)

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首相官邸前にある内閣府建物。この入り口で磁気カードを受け取り、建物を入ったところにある駅の改札のようなところを通過しなければならないのです。

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 ヒロシマからの怒りの申し入れ書を読む谷口さん

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 フクシマからの怒りの申し入れ書を代読する神奈川県連絡会事務局長の篠田さん

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 こうした申し入れ内容への佐野さんらの意見を聞きたいと言うと、「誤解がある。請願法に基づく請願というのは、訴えの趣旨を総理のところに届けるということで達成される」と事務的な対応。私たちの必死の訴えは本当に伝わるのか。その訴えをあなた方がどうとらえるかということなしに十分に伝わるのかと抗議しました。みんなも次々と意見を。
 「19日に明治公園に6万という人々が集まった。恐らく6万ではきかない。日本の闘いの歴史の中でも非常に大きな集会とデモをやった。最寄りのJR千駄ヶ谷の駅ではホームに人があふれているので次の駅で降りてほしいとアナウンスしたそうだ。起こっている事態の大きさは生半可なものではない。みんな、野田首相が言っている再稼働なんて絶対に認めないという立場なんですよ。政府は深刻に自分たちが批判されているものと考えなければだめだ。ただ届ければいいということではなく、一人の人間としてそこをちゃんとつかんでほしい。」

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 「あなた方のお身内が福島におられたらどうですか、疎開したくてもできない人もたくさんいるんですよ。あなた方も福島へ一度行くべきだ。」
 「今度は国会に10万、100万と押しかけて取り囲みますよ。その背後には600万、6000千万という人がいる。福島のお母さん達は今日ニューヨークまで行って、野田首相の国連での演説に抗議しに行っている。あなた方も人間としてどう生きていくかが問われているんです。」
 「多くの人たちの犠牲の上に、原発・放射能と人間は共存できないことが今示されている。政府は、技術的な問題ではなく、原発というものをもう作ってはいけないとはっきり確認するべきだ。再稼働、輸出などもってのほか」等々。

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 最後に、「こうした意見や申し入れに対する野田首相の返事を求めます!」
また、テーブルの上に「日の丸」旗が置いてあることについても再度抗議しました。


●ヒロシマからの申し入れ書

抗 議 申 入

内閣総理大臣 野田佳彦 様

「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」を 26,709筆提出します。
 私たちの要求項目は以下です。

一、すべての原発を即時停止し、廃止せよ
一、国と東京電力は、福島第一原発事故の一切の被害を補償せよ
一、情報操作をやめ、労働者と住民の安全を最優先せよ
一、すべての核兵器と核関連施設を廃絶せよ

 私たちは、新しく就任した野田首相に対して本当に怒りを禁じえません。
 原発を再稼働させるとはどういうことですか! しかも電力について「今年の夏は乗り越え、今年の冬も大丈夫」と自認しながら、再稼働ありきの方針など、一体全体どういうことですか! 何よりも再稼働・原発の維持存続、原発推進が前提にあって、ストレステストだの保安院の特別チームだの第三者委員会など茶番もいいところです。冗談じゃありません。
 「原発はいらない!」この声が聞こえないとでもいうのですか。福島の怒り、叫び、涙、苦悩、絶望が見えないとでもいうのですか。9月19日、6万人もの人が全国から、何よりも福島現地から1000人もの人が集まった、あの集会とデモが見えなかったとでもいうのですか! 野田首相の所信表明を引き合いに出すならば、高校生たちの「福島に生まれ育ち、福島で働く。福島で結婚し子どもを産み育て、孫、ひ孫を見て、福島で最後を過ごす。それが私の夢なのです。」この言葉を聞いて、どうして原発をあえて再稼働するなどということが言えるのですか。彼らの夢は原発をなくすということ、そのものではないですか!野田首相、あなたは「あきらめはやがて、失望に、そして怒りへと変わり、日本社会の安定が根底から崩れかねません」とも言っています。そう、まったくその通りです。私たちはこんな、資本や国家のための安定、原発なくしては安定しないような社会なんかもういりません。

