昨日(1/14)、根津公子さん・河原井純子さんの停職処分取消訴訟の裁判があり、傍聴しました。都教委の2004年の「10.23通達」が出されて以降、「君が代・不起立」の教職員に全く不当な「処分」が乱発される中、2年目の06年には根津さんに「停職3ヶ月」、河原井さんに「停職1ヶ月」という重い処分が出されました。昨日は、この時の停職処分取消を求めた裁判の結審でした。東京地方裁判所606号(傍聴席42名)は、開廷時間前に満席となり、10人ほどが傍聴できなかったとのことでした。
法廷は、向かって左側の弁護士席には、350ページにも及ぶ最終準備書面が積み上げられていました。中央の3人の裁判官は根津さん・河原井さんよりずっと若そうに見えました。右側の都教委代表はいかにも腹黒そうでした。そして、午後3時30分開廷、まっすぐに生き抜く、根津さん・河原井さんの最後の意見陳述が行われました。
根津さんは、最初に、「都教連」(東京都教育研究連盟)と都教委との密接な関係を指摘し、都教委の中枢が田母神元空幕長と同じ歴史観の持ち主で占められていると弾劾しました。
「都教連」は06年の「建国記念日」(2月11日)に小中学校の現職校長らが呼びかけ人となり発足されたものですが、その結成大会では米長・教育委員が記念講演をし、「従軍慰安婦や南京虐殺はデッチ上げ」と発言、石原都知事も「大いに期待している」とメッセージを送っています。根津さんを処分する側にいた当時の多摩事務所指導課長はこの団体の副会長です。根津さんは「都教連こそ、侵略の歴史事実を直視することを『特定のイデオロギー』と決めつけ、正しい歴史観に基づいて教育を行う教職員を排除しようとする、まさに偏向した『特定のイデオロギー』を持つ都教委の外郭団体」であるとし、「10.23通達」や異常な「君が代」処分乱発の背景に、このような人たちが石原都教委を支配していることがあると指摘しました。
さらに、いくつかの例を上げ、体罰で生徒に怪我のみならず不登校に追いやったとしても「戒告」なのに、40秒間静かに座った行為がなぜ「停職」なのかと、その処分量定の異常さを指摘し、「職務命令違反に名を借りた思想・信条による処分・抹殺である」と糾しました。
去年の卒業式に臨む根津先生
河原井さんは、37年の教育実践の中で培ったもの、「学校現場・教育現場に、上意下達のピラミッドは不要である、お互いに対等平等な関係を大切にしながら、学校や教育実践を共に創り上げていこう」という思いは決して揺らがない。だから「人間として教員として10.23通達を受け入れることができない」と、静かに、力強く言い切りました。そして、10.23通達は「論議し、論議して創り上げた学校や教育実践を、問答無用で、根こそぎ崩壊し続けている」と弾劾し、「おかしいことにおかしい」と言い合える命令と服従のない学校現場を取り戻したいのだ、子どもたちのために青年たちのために、人権が大切にされる人間的裁決を、と訴えました。
都教委前でアピールする河原井先生
判決は3月26日、午後2時30分とのこと。判決の前に、また「卒業式」があります。でも2人とも「やるべきことは、やった」という爽やかな表情でした。
根津さんや河原井さんらの不屈の「君が代・不起立」のたたかいは、石原都教委の醜い姿を満天下に暴いてきました。そして、追いつめています。この攻防に勝ち抜く道は、「不起立」闘争の拡大です。「君が代・不起立」を呼びかける根津さんらと連帯し、更なる「停職」「解雇」処分を許さないたたかいを、地域からもつくっていきましょう!



















