参院憲法審査会、久しぶりに開催
5月22日(水)13時から、参議院憲法審査会が行われました。今国会3回目で、4月3日(水)以来7週間ぶりの開催でした。久しぶりだったためか傍聴者はわずか15人ほどで、最後には9人になってしまいました(何人かの方が途中で退場し、15時から開催された「橋下発言に抗議する緊急院内集会」に向かわれたようです)。そうした中で、百万人署名運動は4人で最後まで傍聴してきました。

画像


「二院制」について3度目の質疑
この日のテーマは前々回、前回に引き続き「二院制」で、2人の参考人(大山礼子氏、只野雅人氏)からの意見聴取、それに対する質疑が行われた後、3回にわたった審査の締めくくりとして、各会派の代表者からの意見表明がありました(参院の審査会では10もの会派が委員を出しています)。委員の出席者は今回も30人前後と少なく(定数は45人。自民党の出席率が低いことは衆院と同様ですが、参院では民主党も多くの委員が欠席しています)、3時間の審議が予定されていましたが、2時間10分ほどで終了してしまいました。

今回の審査会の概要を、『朝日新聞デジタル』から引用すると、以下のとおりです。
参院の憲法審査会は22日、「二院制」に関連し、参院の独自性をどう発揮するかについて参考人から意見を聴取した。各党の意見表明では自民党など8党が二院制維持を、みんなの党と日本維新の会は一院制への移行を重ねて主張した。
駒沢大学の大山礼子教授(政治制度)は参院について「長期的な視野をもった議論がなされている長所を伸ばし、存在感を高めていく選択をしていい」と指摘。一橋大学院の只野雅人教授(憲法)も「審議の中で多様な意見の反映を考える意義は小さくない」と参院の役割を強めることを提言した。

また、『MSN産経ニュース』では、何人かの委員の発言が次のように紹介されていました。
民主党の松井孝治氏は「予算は衆院、決算と行政監視は参院といった役割分担を明らかにすべきだ」と主張。自民党の野上浩太郎氏は「国民の多様な意見を細やかに代表できる」と二院制の利点を強調した。みどりの風の亀井亜紀子氏は「参院は党議拘束がなくてよい。政治権力から一線を画す意味で閣僚を出さないことも提案したい」と語った。
一院制を提唱するみんなの党の江口克彦氏は「衆参両院が同じことをやっていて無駄だ」と主張。維新の水戸将史氏も「決められない政治の脱却が最大のテーマだ」と同調した。

参議院の委員会室にはこの参議院通用門から入ります。
画像


クォータ制について興味深い発言が
「二院制」の議論は3回目でしたので、各会派がこれまでの主張を繰り返すのを聞かされただけで、ちょっと退屈だったなあという印象が否めませんでした。そんな中で私が大いに共感したのは、大山礼子氏の「以前クォータ制についてどう思われるかと聞かれたときに、それに頼らずに女性が増えればそれに越したことはないとお答えしたが、近年はクォータ制を採用した方がいいと考えるに至っている」という発言でした。と言うのも、憲法審査会の傍聴に通うようになって、いつもあまりにも女性の委員が少ないなと感じているからです。
なお、参院の憲法審査会では、次回から「新しい人権」について議論するとのことです。(G)

*クォータ制
広義では、競争制を前提としつつ、特定の社会集団、中でもマイノリティー(少数者、社会的弱者)に一定の参加権を割り当てる制度を意味する。通常は女性への議席の割当てを意味するが、それはクォータ制の中でも実際の導入例が突出して多いためである。性別以外にも人種、宗教などのクォータがある。性別クォータは北欧から導入が進んでおり、男女いずれも議席獲得が規制値を下回らないように調整される。(『現代用語の基礎知識2012年版』による)


尚、今回から参議院の方も衆議院同様、憲法審査会が週1回のペースで入ってきました。要注意です。「充分審議しました。さあ、採決を!」というための、憲法改悪に向かった危険な過程そのもの。憲法審査会解体!職場・学園・地域で抗議の声をつくりましょう。
そのためにも、一度ぜひ傍聴を!

●次回の参院・憲法審査会開催予定
①5月29日(水)13時00分 第41委員会室(分館4階)
 【内容】日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する調査
    (新しい人権)
     ・憲法調査会報告書について事務局の報告
    (「新しい人権」のうち、基本的人権全般について)
     ・参考人の意見陳述及び質疑

▲傍聴希望者は、5月28日(火)昼までに百万人署名運動事務局までご連絡ください。(T/F03-5211-5415)
  当日は、参議院議員面会所に12時30分集合です。