今日(12/20)午後1時30分から、日比谷公園内「松本楼」2階で、「裁判員制度はいらない!大運動」の記者会見があり、取材に行ってきました。
 記者会見は高山俊吉弁護士の司会で進められ、冒頭「大運動」事務局長の佐藤弁護士から、裁判員候補者名簿通知が送られて以降、運動事務局に通知を受け取った本人たちからの抗議の声と制度廃止を求める声が寄せられていること。また、裁判員制度は廃止させるべきだという声を広げるために、当事者の方たちの抗議の意見表明の場を持ったことなどが説明されました。記者会見では3人の方の直接の意見表明、さらに小さいお子さんがおられたり遠方のため来られない方5人のメッセージが川村弁護士から紹介され、その後各社マスコミ記者からの質疑応答となりました。
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 記者会見に参加された方たちの意見要旨を紹介します。
①Aさん(65歳、会社員)
●私は「人は裁かない」という信条を持っている。だから裁判員になることは拒否する。これでもし罰せられるとしたらおかしな話だ。「人は裁かない」という信条を持っている人で、抽選に当たった人のみが罰せられることになってしまう。
●私は裁判員制度に反対する。法律につき素人が集まって審理をしても意味がない。時間と金の無駄。世の中にはいろいろな人がいて理屈ぬきで感情論だけを強調する人も多々いて、「あいつは憎らしいから有罪」的な発言をするような人が裁判員になる可能性は非常に高い。
●手続き上の問題で、呼出状は「X月X日に裁判所に来て下さい。そこで裁判官の面接と抽選で裁判員を選出します。裁判員になった人は、続いて2日~4日の間、裁判に出廷してもらいます」との内容とのこと。一つの裁判で50人~100人の候補者を呼びだして、そのうち10名ほどを裁判員及び補充裁判員として任命するとのことで、休暇を取って出かけて行ってから「あなたは抽選に外れましたからもう結構です」となる確立が高い。
②Bさん(65歳、無職)
●原則「殺人・放火」などの重罪を扱うので90~100%死刑か無期懲役を出さざるを得ない。被告の命を奪うとか、一生獄に閉じこめるということに、心にいろんな傷が残る。
●テレビで模擬裁判を見たが、3人の裁判官のペースで終始進められていた。素人が意見を述べて反映させる余地はほとんどないと思った。審議の内容をしゃべると罰せられるというのも、逆に裁判の透明性が欠けるのではないか。
●こんな制度は必要ない。そもそも裁判官がもっと市民の感覚を持ち、市民の目線で仕事をすればいいのであり、税金を払って仕事をしてもらっている。こんな制度に税金を使うのではなく、生きるために苦労している人の生活や仕事の保障、医療の整備に使うべき。また、その方が死刑や無期になる人が減るのではないか。
③Cさん(63歳、IT関係)
●裁判員制度に対する疑問多々あり。
国民の義務なのか、義務でないのか?/職業によって選別されている(国会議員・官僚・法曹関係者・自衛官…国家として重要と認めた職業は免除される)/強制的に刑事裁判に従事され、裁判官と同じ負荷を強いられ、罰則規定まである法律は憲法違反ではないのか?/裁判官でも難しい「証拠の吟味」など果たして素人にできるのか?/裁判の雰囲気や演出などで有罪・無罪を判断してしまうのではないか?等々
●結論。立法府における検討において論議が不十分と考える。まずは、この法律を廃案として、国民的な理解を深めて検討すべき。
●マスメディアへのお願い。このように、国家により市民の権利が数の暴力により犯されている現実を正しく伝えて頂きたい。さらに、憲法に保証された「基本的人権」や「個人情報」(選挙人名簿から裁判員候補者の抽出)など、政府の情報支配を冷静に問いかけていって欲しい。

 次は記者会見には参加できなかった方からのコメントから。
④Dさん(36歳、主婦)
 私は、5歳と2歳の子を持つ母です。内容を知れば知るほど納得のいかないこの制度に憤りを感じます。くじでかってに候補者名簿に記載された事、賛成・反対の意を問うことなく、「人を裁きたくない!」と思う個人の思想信条、人格を無視された事、辞退することの厳しい現状、罰金や処罰により強制される事、…、送付された通知書は国家への奉仕を義務づける現代の赤紙(召集令状)と感じました。
⑤Eさん(38歳、会社員)
 私には人を裁く資格はありません。そういう考えから裁判員の通知は封を切らずに受け取り拒否で送り返しました。嫌なものは嫌だ、はっきり言いましょう。戦おうとすれば道は開けます。一緒に戦いましょう。
⑥Fさん(53歳、会社員)
 私は、次の文章を最高裁に送りました。「…『私は、この依頼を拒否します』。嫌なものはイヤ、だめなものはダメ、という事です。…この拒否回答は法律以前の問題ですので、刑事及び民事いかなる訴追も裁判所はしてはなりません。」
⑦Gさん(50歳代、主婦)
 裁判員制度のこともよくわからず、ある日突然、名簿に記載されましたとの通知で、なぜ私がと驚きました。…コールセンターに電話した際、来年5月以降に裁判員候補者に選ばれたと通知を受け、呼出状、質問票をそのままにして返答しなかった場合はどうなりますかと尋ねたら、10万円の罰金となりますとの返答でした。不安と精神ストレスの倍増です。
⑧Hさん(男性)
 次の文章を最高裁に送りました。「身に覚えのない書類が届きましたので、返送します。まるで太平洋戦争時の『赤紙』のようで、不快な思いをしました。素人の一般人が裁判に参加しても、何の効果もないのは明白です。…」

 とても感動的な記者会見でした。