 9月19日、福島の方が訴えられました。「真実は隠される、国は国民を守らない、事故はいまだに終わらない、福島県民は核の実験材料にされる、ばくだいな放射性のゴミは残る、大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力がある、私たちは棄てられたのだ!」この叫びを踏みにじる野田首相がいう国家や社会の安定など、私たちには必要ありません。
 それだけではありません。野田首相は本日国連で「原子力エネルギーの確保は引き続き重要だ」とのうのうと述べるというではありませんか。それどころか「核物質や原子力施設の防衛・保全を図る核セキュリティーに取組む決意」などというではありませんか! 本末転倒とはまさにこのことです。核・原発が危険であることは、これ以上ないほどに明らかになっています。テロ攻撃?セキュリティー?ふざけるのもいい加減にしろ! 3月11日以降、原発によってどれだけの人が亡くなったと思っているんですか!被曝労働によってどれだけの人が命を落とし、放射性障害によって苦しんでいると思っているんですか! 野田首相はさらに言います。「原子力エネルギーの安全強化が最優先課題」、こんなこと、一体全体誰が思っているんですか! 核・原発によって世界を、労働者民衆を支配し、労働者や住民の生活や命と引き替えに金もうけをしようという輩たち以外に、こんなことは思いつきません!
PKOでスーダンに自衛隊を出す、武器使用を強化する、あるいはここまで阻止され続けている沖縄の辺野古にあくまで米軍基地を建設する、開いた口がふさがりません。さらには、なんと福井県の高速増殖炉もんじゅに予算216億円を計上するというではありませんか!
 野田首相がやるべきことは、一刻も早く再稼働策動をやめて、全ての原発をとめることです。それ以外にあなたがなすべきことは何一つありません。ただちに、すべての原発をとめ、原発を廃絶することを強く要求します。

 以上、ヒロシマとフクシマの怒り、そして同じ思いを持った皆さんの大切な署名をここに提出します。

2011年9月22日
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
〒730-0016 広島市中区幟町14-3-303


●フクシマからの申し入れ書

すべての原発の即時停止と廃炉を求める申し入れ書

 このフクシマ・ヒロシマが呼びかけた1千万署名の提出行動にあたり、この署名運動に携わる福島県民の一人として、ひとこと申し上げたいと思います。
 このような署名運動を開始しなければならない200万福島県民の憤りと「原発はもういらない」という被曝者となった者たちが発する切なる思いわかりますか? 聞こえますか? 見えますか?
 そして、この署名の一筆一筆には、数万年にわたる人間的営みを途絶えさせた瞬間への、その瞬間を生み出してしまったことへの、生み出すことを知っていて阻止し切れなかったことへの、失うことによってかけがえのないものだと気づいた人々のフクシマ・ヒロシマとの人間的連帯の証が刻まれています。
 現地・福島と郡山市では空間放射線量がまだ20マイクロシーベルト/Hというさなか、ガソリンと水を求めてみんなが列をなしていた3月20日からこの署名は取り組まれました。大熊町、双葉町、富岡町をはじめ、普段ではめったに街頭署名で目にしない福島県の浜通りの市や町名が登場します。その一人一人の強いられた避難と疎開人生に思いを馳せれば馳せるほど、すべてを失った福島のカタカナのフクシマになったことの深刻さ、残酷さを直視しない、否、それに抗う野田政権の原発推進政策は絶対に認めることはできません。
 あらためてすべての原発の即時停止と廃炉を求めます。

2011年9月22日
百万人署名運動・福島県推進委員会事務局 須田 儀一郎







 

