1月13日(金)の夜、新宿の街を「日米首脳会談は戦争会議、戦争会議に反対しよう!」というコールが繰り返し響きわたりました。改憲・戦争阻止!大行進東京が呼びかけたもので、約120人が駆けつけました。
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マスコミでは決して出てこない日米首脳会談が「戦争会議」だという内容規定をはっきり出して、道行く人々に「反対しよう」と呼びかけました。

アメリカのワシントンで13日に行われた日米首脳会談で、米バイデン大統領は岸田首相に対し「日本による防衛費の歴史的な増額や新たな国家安全戦略に基づき、我々は軍事同盟を現代化している」と評価し、「核を含むあらゆる能力を用いた、日米安保条約5条の下での、日本の防衛に対する米国の揺るぎないコミットメント(関与)」を改めて表明しました。
また共同声明では、中国、北朝鮮、ロシアの行動について批判し「現状変更の試みに強く反対する」とし、「台湾海峡の平和と安定を維持する重要性」も明記されました。

昨年10月に発表されたバイデン政権の国家安保戦略(NSS)は、中国を「米国にとって唯一の競争相手」とし、軍事を含むあらゆる手段をもって「中国を打ち負かす」ことを国家戦略としました。これに対応する形で打ちだされたものが岸田政権の「安保3文書」と言えます。そして、これを持って岸田首相は訪米し、アメリカの対中国戦争に日本も参戦することを表明、バイデンをして「軍事同盟が現代化した」と言わしめたのです。こういうのを「戦争会議」というのです。
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デモ出発前、新宿駅東口アルタ前では、「アメリカは昨年8カ月でウクライナに約8兆円の軍事支援を行って戦争を激化させている。いま、戦争に反対することがとても大事だ」、「戦争は何が原因なのか、労働者に殺し合いをさせて生き延びようとしている資本家に怒るべきだ」、「あらゆる政府は資本の政府で、民衆の政府ではない」、「アベ銃撃の山上さんは犯罪とされ、ウクライナ戦争で敵を殺すのは奨励されている。こんなのはおかしい」等々、熱烈なアピールが続きました。

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よく「攻めてこさせないために、もっと抑止力を持つことが重要」と言うのを耳にしますが、これは戦争がなぜ起きるのかということに蓋をした言い方です。平和的な政治をしているのに攻めてくる国などどこにもありません。私は、戦争は行き詰まった資本主義の危機打開の侵略のための「戦争政治」が原因にあり、大国支配者の支配の危機打開の「戦争政治」によって起きるのだと考えます。

日本の支配層の「国益」のためには「沖縄を戦場にして構わない」という日本政府・財界の戦争政治こそ粉砕されなくてはなりません。
戦争絶対反対の労働者民衆の政治の力を強めるために、がんばろう!(S)