6月4日(月)の夜、百万人署名運動本部事務局主催の反原発アクション「学習会トーク&トーク」の第5回目が開かれました。今回はジャーナリストで元「技術と人間」編集長の天笠啓祐さんに《なぜ日本は原発再稼働を急ぐのか》というテーマでお話しいただきました。にこやかだけど鋭く、難しいこともわかりやすく話され、深く研究されてきた蓄積を感じました。

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天笠さんは、日本が原発を推進してきた理由として次の4点を指摘しました。
①オイルショック後のエネルギー政策転換
*不安定な石油資源国から、安定的なウラン資源国へ
②安定的な経済効果
*一基4000億円の建設費
*電源交付金などに伴う大量の土建工事
*旧財閥による丸ごと受注
   東京電力などBWR(沸騰水型原子炉)
   関西電力などPWR(加圧水型原子炉)
③核兵器保有国と安全保障
*大量のプルトニウム保有と軍事的安全保障
*アジア各国からの強い批判
*原発に平和利用はあり得ない
   ウラン濃縮技術と再処理技術
   「六ヶ所村再処理工場は原発製造工場だ」
④「安い」電力によるグローバル化での生き残り
*日本企業の国際的競争力維持
   1円でも安くが市場命令
*未来の世代につけを回す

大飯原発の再稼働をめざす野田首相らは、やはり④の生き残り戦略として、つまり「命より金」に政治生命をかけているのですね。

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さらに、原子力産業について、三菱グループ、三井グループ、住友グループ、東京原子力グループ、第一原子力グループの各構成企業などが書かれた資料が添付されていて、原発なくせ!という要求は、こうした企業全体を相手にした闘いなのだと改めて思いました。

たとえば、(企業名はいづれも当時のもの)
①三菱グループ(幹事会社、中心企業・三菱原子力工業)
*原子炉メーカー:三菱重工業・三菱電機
*燃料メーカー:三菱原子力工業・三菱金属工業
*商社:三菱商事
*その他構成企業:旭硝子・大林組・島津製作所・大成建設・大日本電線・東京海上火災保険・日本郵船・三菱加工機・三菱化成工業・三菱金属・三菱銀行・三菱鉱業セメント・三菱信託銀行・三菱製紙・三菱製鋼・三菱石油・三菱油化・明治生命保険ほか

②三井グループ(幹事会社・東芝、中心企業・日本原子力事業株式会社)
*原子炉メーカー:東芝・石川島播磨重工業・日本製鋼所
*燃料メーカー:日本ニュークリア・フェーエル
*商社:三井物産
*その他構成企業:大阪商船・三井船舶・岡野バルブ製造・小野田セメント・清水建設・昭和電線電機・大正海上火災保険・ダイセル・竹中工務店・電気化学工業・東レ・特殊製鋼・西松建設・日本カーボン・日本金属工業・三井建設・三井鉱山・三井信託銀行・三井生命保険・三井造船・三井東圧化学・三井不動産・横河電機製作所ほか

尚、天笠講演の詳細は次号の「百万人署名運動全国通信」で紹介する予定です。1部100円です。購読をご希望の方はご連絡ください。

ところで、今この報告をアップしようとしているところに野田首相の記者会見のニュースが飛び込んできました。
あきれたことに、国民生活を守るために、子どもたちのために、フクシマを繰り返さないために、というコトバを使って、「大飯原発を再稼動させる」と言い放ったのです!!
許せません。今から首相官邸前の抗議行動に行ってきます。(Se)