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岐阜連絡会からの報告です。
 10月14日に 東海3県の百万人署名運動・連絡会で、小牧基地(航空自衛隊、隊員1700人)への申し入れ、官舎でのアピール活動を行いました。
 小牧の航空自衛隊は現在13次隊がイラクに行っていますが、午後2時から正門前で、直ちに戻ってくるよう、また、小牧基地指令としても、無責任な内閣の言いなりにならずに、直ちに引き返すよう、首相や防衛大臣に上申するように、という趣旨の申し入れ文を読みあげ、手渡しました。
 その後、近くの官舎へ移動し、自衛隊内からも反対の声をあげよう、というアピールをおこないました。隊員本人は、なかなか声をあげることは難しいようですが、窓から顔を出してこちらの訴えを聞いている家族の方がいましたし、子どもたちが寄ってきたので、チラシを手渡しました。
シール投票をやる場面でも、「自分は自衛官だが、9条改憲には反対だ」という人に出会うことがあります。自衛隊へのアピールを今後も続けていきましょう。

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        イラク完全撤退とイラク占領軍の輸送拒否の申し入れ

防 衛 大 臣    石波 茂 殿
第1輸送航空隊司令 
 兼 小牧基地司令 浮須一郎 殿

 「テロとの戦い」はまやかしです。石油や天然ガスを奪うためのアメリカが始めた侵略戦争です。米ブッシュ政権はその残虐な戦争を強行し、小泉ー安倍政権は自衛隊を出すことでこの戦争に協力し参加してきたのです。本日の新聞では「ブッシュ政権のイラク政策を『壊滅的な失敗』と糾弾、『米国は疑いなく終わりが見えない悪夢の中にいる』と厳しく批判」した元イラク駐留米司令官自の報道(10月14日中日新聞朝刊、読売新聞朝刊)がありました。
 いまや誰の目にも、このイラク侵略戦争は誤りであることがはっきりしてきました。私達の国益のために「テロ特措法」の名の下に米軍のイラクやアフガニスタンへの侵略戦争の一端を自衛隊がになってきました。貴航空自衛隊がクウェートからイラクのバクダードへ運ぶ兵士や武器によって、罪もないイラク市民の血が流されています。
 インド洋での海上自衛隊補給艦が761回で48万キロリットルの艦船用燃料をイラク侵略戦争に従事する空母「キティホーク」、イージス艦「ポール・ハミルトン」などの米艦船を中心にした給油活動の違法性が明らかになってきています。
 タリバーン政権下では厳しく取り締まりが行われた「アヘン栽培」も米国が始めた「テロとの戦い」に支援されたカルザイ政権下ではこの「アヘン栽培」は世界の生産量の80%を占めるほどになっています。貴自衛隊は世界の人々に麻薬の危険に曝す活動の一翼をになっているのです。
 アメリカのイラク攻撃・占領により3千人を越える米兵が死亡し、65万人ともいわれる(ランセット報告)イラクの人々の命が奪われています。イラクでは、戦況が泥沼化するなか、軍隊を撤退させる国が増えています。アメリカの上下両院議会もイラク撤退決議を可決しています。ブッシュ大統領の支持率は30%以下にまで落ち込んでいます。
 私達の国益のためにイラク・アフガニスタンをはじめとする人々の血が流されることは有ってはなりません。
 日本国憲法によって、私達は60年間、他国の民衆を一人も殺すことはありませんでした。先達の絶え間ない平和への努力を無にする岐路に私達日本の国民が立たされているように思われます。
 貴航空自衛隊はじめとする防衛省の皆さんにイラクでの占領軍を支援する如何なる人員、物資を運搬することを拒否されるよう、そして隊員の皆さんの生命が危険に脅かされる如何なる作戦にも参加されないよう申し入れいたします。

   2007年10月14日

       とめよう戦争への道!百万人署名運動岐阜連絡会