とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2011年06月

 3.11大震災-福島原発大事故から3ヶ月目の6月11日、もう原発をすべてやめよう!!!と全国各地で多くの人々が行動に起ち上がりました。百万人署名運動の仲間たちも、全国各地で反原発デモに参加しました。東京では新宿中央公園、芝公園、代々木公園から大きなデモがあり、さらに、小平、江戸川、練馬、国立、小金井、町田などでもデモがおこなわれました。海外でもフランスやアメリカ、台湾などでも連帯した行動がおこなわれたそうです。約150ヶ所と言われています。原発をなくすために何かしなければ!と全国で1人1人が考え、動き始めています。すごいですね。このうねりをもっともっと広く強くしていきましょう!

18時、新宿駅東口、約20000人が集まりました。
画像


14時、新宿中央公園にも、若者たちを中心に続々と人々が集まりました。
画像

たくさんの「げんぱつ やめよう」風船が配られました。
画像

雨宮処凛さんもアピール。
画像

放射性廃棄物も運び込まれました!
画像

その横で平然と署名活動です。
画像

みんな、それぞれの思いをプラカードにしてデモに出発。
画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像


新宿駅周辺ではデモ隊と通行人が一体となって原発反対!とコールしました。
画像

画像











 6月6日(月)午前11時から、この1ヶ月の間に集まったヒロシマ・フクシマ発「反原発1000万人署名」の内閣総理大臣宛・第2回目の提出行動を行いました。
 今回の提出行動には、福岡県、青森県からも仲間が参加。1000万人署名の呼びかけ人や西川重則事務局長を先頭に13名で、内閣府の会議室で、抗議申し入れと署名提出を行いました。内閣府大臣官房総務課の山田氏ら3名が対応し、申し入れ内容をきちんと菅首相に伝えると約束しました。

画像

画像

 まず最初に「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」から菅内閣への“抗議文”が読み上げられました。ぼう大な人々を被バクさせ、農地に海に、地球上に死の灰をばらまき続けていながら、菅首相がG8サミットで原発継続方針を宣言したことを弾劾し、東電下請け労働者への被バク強制をやめること、全ての原発の停止・廃炉を強く要求しました。さらに、文科省の「20ミリシーベルト基準」の明確な撤回、デマ情報を流している文科省の「放射能を正しく理解するために」なるパンフレットの回収を要求、文科省から回答を求めると要求しました。
 抗議申し入れの狭い部屋のテーブルの上になんと小さな「日の丸」が。取り除いてください!という抗議に、山田氏は「所管業務」であり「当然のことです」と聞く耳を持たず。

画像

 遠方から参加した仲間から次々抗議の申し入れが続きました。
(福岡・吉田さん)
 福岡県にある玄海原発は日本で一番最初にプルサーマルをやったところ。福島の3号機もプルサーマルをやっている。僕たちは玄海原発がつくられるとき、原発は人間の手で絶対に制御できないものと反対してきた。にもかかわらず国は絶対に安全なんだと言ってきた。5つの壁があるからと。しかし今回これが全部壊れたんだ。それなのに、菅首相はなお「安全な原発推進を」と言っている。「原発はなくすしかない」というのが今のみんなの声なんだ!
(福岡・Tさん)
 私は普通の会社員ですが、今回福島の原発事故が起こって、私にも何か出来ないかと思ってデモとか参加するようになって、今日こちらに来ました。とにかく原発をなくしてほしいという気持ちで来ましたので、そうしてほしいと思います。
(青森・中道さん)
 青森は六カ所の核燃料サイクル基地がある。その北には東通(ひがしどおり)原発の東京電力1・2号機、東北電力1・2号機があり、さらにその上に、中間貯蔵施設、その西の方には大間原発が建設中という、各施設だらけだ。菅首相は、原発事故後も核燃サイクルは推進の意向で進めていると言っている。核燃サイクル自体はもんじゅと一緒になってプルトニウムを生産するものだから、どう考えても核武装をするためのものだ。しかし、それについて口をつぐんでいる。おかしいことだと思う。

画像

ヒロシマからも怒りの声が続きました。
(広島・Kさん)
 もう原発は必要ないということは証明されたと思う。それなのになぜ原発にしがみつくのかはっきりと明らかにしてほしい!
(広島・大江さん)
 私はイラクで劣化ウランの被害にあっている子どもたちの支援をしています。イラクからドクターを何人も招いて広島大学で研修をしてもらっています。そのドクターたちもこの署名にみんな協力してくれました。
 劣化ウラン弾は、ウランという放射性物質で放射線被害があります。イラクの統計では乳児、幼児、15歳くらいまでの白血病、がんの発生がものすごく増えています。それに加えて先天性の傷害、人間の形をしていない子どもがいっぱい生まれている。これを見ても放射能被害というのがどれほどひどいか分かると思います。
 それ以前にも、広島に原爆が落とされたときにどれほどの被害があったかよく分かっていることです。だから、原発というのはとめることが出来るんだから、今すぐにでもぜったいにとめてほしいと思います。
(広島・中島さん)
 被曝二世です。1947年の生まれですが、当時死産とか流産とか多い中で生き残った一人です。自分たちの使命として、核の脅威ということをこれ以上人間社会に与えてはいけないと思っています。そういう被爆者の気持ちを、「核の平和利用」という形で政府をあげてあざむいて、この間原発を推進してきたということについては、絶対に許すことはできません。それに抗議する人たちを警察権力を使って弾圧し、口を封じるということをやってきた。今も若い人たちにやっています。そうやって、国策としての原発を推進してきたわけです。こういうことを国は直ちにやめないといけない。
(広島・伊豆さん)
 6月4日の中国新聞に、東京電力が汚染水に関して新たな処理計画を示したが、その中で雨による増加が考慮されてないと書かれていた。東電は「雨は想定外」と言ったとある。なんですかこれは。梅雨は毎年来るんですよ。
 文科省の「放射能を正しく理解するために」(4/20付)というパンフ、こんな嘘っぱちはやめてほしい。たとえば、内部被曝について「放射性物質をいったん体内に取り込んでも、排泄時に体外に排出されたり、自然に放射能が弱まったりすることで、放射線の影響は弱まっていきます」と書かれている。どこに科学性があるんですか。大気中や海の放射線はおおむね低く安全だということが縷々書かれていある。全部ウソでしょ。放射能のことを考えるから病気になるというんですよ。だから正しい知識を得てくださいと。その「正しい知識」がこれですよ。本当に許せない。

