8月17日、『改憲・戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう!大集会』が開催されました。昨年まで定員500名余の中野ゼロ小ホールで行われていた『8.15労働者・市民のつどい』から発展した催しでしたが、定員約2000名の日比谷公会堂がほぼ満杯となり、文字どおりの「大集会」となりました。
集会は、小樽商大教授の荻野富士夫さんと韓国民主労総のチョ・ヨンナンさんの講演、『つどい』のときから呼び物となっている松元ヒロさんのコント、代表呼びかけ人や各地で労働運動・学生運動を闘っている方々の発言など盛りだくさんの内容で、会場には終始「安倍倒せ」の熱気が渦巻いていました。
荻野富士夫さん
左側がチョ・ヨンナンさん
松元ヒロさん
この日会場がいちばん沸いたのは、安倍首相が出席していた長崎市の8.9平和祈念式典で、7.1閣議決定を「暴挙」であると弾劾した城臺美彌子さんが登壇されたときでした。城臺さんは、万雷の拍手に「ちょっと面食らっています」と述べられた後、あの発言に至った経緯やそこに込めた思いを説明され、さらに時間の制約のため原稿から削らざるを得なかった部分を紹介されて、最後に「『一人一人は微力だが無力ではない』という長崎の高校生たちの言葉を信じてこれからも頑張っていきたい」との決意を披歴されました。
城臺美彌子さん
私にとっていちばん印象深かったのは、この日の最年少の登壇者、福島の女子高校生の「朗読」でした。原発事故のため住み慣れた故郷を離れ、今は山形県で高校生活を送っている彼女は、『標的の村』を見たことから語り始め、自分が何も知らなかったこと、3.11の後もしばらくは目をそらしていたことを打ち明け、しかし今は将来の子どもたちのためにも後悔しない生き方をしようと考えていることを、確固とした口調で話してくれました。
もちろん、年配の方々も負けてはいません。百万人署名運動の事務局長、西川重則さんはこの日の登壇者の中でおそらく最年長でしたが、憲法を無視した安倍政権の動向を厳しく批判し、今、憲法尊重擁護義務を課されている公務員、中でも地方公務員の責任と役割がきわめて重大であることを力強く指摘されました。
西川重則さん
集会は、7.1閣議決定の即時撤回と安倍政権打倒を呼びかける『日比谷宣言』を参加者の拍手で採択して閉会しました。質(発言内容の素晴らしさ)・量(多くの参加者)ともに充実し、私たちに大きな勇気を与えてくれた集会だったと思います。(G)
●2014年8月・日比谷宣言(骨子)
私たちは、「7月1日閣議決定」の即時撤回と安倍政権打倒に立ち上がることを、全国・全世界に呼びかける。
人々の命と生活が、国家を守ることと一体であるかのような欺瞞は許されない。国家も軍隊も労働者人民を守ることなど断じてない。
戦争を阻止する道は、国境を越えた世界の人々の連帯と団結にある。幾多の戦争の経験を、今度こそ社会を変革する力に変える時だ。各国人民が「自衛戦争」に走る政府を打倒しよう。
安倍政権を倒し、戦争を阻止するもう一つの力は労働運動だ。戦争国家への転換は、労働者人民の諸権利を破壊することと一体で進む。労働運動の再建で反撃しよう。
原発再稼動絶対反対、全原発廃炉。辺野古新基地建設とオスプレイの佐賀空港配備を許さない。
私たちは「改憲・戦争・原発・貧困許さない大行動」を立ち上げる。労働者人民の団結で、人類の新たな歴史を切り開こう。
集会は、小樽商大教授の荻野富士夫さんと韓国民主労総のチョ・ヨンナンさんの講演、『つどい』のときから呼び物となっている松元ヒロさんのコント、代表呼びかけ人や各地で労働運動・学生運動を闘っている方々の発言など盛りだくさんの内容で、会場には終始「安倍倒せ」の熱気が渦巻いていました。
荻野富士夫さん
左側がチョ・ヨンナンさん
松元ヒロさん
この日会場がいちばん沸いたのは、安倍首相が出席していた長崎市の8.9平和祈念式典で、7.1閣議決定を「暴挙」であると弾劾した城臺美彌子さんが登壇されたときでした。城臺さんは、万雷の拍手に「ちょっと面食らっています」と述べられた後、あの発言に至った経緯やそこに込めた思いを説明され、さらに時間の制約のため原稿から削らざるを得なかった部分を紹介されて、最後に「『一人一人は微力だが無力ではない』という長崎の高校生たちの言葉を信じてこれからも頑張っていきたい」との決意を披歴されました。
城臺美彌子さん
私にとっていちばん印象深かったのは、この日の最年少の登壇者、福島の女子高校生の「朗読」でした。原発事故のため住み慣れた故郷を離れ、今は山形県で高校生活を送っている彼女は、『標的の村』を見たことから語り始め、自分が何も知らなかったこと、3.11の後もしばらくは目をそらしていたことを打ち明け、しかし今は将来の子どもたちのためにも後悔しない生き方をしようと考えていることを、確固とした口調で話してくれました。
もちろん、年配の方々も負けてはいません。百万人署名運動の事務局長、西川重則さんはこの日の登壇者の中でおそらく最年長でしたが、憲法を無視した安倍政権の動向を厳しく批判し、今、憲法尊重擁護義務を課されている公務員、中でも地方公務員の責任と役割がきわめて重大であることを力強く指摘されました。
西川重則さん
集会は、7.1閣議決定の即時撤回と安倍政権打倒を呼びかける『日比谷宣言』を参加者の拍手で採択して閉会しました。質(発言内容の素晴らしさ)・量(多くの参加者)ともに充実し、私たちに大きな勇気を与えてくれた集会だったと思います。(G)
●2014年8月・日比谷宣言(骨子)
私たちは、「7月1日閣議決定」の即時撤回と安倍政権打倒に立ち上がることを、全国・全世界に呼びかける。
人々の命と生活が、国家を守ることと一体であるかのような欺瞞は許されない。国家も軍隊も労働者人民を守ることなど断じてない。
戦争を阻止する道は、国境を越えた世界の人々の連帯と団結にある。幾多の戦争の経験を、今度こそ社会を変革する力に変える時だ。各国人民が「自衛戦争」に走る政府を打倒しよう。
安倍政権を倒し、戦争を阻止するもう一つの力は労働運動だ。戦争国家への転換は、労働者人民の諸権利を破壊することと一体で進む。労働運動の再建で反撃しよう。
原発再稼動絶対反対、全原発廃炉。辺野古新基地建設とオスプレイの佐賀空港配備を許さない。
私たちは「改憲・戦争・原発・貧困許さない大行動」を立ち上げる。労働者人民の団結で、人類の新たな歴史を切り開こう。