8月25日、福島市市民会館で、百万人署名運動・福島県推進委員会の定例総会と、清水雅彦さん(日本体育大学准教授・憲法学)を講師に記念講演会を行いました。

福島県推進委員会結成当初から代表として福島県における百万人署名運動の幅広い陣形をつくり、運動を牽引して来られた清野和彦さんが、昨年末逝去されました。ちょうど1年前の8月25日に行われた前回の総会では、体調がすぐれないにもかかわらず、総会で主催者挨拶をしてくださいました。今回の総会は清野さんを亡くしたあとの初めての総会でした。

さらに、高線量の放射能汚染水の水漏れなど、2年半を経てもおさまることのない原発事故との攻防の中での総会でした。福島の反戦運動、反原発の運動の新たな出発点にしようと事務局一同、総会に臨みました。

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総会は、会員20人が参加しました。主催者挨拶のあと、国労郡山工場支部の橋本さんからの連帯の挨拶を受けました。橋本さんからは、放射能汚染車両K544の点検作業での被爆労働をめぐる攻防と、原則的たたかいで団結の強化をかち取ったという報告がなされました。

その後、活動報告、会計報告を確認し、①安倍の改憲に反対する新署名運動に取り組んでいく、②3・11反原発福島行動に続き、戦争、改憲に反対し、反原発、裁判員制度廃止、国鉄闘争などに積極的に参加していく、③改憲阻止に向け、学習活動の強化をはかる、④会員拡大と会の強化、の4つの方針を全体で確認しました。

休憩のあと、同じ会場で講演会を行いました。講演会は講演会のみの参加者も加わり約30名の結集となりました。
「改憲―ここが問題 自民党改憲草案と安倍政権の動き」と題する清水さんの講演は、自民党の改憲草案と現憲法の違いを、条文ごとに、ポイントを絞りながらも、ほぼ全文に触れるという密度の濃いものでした。時間も30分オーバーする1時間30分でしたが、すっきりとしたわかりやすい話に、会場全体が引き込まれ、集中する素晴らしい講演会となりました。

また、参院選の結果は、決して安倍政権が磐石であることを示すものではないことなど、安倍政権の動きについても、豊かな内容で展開されました。少なくなった質問の時間にもかかわらず、会場から5人もの質問も出て、清水さんの丁寧な回答に内容も深まりました。

「政治は国会内の力関係だけで決まるものではない、国会外の運動・世論によって左右」(講演レジュメ)されるものだ。という結論に参加者一同力をもらいました。(福島県推進委員会 T)

●翌日、福島民報、福島民友にも報道されました。

      8/26付福島民報
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