東京新聞を除いてほとんど報道されていませんが、コンピュータ法案の採決が迫っています。震災当日の3月11日に閣議決定、4月1日に国会上程と、震災を利用した火事場泥棒的にネット検閲社会を作ろうというとんでもない法案です。5月25日に衆院で審議入りしてわずか3日の審議で31日に本会議採決。6月7日には参院で審議入りし2日間の審議を経て、明日16日の午前中にも法務委員会で採決しようというものです。

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 コンピューター監視法は、①警察がパソコンデーターを恣意的に犯罪扱いし[プログラム作成罪]、②令状なしで通信履歴の確保を警察が実質的に強制する[通信履歴の保全要請]、③1枚の令状で端末もサーバー情報も押収し放題する[IT捜索差押手続き]、という内容でネット検閲社会の到来をもたらそうとするものです。
 憲法21条(言論・表現の自由、通信の秘密)、憲法35条(捜索場所、押収品の明示した令状)などに違反するコンピューター監視法は、廃案にすべきです。また、共謀罪法案から切り離して制定しようとするこの法案は、同時に共謀罪新設や盗聴法の拡大に道を開くものでもあります。
 参院委員会採決強行の6月16日と本会議採決を予定している17日に国会前での抗議行動が呼びかけられています。緊急ですがぜひ参加しましょう。(賛同人 T)

【国会前抗議行動予定】
▲6月16日(木) 8時30分~13時、参院議員会館前で座り込み・ビラまき 12~13時昼休み集会
▲6月17日(金) 8時30分~9時30分、国会周辺の地下鉄駅前でのビラまき抗議行動
*いずれも呼びかけは「破防法・組対法に反対する共同行動」(tel.03-3591-1301)
【シンポジウム】
「原発震災・挙国一致の下で進む戦争と治安管理を撃て」
とき◆6月26日(日)12時~17時(11時半開場)
ところ◆東京・日本橋公会堂(中央区日本橋蛎殻町1-31-1)
当日券700円
主催◆戦争と治安管理に反対するシンポジウムⅤ実行委員会(tel.03-3591-1301)