 「百万人署名運動全国通信」10月号の入稿、反原発署名提出行動、百万人署名運動全国連絡会代表者会議などの連続で遅くなりましたが、9.19反原発大集会・デモの報告です。
 鎌田慧、大江健三郎、澤地久枝さんらが呼びかけた「さよなら原発 1000万人アクション」実行委主催の9.19明治公園での集会には全国から約6万人の労働者市民が集まり、かつてない大集会となりました。人波は会場からあふれ、歩道や近くの公園を埋め最寄りの千駄ヶ谷駅までつながっていたとのことです。福島からも大型バス14台で参加、「怒 福島隊」「怒 浜通り隊」「怒 中通り隊」などと書かれた統一のノボリ旗を持って登場しました。

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福島隊のノボリは、会場前方に見えます。
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階段も人でいっぱいでなかなか通れません。
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 福島を代表してアピールした武藤類子さん(ハイロアクション福島)は、3.11から半年たって鮮明になってきたこととして「真実は隠されるのだ」「国は国民を守らないのだ」「事故はいまだに終わらないのだ」「福島県民は核の実験材料にされるのだ」「ばくだいな放射性のゴミは残るのだ」「大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ」「私たちは棄てられたのだ」と言われました。
 そして、疲れとやりきれない悲しみの中から出てくる言葉は「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」だと。さらに「私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」と話され、「私たちとつながってください!」と訴えられました。「原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、つながり続けていくことが、私たちの力です」と。
 この福島の怒りと一体となって、フクシマの闘いとつながって、野田政権の原発再稼働、原発の輸出宣言を弾劾し、原発・核武装絶対反対の運動を広げましょう。(Se)


全体集会の前に、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」(通称「な全」)の集会が開かれました。

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デモは3コースに分かれて行われましたが、公園を出るまでに1時間近くもかかるという大変なものでした。

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いよいよデモに出発です。

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「な全」も元気にコール

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三里塚反対同盟のノボリ旗も

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なんと、あの山本太郎さんもデモコールしていました。

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デモが終わって遠方へ帰る人たちと激励のエールの交換(福島のバスかな?)

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沿道の人々ともエールの交換です。

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デモ終着点の代々木公園に到着する頃にはもううす暗くなっていました。

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でも、まだまだデモは続いていました。新たな闘いへのエネルギーを充てんしあった大デモでした。





















 9月11日~12日、日本財団が主催する「放射線と健康リスクに関する国際専門家会議」が福島医大で開催されることに対して、「脱原発アクションウィーク」の一翼を担う福島現地行動は、9・11早朝の福島医大前での抗議行動から始まりました。福島県労組交流センターと「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」を中心に、県職員の規制をはねのけて8時~9時まで、30人を超える仲間が思い思いの横断幕、プラカードを掲げて抗議の意思を示し、交流センターの渡辺代表がハンドマイクで、大型バスから降りて会場に入っていく参加者に対し弾劾アピールを発し続けました。
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 この「国際」会議の反動的意図は明瞭です。「怒りのフクシマ」に身構えての現地・福島での開催であり、行動日である9・11にぶつけてきたということ。そして『国際』『専門家』というネーミングで、被災地特区構想の一環として、福島県を福島大学も含めて「核と放射能被曝医療特区」へと向けていく露払いとして、「住民、特に母親の心配を払拭することを目的」と称して持たれたということです。ICRP(国際放射線防護委員会)や放医研、福島医大(県のアドバーザーである山下俊一が副学長に就任)の共催で、IAEA(国際原子力機関)、WHO(世界保健機構)など、低線量被曝を抹殺してきた名だたる原発推進機関を集めて、「現時点での放射能は安全」という結論を「会議」の名を持って導き出すことは必至でした。私たちは緊急の共同行動としてこれに対応したのでした。
 「第2のABCC(原爆傷害調査委員会)許すな!福島県民はモルモットじゃない!子どもたちを放射能から守り抜こう!すべての原発をなくそう!」という弾劾アピールは会場全体を包み込み、子どもネットの中手聖一代表や佐藤幸子世話人らは、阻止線をふりきって参加者に英文のメッセージボードを突きつけ続ける画期的な闘争としてうちぬかれました。
 午後からは、「9・11怒りのフクシマ大行動」が6・19と同じ「街なか広場」で取り組まれました。呼びかけ人の清野和彦さん(百万人署名運動・福島県推進委員会世話人)の挨拶を皮切りに、鈴木光一郎さん(農業)、橋本光一さん(国労郡山工場)が発言に立ち、渡辺馨さん(交流センター代表)が午前中の闘いの報告を交えて9・11フクシマアピールを鮮烈に提起しました。リレートークでは多くの労働者、農民らが「フクシマ」の現状を訴えました。
 午後3時半、子どもネットの皆さんも会場に結集し、総勢200名で現地対策本部のある自治会館を包囲するデモを貫徹しました。(福島県推進委員会事務局)

