とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2008年03月

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 満面の笑みの根津さんです。
とは言っても、停職6ヶ月の不当処分、そして嫌がらせの職場異動とのこと、許せません!!
 でも、解雇覚悟で「死刑台に一歩一歩上がっていく思いだった」という根津さんにとっては、「免職!」を出させなかったことは、ヤッター!!です。
 今年の卒業式での「君が代」不起立者への処分が、今日、東京都の研修センターで発令されましたが、根津さんだけ別で、何と根津さんが勤務する学校へ都教委職員が直接赴いての発令でした。処分書を受け取りにいくとき、同僚が5人も一緒についてきてくれたそうで、きっと都教委職員も圧倒されたでしょう。

 午後1時30分から水道橋の研修センター前には、処分発令に呼び出された教職員人激励と不当処分に抗議するため、都高教の有志、東京教組・多摩教組、市民など200名余が集まりました。
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なぜか、いつもは10人くらい出ていた都教委職員が、今日は1人だけ。どうしてかな?
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 午後3時30分からは近くの全水道会館へ。4者(予防訴訟をすすめる会、被処分者の会、被解雇者の会、不採用撤回を求める会)卒・入学式対策本部が主催の総括集会と記者会見が行われました。
 報告によると、今回の卒業式での不起立・退席者への処分者は全部で20人。内訳は、小中3人[減給1/10(1ヶ月)1、戒告2]、障がい児学校2人[停職6ヶ月2]、高校15人[減給1/10(1ヶ月)6,減給1/10(6ヶ月)2,戒告7]。うち今回初めての不起立者は半数近い9人だったそうです。すごい!
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 前回、停職3ヶ月の不当処分だった河原井さんへの処分は、停職6ヶ月。本当に許せなーい!!でも、河原井さんは「私は若者とつながりたい、必ず変わる日がくる」と明るく語られました。
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 記者会見には、途中から根津さんも合流。根津さんは「トレーナーの件での事情聴取以来2ヶ月、連日のたたかいだった。動き続けたことで、世論も動いてくれた。署名も12万筆を超えた。海外からも都教委へ抗議が届いた。マスコミも取り上げた。全部が重なって、都教委は私をクビにすることはできなかった。大勢の力が動けば、変えられる!」と勝利感をもって語りました。
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 根津さん、よくがんばりました!
 根津さんとともにたたかいぬいた全国の仲間とともにカンパーイ!








 
 

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 昨日の卒業式で「君が代」斉唱時に不起立したことで、都教委の事情聴取が25日の朝、根津さんに対して副校長から言いわたされました。都立南大沢学園養護学校での最後の授業になるかもしれない、生徒に対してのお別れもふくめ、思いを巡らせて授業に望もうとした矢先の午前8時35分、副校長から「10時30分までに研修センターに行ってください。事情聴取です」と根津さんに通告がありました。根津さんは納得がいかず、これを拒否して最後の授業を行いました。拒否した理由は、今まで「事情聴取」は授業時間中でなかったこと、出勤していきなり行けというのはおかしい、8人体制で教えているのに1人欠けたことで事故でもおきたら誰が責任をとるのか、などです。
 この件について、根津さんは怒りがおさまらず、夕方も都教委に対して問いただしました。

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 都庁前での夕方のビラまき情宣活動を終え、午後6時に教育庁人事部に行きました。いつものように、警備員と教育庁職員が阻止線を張っていました。金井任用係長がでてきて、「何の用件ですか」と根津さんに聞いてきたので、根津さんは「今日の事情聴取は誰が決めたのか。このことについて教えてもらいたい」と用件を言いました。しかし、用件を聞きながら、その用件には応えようとしません。根津さんが何度となく今日の事態について説明するが金井任用係長は応えない。このことについての回答をもとめ、夜10時過ぎまで抗議行動をおこないました。

教育庁人事部前。根津さんを先頭に都教委につめよる支援者。
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午後8時過ぎ。警備の人を前に、根津さんのことを報道した25日の東京新聞を読みあげる。
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【「解雇をさせない会」の行動予定】
●3月27日(木)
 3・27 根津さんをクビにしないで! 処分前日アクション
※根津さんの処分が決まる前日の抗議要請行動です。ひとりでも多くの皆様のご
 参加を呼びかけます。どうかご結集下さい!!
 ▼8:00~ 都庁第2庁舎前でビラまき
 ▼15:30~ 都教委へ抗議・要請行動(都庁第2庁舎27階or30階にて)

