6月21日に、米ワシントンの国務省で外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が開かれました。日本側からは松本剛明外相と北沢俊美防衛省、アメリカ側はクリントン国務長官とゲーツ国防長官が出席、「日米同盟の深化、拡大を確認した」とされています。
沖縄の基地強化の他に、「深化、拡大」とはいったい何なのだろうか?と思って、「共同発表要旨」(6/22付朝日新聞)を読んでみました。
まず、「エッ、やっぱり」と思ったのは、原発問題でした。
日米の『(2)共通の戦略目標』の中に、「民生用の原子力計画における最高水準の安全を促進し、原子力事故に対処するための能力を向上させる。」と書いてありました。今、アメリカ製やフランス製の放射能除染装置がトラブルをくり返していますが、こうしたものを日米でもっと協力してつくって、原発政策を推進していこうというわけです。
さらに『(3)日米同盟の安全保障及び防衛協力の強化』の中では「地域の安定を向上させる最も効果的な方法(核能力を含む)を決定する協議の機関として、定期的な二国間の拡大抑止協議が立ち上げられたことを歓迎。」とありました。「核能力を含む」って、まさか核戦争も視野に入れて日米で相談するってこと?
さらに読み進めると、「共同訓練・演習を拡大し、施設の共同使用を更に検討し、情報共有や共同の情報収集・警戒監視、偵察活動の拡大といった協力を促進。」とあります。日米軍の一体化をさらに進めようというわけです。
そして、横田飛行場について「共同統合運用調整所が日本の11年度末までに運用を開始する。」と書いてあります。これは有事法制制定以来日米がずっと目指してきたものですが、これに関連して「自衛隊及び米軍は、市ヶ谷、横田及び仙台に日米両国の要員が配置され、運用調整の中心としての機能を果たした日米調整所を立ち上げた。この経験は将来のあらゆる事態への対応のモデルになる。」と書いてありました。「あらゆる事態」とは何でしょうか?アメリカが挑発をくり返す朝鮮半島の戦争の危機が最も現実的です。その時、日本はアメリカと一体となって朝鮮侵略戦争に参加するというのでしょうか。その訓練を「東日本大震災へのトモダチ作戦」などで実戦したというわけです。さらに、「地方公共団体によって実施される防災訓練への米軍の参加が、米軍及び基地を受け入れているコミュニティとの関係の強化に資する。」とも言っています。
憲法9条、武器輸出3原則を踏みにじることも公然と書かれていました。「(迎撃ミサイル)SM3ブロック2Aの共同開発事業に関し、生産及び配備段階に移行する場合に備え、…米国政府から今後要請され得るSM3ブロック2Aの第三国への移転は、…米国に対する武器及び武器技術の供与に関する06年6月23日の交換公文に従い、認められ得る。」と。「防衛」のため、「平和」のためと言ったら、武器をつくって売ってもいいなんて!絶対に認められません。
また、「地域の人道支援・災害救援分野の後方支援の拠点を日本に設置する。」ともありました。これです!この要請に応える形を取って、日本政府は沖縄の下地島空港の軍事基地化を狙っているわけです。
こうした「日米同盟の深化、拡大」は戦争への道!です。戦争体制づくりのためと言えないから「防災だ、防衛だ」と言っているのです。「地域の安定のため」も、アメリカと同じ価値観、市場経済を守る上での「安定」ということですよね。戦争絶対反対の運動を強めましょう!(S)
沖縄の基地強化の他に、「深化、拡大」とはいったい何なのだろうか?と思って、「共同発表要旨」(6/22付朝日新聞)を読んでみました。
まず、「エッ、やっぱり」と思ったのは、原発問題でした。
日米の『(2)共通の戦略目標』の中に、「民生用の原子力計画における最高水準の安全を促進し、原子力事故に対処するための能力を向上させる。」と書いてありました。今、アメリカ製やフランス製の放射能除染装置がトラブルをくり返していますが、こうしたものを日米でもっと協力してつくって、原発政策を推進していこうというわけです。
さらに『(3)日米同盟の安全保障及び防衛協力の強化』の中では「地域の安定を向上させる最も効果的な方法(核能力を含む)を決定する協議の機関として、定期的な二国間の拡大抑止協議が立ち上げられたことを歓迎。」とありました。「核能力を含む」って、まさか核戦争も視野に入れて日米で相談するってこと?
さらに読み進めると、「共同訓練・演習を拡大し、施設の共同使用を更に検討し、情報共有や共同の情報収集・警戒監視、偵察活動の拡大といった協力を促進。」とあります。日米軍の一体化をさらに進めようというわけです。
そして、横田飛行場について「共同統合運用調整所が日本の11年度末までに運用を開始する。」と書いてあります。これは有事法制制定以来日米がずっと目指してきたものですが、これに関連して「自衛隊及び米軍は、市ヶ谷、横田及び仙台に日米両国の要員が配置され、運用調整の中心としての機能を果たした日米調整所を立ち上げた。この経験は将来のあらゆる事態への対応のモデルになる。」と書いてありました。「あらゆる事態」とは何でしょうか?アメリカが挑発をくり返す朝鮮半島の戦争の危機が最も現実的です。その時、日本はアメリカと一体となって朝鮮侵略戦争に参加するというのでしょうか。その訓練を「東日本大震災へのトモダチ作戦」などで実戦したというわけです。さらに、「地方公共団体によって実施される防災訓練への米軍の参加が、米軍及び基地を受け入れているコミュニティとの関係の強化に資する。」とも言っています。
憲法9条、武器輸出3原則を踏みにじることも公然と書かれていました。「(迎撃ミサイル)SM3ブロック2Aの共同開発事業に関し、生産及び配備段階に移行する場合に備え、…米国政府から今後要請され得るSM3ブロック2Aの第三国への移転は、…米国に対する武器及び武器技術の供与に関する06年6月23日の交換公文に従い、認められ得る。」と。「防衛」のため、「平和」のためと言ったら、武器をつくって売ってもいいなんて!絶対に認められません。
また、「地域の人道支援・災害救援分野の後方支援の拠点を日本に設置する。」ともありました。これです!この要請に応える形を取って、日本政府は沖縄の下地島空港の軍事基地化を狙っているわけです。
こうした「日米同盟の深化、拡大」は戦争への道!です。戦争体制づくりのためと言えないから「防災だ、防衛だ」と言っているのです。「地域の安定のため」も、アメリカと同じ価値観、市場経済を守る上での「安定」ということですよね。戦争絶対反対の運動を強めましょう!(S)