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 新潟市のJR新潟駅近くの公園を会場に「とめよう原発・柏崎刈羽」行動(9・11脱原発100万人アクションinにいがた主催)が11日行われた。太鼓や三味線のライブ、リレートークによる集会、太鼓などの演奏とともに進むサウンドパレードにおよそ250人が参加、「原発止めよう、再稼動許さぬ」と訴えた。百万人署名運動県推進委員会はさる6月11日の第1回から実行委員会に参加、独自に反原発の学習会を開催しながら、新潟では初めての試みであるサウンドパレードに加わった。

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 アフリカンパーカッションの響きがライブの開始を告げ、市民劇団「廃炉」がコントと歌を披露。柏崎刈羽原発に反対する地元住民団体は「原発を止めるまで闘おう」と現地報告した。新潟地域一般ユニオンの女性は「放射能が心配。組合の力で原発をなくそう、新潟でNAZENを作りたい」と呼びかけ、百万人署名からは「原発では非正規労働者が被爆を強制されている。フクシマの人々と連帯、廃炉を目指して闘おう。柏崎の再稼動は許さない」と訴えた。県北部から参加、乳児を抱いた家族は「普通の家族が危険な原発に反対していることを訴えたい」と締めくくった。国労、全港湾など5労組が参加した。
 コースは万代橋を渡り市内を縦貫する4・5㌔。初参加の青年たちはデモコールで声を張り上げ、沿道の住民からは拍手が届いた。トラックから生演奏が響くパレードに踊りの若者が楽しそう、デモはゴールに向かうほどに盛り上がった。(新潟県推進委員会事務局)







戦争賛美と原発推進の教科書の撤回を! 
 広島県の呉市と尾道市で、来年から中学生が使う歴史・公民で「つくる会」系の育鵬社教科書の採択という暴挙が行われました(呉は歴史・公民とも、2100人、尾道は公民のみで1200人)。抗議行動を恐れ、秘密裏に採択し9月1日になって公表したのです。
 百万人署名広島県連絡会は、9月6日、呉と尾道の教育委員会を訪れて抗議文を提出し厳しく追及しました。教育委員会はなぜ育鵬社なのかについては一言も言うことはできず、「文科省の検定を受けているから」と責任のがれに汲々とするばかりです。神話から始まる「歴史」は、まるで「天皇・権力者の歴史」であり、日本の侵略戦争を「アジア解放の戦争」「国民は犠牲をおそれず戦った」などと賛美。「公民」は、憲法の国民主権・平和主義・基本的人権の尊重をことごとく否定するもので、とりわけ「自衛隊は日本の防衛には不可欠」「自衛隊の海外派遣については・・法律を整備することも議論されています。」と憲法9条改悪を露骨にあおっています。
   尾道市教育委員会で
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 重大な問題は、原爆投下についてはほんの一言しか触れない一方で、原発については絶賛していることです。そしてなんと、小村呉市長、平谷尾道市長とも連合広島が推薦して当選させた市長なのです。新自由主義と戦争教育のファシスト市長の下で、国家のために子どもたちを戦場に送り、原発で子どもの未来を奪うなど絶対に許せません。
 私は今年3月末で退職した元広教組組合員ですが、フクシマの怒り、福島県教組のたたかいと連帯し、採択撤回にむけて取組みを強めていきます。(広島県連絡会 TH)









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