●3月28日(金)
 ▼8:00~ 都庁第2庁舎前でビラまき
 ▼10:00~? 都教委定例会傍聴(都庁第2庁舎30階教育委員会室)
              根津さんの処分決定?
 ▼16:30~ 都教委へ抗議・要請行動(都庁第2庁舎27階or30階にて)
※都教委への抗議・要請行動の際は、都庁第2庁舎1階ロビーにご集合下さい。
急遽予定が変わる場合がありますので、その際は27階or30階に直接おいで下さい。

●3月31日(月)
 ▼13:00~ 総決起集会 全水道会館5F中会議室
        (JR・都営地下鉄水道橋、都立工芸高校北)
 ▼13:30~ 該当者激励行動 教職員研修センター前)
        (水道橋、都立工芸高校隣)
 ▼15:30~ 総決起集会・記者会見 全水道会館5F中会議室
主催 4者(予防訴訟をすすめる会、被処分者の会、被解雇者の会、不採用撤回を求める会)

解雇阻止のための重要な1週間です。
参加できる方は都庁へ、
参加できない方は抗議電話を、
さらには、抗議はがきを広めてください。

●都教委人事部服務係(処分担当)
 電話 03-5320-6792
●都教委総務部教育情報課(苦情受付担当) 
 電話 03-5320-6733
●南大沢学園養護学校 尾崎祐三校長/鈴木副校長
 電話 042-675-6075




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 24日の卒業式で、根津さんは「君が代」斉唱時に不起立を貫きました。都教委が、「停職処分は6ヶ月まで」と主張している中で、今回の不起立で根津さんに対し免職(解雇)処分を出してくることが予想されます。この事態に対して、「君が代」解雇は絶対に許さない!と、卒業式を終えた根津さんは直ちに都教委へ。午後3時から、都庁記者クラブで、今年の卒業式で不起立した教員、根津さん、河原井さん、米山さんの3人で記者会見を行いました。冒頭で3月19日の都教委要請行動の様子がビデオ上映(3分間)されました。

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 記者会見の中で、03年10・23通達が出されてから、卒・入学式での「君が代」斉唱時にすべて不起立している葛飾区の小学校教員である米山さんが、根津さんらへの処分のデタラメさを明らかにしました。
 「君が代」不起立の不当な累積処分で、根津さんには停職6ヶ月、河原井さんには停職3ヶ月。しかし、同じように不起立している米山さんは処分を受けていません。当然にも、葛飾区教委・校長が職務命令を出していないからです。しかし、同じ行為で根津さんは解雇されるかもしれない、黙っていてはいけない、とめなくてはならない、と米山さんは都教委に申し入れたそうです。根津さんへの処分は他の教員への見せしめのためであることは明らかです。また、保坂国会議員の19日文部科学委員会で質問の中で、不起立教員への累積加重処分を行っているのは東京都だけであり、今回もし根津さんへの処分が出されれば免職(解雇)になり、そんなことを行っている自治体は東京都だけであることが明らかになりました。
 石原・都教委のやっていることは卑劣であり、恥ずべきことです。

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 記者会見後、都教委への抗議申し入れと、都庁前でのビラまき情宣活動を行いました。約50名が集まり、午後7時まで都教委への抗議行動を行いました。抗議要請行動の中で、根津さんの教え子で大学生のNさんが、人間バリケードをつくって受付まで行かせてくれない都教委のあまりにも不誠実な、人間あつかいしていないあり方に、切々と抗議の訴えをしました。
 また、14日に「解雇をさせない会」から出された請願書の取り扱いについての質問に対して都教委は、「請願規則に基づいて処理いたします」「所管課が判断します」と今までと同様の回答をくり返すのみで、中村教育長、各教育委員に渡っているのかいないのかについては答えませんでした。職員課内で判断して渡していないことが明らかになってきています。そのことにかかわる情報開示請求をするための質問が支援者から出され、金井係長は自分の責任が問われる内容となり、顔色を変える場面もありました。

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 石原・都教委に、根津さんを解雇するな!の声を今こそ寄せていきましょう!

