ビデオプレス制作の「君が代不起立」に続くドキュメンタリー映画「あきらめない」(75分)が完成しました。今年(08年)の3月の卒業式で不起立をすると解雇!?という切迫した状況の中で根津公子さんの必死の闘いを追ったものです。9月4日に東京・なかのゼロ視聴覚ホールで完成試写会があり、60名ほどが参加。出演者の根津公子さん、河原井純子さんらの姿もありました。
映画には根津さんや河原井さんと共に闘う教育労働者、若者、戦争体験者、そして、地域の若いお母さんと子どもたち、根津さんの教え子たち、さまざまな支援者など、多くの人々が登場しますが、「根津さんを解雇させるな!」で一つになって、都教委にガンガンぶつかっていく姿は胸に迫り感動的でした。
この背景には、石原都教委の10.23通達のあまりのひどさや校長権限の強化―教員の意見圧殺の学校運営のめちゃくちゃ性に対する「許せない!」という怒り、戦争体制に向かう危機感があります。また、「おかしいことにはおかしい」とどんなに脅かされても“あきらめない”で行動していく、不当な停職処分にも職場の仲間や生徒たちを信じて“門前出勤”で闘っていく、そういう生きざまへの共感がありました。
そして何より、「私をクビにすることは許さない!」と連日仕事を終えてから都教委へ抗議に向かった根津さんの怒りの決起の迫力、これまで不起立でも処分をされなかったが「見せしめの根津さん解雇は許さない!」と抗議の行動を起こした米山良江さんと近藤順一さんの決起、「不起立ゼロ」を狙う都教委の攻撃の最先端で「みんな、不起立で闘おうよ!」と呼びかけ、自らがまず闘っていくという姿に圧倒されました。
制作者の松原さん(右)と佐々木さん(ビデオプレス)
上映後発言に立った河原井さんは「ネバーギブアップ、自分の出来ることで抵抗していこう、それが大きな力となって変革のエネルギーになると思う」と語りました。また、根津さんは、大人たちの噂で反発していた生徒たちがUチューブの映像を見て「根津はまちがっていなかった」とわかり変わっていったという例をあげ、「直接に見て事実を知ることは大きなこと」と話されました。この映画は10月から全国で自主上映されるそうです。ぜひ、みなさん周りの人を誘って観にいきましょう!
なお、根津さんは発言の中で「来年、都教委は私を分限免職で解雇してくる可能性があります」と言っていました。それは、都教委が7月15日に都立学校長と区市町村教育委員会教育長宛に通知した「分限事由に該当する可能性がある教職員に関する対応指針」の中に、その対象として「職務命令に違反する、拒否する」「懲戒処分を受けたにもかかわらず、再び非違行為を行う」という項目があるからです。どんなに間違った職務命令にも従わなければクビだなんて、とんでもない。学校は軍隊ではありません!



