毎年8月15日に開かれている「国益と排外に憲法は屈するのか―8.15労働者・市民のつどい」(「つどい」実行委員会主催)が今年も東京・中野ゼロで開かれました。今年のテーマは「原発とめよう、世の中かえよう」で、4時間近くにわたり恒例の松元ヒロさんの痛快なコントを含め約20人がアピール、中身の濃い集会となりました。

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いくつか発言を紹介します。
 恒例の靖国神社「視察」からかけつけた西川重則さんは、毎日傍聴している国会の中で改憲への動きが強まっていると訴えました。自民党の党是は「改憲」で明文改憲をめざしており第3次案までできていること、それを実現せんとする手続き法がすでに衆参で整っていること、国会議員の大多数が改憲派で占められていること等。そして、安保問題、沖縄問題を含め、大震災を悪用して戦争への道を開く国づくりが強まっていると警鐘乱打しました。また、戦争の歴史を総括するならば、昭和天皇の戦争責任を追及し、アジアで何をしてきたのかを考え、日本民族主義の考えに陥らず国際連帯の行動を強めることが大事であり、究極的には民衆のみが戦争をとめることができると呼びかけました。

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 アメリカから来日したシンディー・シーハンさんのお話は感動的でした。イラク戦争で息子さんを亡くし、その責任をブッシュ前大統領に追及して反戦行動を開始した「ピース・ママ」です。彼女の社会に対する見方は根本的なものでした。だから、戦争について、戦争をとめるということについても明快でした。「資本主義の支配階級は戦争を必要とし、国家は戦争をやめる気にならない」、「ベトナム戦争を終わりにできたのは、ベトナム国内の民衆の闘いと、それに呼応するアメリカ国内の反戦の闘いがあったから」と。そして、戦争をとめ、原発をとめるためには、「4年ごとに投票して、投票した人に何かやってもらうと期待するだけの選挙政治に無駄な時間を費やすのではなく、私たちの力で、団結した力をつくり、国際的な連帯をつくって闘うべき」と訴えました。
 シーハンさんの息子のケーシーさんは、司令官が戦場に向かう車に乗れと命令したとき、「自分は修理工であり、いやだ」と拒否したそうです。でも無理矢理乗せられ、戦死。シーハンさんは「私は息子を誇りに思っている。彼は自分の国が占領している国の人を殺すのを断った。その抵抗が戦争を終わらせることができる。そして母親たちの自分の子どもを戦場に行かせないという行動もそうだ。民衆には力がある、そういう力を引き出せば戦争はとめられる」と力強く訴えました。 
 また、医療、教育、住宅ローン、エネルギー問題なども「(資本主義)制度内の改革ではなおらない」と喝破。アメリカの既成の労働組合も資本とつながっていて、労働者の連帯をつくることが非常に難しいが、物事を変えるのは労働者だけなのです」と明快でした。

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 福島から佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)がかけつけアピールしました。
 佐藤さんは5人のお子さんのお母さん。家族の先頭で放射能から子どもたちを守り、政府に責任を追及して闘っています。佐藤さんは御用学者を使っての「安全キャンペーン」を怒り持って弾劾しました。「県が雇ったアドバイザーが『100ミリ浴びても、妊婦も乳幼児も何の影響もないから大丈夫』と言ってまわっている。」「子どもの鼻血が出る、下痢が続くということについても『低線量被爆での影響はあり得ない』と言っている。」「低線量被爆、内部被曝はこれから大変な影響がでてくるのに許せない!」と。
 佐藤さんは「放射能が目に見えるといい」と言い、見えたら「自然のきれいな福島はもう戦場なのです。炎の海の中にあるんです」と訴えました。そして、「この炎の中から子どもたちを助け出したいと思って活動している」と。佐藤さんの危機感と怒りに肉薄しなければ思いました。

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 8・15集会には毎年韓国から民主労総の労働者が参加していますが、今年もソウル本部首席副本部長のノミョンウさんらが参加。韓国の激しい闘いの現状を紹介してくれ、核と原子力を廃棄するために共に闘おうと呼びかけました。

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 韓国やアメリカの闘う労働者は、日本の国鉄闘争を闘う動労千葉の闘いに共鳴して交流を深めています。新自由主義と闘う労働者は、国境を越えて信頼し合うことができるという姿に感動します。それぞれの国で苦闘しながら資本や国家権力と果敢に闘い、その苦闘をお互いに理解し合い援助し合い、国際連帯で世界の労働者市民に連帯を求める。こうした闘いが大きくなる中に、戦争をとめ人間が人間らしく生きられる社会を展望できると感じられる集会でした。(S)

外注化阻止の一大闘争に打って出ると発言する動労千葉の田中委員長
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