画像

東京・神奈川からも抗議の発言。
(杉並・北島さん)
 今回の署名はこれまで署名をしたことのないような若い人たちの署名がたくさんある。その人たちの思いを菅首相にきちんと受け止めてもらいたいし、この思いに応えられないような政治は、これはもうだめだと強く感じる。少なくとも直ちに全ての原発をとめるというのでないと、本質的な議論は始まらない。
(神奈川・篠田さん)
 神奈川でも、箱根の足柄茶が出荷停止になっている。そこを流れる早川のあゆの解禁も危ぶまれている。神奈川の水瓶である相模湖・丹沢湖・津久井湖の底にたまっている汚泥の中にも高濃度の放射線が含まれていて、それを全部さらわない限り今後水も飲めないのではないか言われている。ところがどこへ持っていったらよいかわからない。下水も同じで、そのまま放置すれば河川に流すしかない。
 行政が横浜の放射線量は0.016~17と発表し、安全だと言っているが、この間、子どもを保育園に行かせているお母さんが自分で保育園の線量を測ったら、0.17だったそうで一桁違っていた。なぜが、行政は地上から27メートルの屋上で測っていたからだ。自分たちに都合のいい情報だけ流すのはやめるべきだ。

画像

最後に西川事務局長から。
 抗議文も含めて、今日知り得た真実を首相にきちんと報告してください。みなさんは公務員です。戦前の明治憲法では天皇制の下でみなさんに自由はなかったんです。しかし、今は違います。間違っていると、真実をみなさんが分かったときに、上役の人に真実を吐露する自由があります。これが憲法19条の思想良心の自由の本当の意味なんです。日本の憲法だけにある19条問題、これは日本の歴史から特別にもうけた1条なのです。
 内閣府ができた成立過程もそうです。みなさんは首相に届ける専門の役割を担っておられる。国民主権、主権者の要望をきちんと伝える役割があるのです。

画像

 限られた時間内での申し入れ行動でしたが、1人1人が思いと怒りを語り、署名者の意を全力で伝えきりました。
多くの市民の訴えには決して直接聞こうとしない歴代の首相ら。内閣府のすぐ前の首相官邸に向かって抗議のシュプレヒコールをあげ、原発廃止に向けての決意を新たにしました。
「すべての原発を即時停止し、廃止せよ!」
「国と東京電力は、福島原発事故の一切の被害を補償せよ!」
「情報操作ををやめ、労働者と住民の安全を最優先せよ!」
「すべての核兵器と核関連施設を廃絶せよ!」

画像

      首相官邸
画像












 菅政権は、東日本大震災の「救援・復興」と言いながら、他方でその「災害」を利用して自衛隊の強化、基地強化を強行しています。
 下地島空港(沖縄県・宮古島市)の軍事利用策動、普天間基地へのオスプレイ配備受け入れ、馬毛島(鹿児島県)への自衛隊基地建設策動、ソマリア沖ジブチに本格的海外軍事拠点の建設などなど。

●6月1日付琉球新報

画像


 下地島空港は民間パイロットの訓練飛行場。これまでも自衛隊利用が取りざたされてきましたが、同空港は「民間専用」とするという沖縄県-政府間の確認(「屋良覚書」、1971年)があり、軍事利用については一貫して否定されてきました。ところが、政府・防衛省は今回なんと「災害対応」「国際協力」という名目で、この下地島空港の軍事利用の具体化を策動しているのです。「周辺国にも、災害支援ができる態勢を構築したい」(北沢防衛省)の言葉を透かしてみれば、「有事(戦時)の際の自衛隊・米軍の出撃基地にしたい」がくっきりと見えています。

●5月31日付朝日新聞

画像

●6月1日付(夕)朝日新聞

画像

●6月2日朝日新聞

画像


 こうした動きに断固反対していきましょう。
 すでに、大震災と福島原発事故で、有事の際の日米協力の実戦が行われました。私たちは、日米新安保ガイドライン関連法(周辺事態法など)と有事立法(武力攻撃事態法・国民保護法など)という戦争法に反対してきましたが、自民党政権も民主党政権も、これらを実戦していく政権であることがはっきりしました。
 沖縄県民の「基地撤去!」の要求と歴代政府・財界の立場は絶対的に非和解です。民衆の「原発なくせ!」の要求についても同じことが言えます。政府・財界が目指す「復興」は、基地と原発を必要としてきた社会の復興です。被災地の人々の叫びと一体となって、労働者民衆が生きぬくためにがんばりましょう!

●「百万人署名運動・全国通信」6月号が出来ました!
 その4-5面に、斎藤文男さん(九州大学名誉教授)の4.29集会での記念講演「日米同盟・大震災の戦時体制」が掲載されています。全国通信はA4版8ページで100円(送料別)です。ご希望の方は郵送先をご連絡ください。
→メール million@mqc.biglobe.ne.jp 
電話/ファックス 03-5211-5415

























↑このページのトップヘ