●都教委人事部服務係(処分担当)
 電話 03-5320-6792
●都教委総務部教育情報課(苦情受付担当) 
 電話 03-5320-6733  ファックス 03-5388-1726











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 昨日(3/24)は根津公子さんが勤務する学校(都立南大沢学園養護学校)の卒業式でした。根津さんを激励しようと冷たい雨の中100名もの支援者がかけつけました。バス停近くの信号から正門まで、人、人、人。
 思い思いのプラカードやチラシ撒き。「根津さんをやめさせないで」「こどもが主役」などと書いた傘をさした小さな子どもたちとお母さんたちもかけつけ、「根津先生は本当に素敵な先生です」と書いてあるチラシを教職員や保護者に手渡していました。
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そんな中、根津先生は穏やかな笑顔で学校に入っていきました。
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 でも、一歩構内へ入ると、「東京都教育委員会」の腕章をつけた職員がヅラリと並んで威圧を加えていました。
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 根津さん、がんばれ!

登校する子どもたちも、学校前がにぎやかなので楽しそうでした。
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 3月20日、東京・文京区民センターで「共謀ひろばⅡ」が持たれました。雨が降る寒い中でしたが、午後2時30分~8時までの長丁場150名ほどが参加して活発な討論を行いました。
 第一部は「サミット戒厳態勢を撃つ」ということで、テーマごと二つの部屋に分かれてセッション。一つは「排除・監視強化―警察の横暴を撃つ」というテーマ、もう一つは「テロ脅威の嘘と入管・指紋強制」というテーマです。
 2000年の沖縄サミット以来の日本でのサミット(主要国首脳会議)が今年7月7~9日に北海道の洞爺湖で開かれます。4月からその関連会議が各地で予定されていますが、政府・警察庁は「暴動対策、テロ対策」と称して、さまざまな人権侵害を行おうとしています。第一テーマの会場では具体的な動きについて報告されました。2001年9.11事件以降、政府は「テロ対策」を前面に出して治安弾圧を正当化させてきましたが、今度のサミット警備・弾圧のエスカレートでサミット後の治安体制の強化も狙っているとのこと。都内の関連会場周辺にはすでに監視カメラがはりめぐらされ、出入国管理・難民認定法の改悪により入国する外国人に指紋採取と顔写真の撮影が義務化されたこと。最近、警察の職務質問や反戦デモへの弾圧(不当逮捕など)がひどくなっていることなど。また、そのような人権弾圧にどのように反撃していくか、熱心なトークが行われました。イタリアを旅行してきた方の報告で、バスに乗っていたらデモ隊に遭遇し動けなくなった、その時バスの運転手に「デモは権利なんだから。観光客のあなたがバスを降りて歩いてください」と言われたという話や、仕事の途中で勤務時間が終わったら労働者は帰り、順番を待って並んでいた人たちも何も文句を言わなかった(職種はうまく聞き取れず)という話を聞き、感心しました。
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 第二部は全体集会で、上智大教授の田島泰彦さんの講演「監視社会と共謀罪」がありました。田島さんは1999年ごろは「ひょっとしたら大変な状況になるかも知れない」と危惧していたそうですが、9.11以降はもうそういう段階ではなく、現在はすでに「戦時に足を踏み入れている」。国家が、国民をいかに有効に把握し、有事にいかに動員していくかという大きな流れの中での共謀罪・「監視社会」として見ていかなければならないと警鐘を鳴らしました。監視カメラを「防犯カメラ」というが、これにはほとんど普通の市民が日夜映像として記録されており、どのように利用されるかわからないと指摘しました。
 共謀罪についても、犯罪行為の前の前の「謀議」の段階が処罰されるのであり、言論・コミュニケーション・思想が犯罪とされる。広範な市民活動が捜査の対象になる。労働運動、市民運動、メディア、言論にかかわる人々みんなが異議申し立てをし、許さない闘いに取り組むべきだ、と訴えました。
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 田島さんが「Conspiracy(共謀)というのは、もともとはイギリスの考え方で、犯罪というよりは労働組合ができるプロセスの中で労働者が団結して人間的自由を確保しようとするのを取り締まるというものとして作られてきた。刑事法というより政治的なものとして生まれたきた。われわれが日常的に考えたり行動したりすること深くかかわるもの」と指摘されましたが、重要と思いました。







 

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