自衛隊は、今日9月15日から、陸上自衛隊の全国すべての部隊を投入した大軍事演習を開始しました。沖縄県・尖閣諸島を含む南西諸島の有事を念頭にして、自衛官10万人が参加し、11月下旬まで約2か月半もの長期にわたる大演習です。

コロナ感染拡大・緊急事態宣言下で多くの人々が命の危険、生活破綻に叩き込まれている中で、政府はワクチン接種を唯一の方針にしてオリンピックーパラリンピックを強行。結果、さらにコロナ感染は拡大、医療崩壊~自宅放置で大事な命が奪われ、会社倒産~失業で人々の生活が破壊されています。

自衛隊はそのワクチン接種拡大を担いながら、他方で各地で大軍事演習を繰り返し、さらに、こんな「28年ぶり」と言われる大軍事演習の準備をしていたのです!
輸送には、海上自衛隊や航空自衛隊も参加し、さらに、在日米軍も参加するとのこと。また民間船舶なども動員されるという一大戦争訓練です。

こんなことは認められない!と、15日の昼、防衛省への抗議行動が呼びかけられました。
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呼びかけ団体の「改憲・戦争阻止!大行進」と「全日本学生自治会総連合」から、それぞれ抗議の申入れ書が読み上げられ、防衛省側から出てきた地方企画室の若い職員に手渡されました。
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さらに、抗議のシュプレヒコールと参加者のリレーアピールで、約1時間の抗議行動をやり抜きました。全国で、改憲・戦争ゼッタイ反対の声を今こそ大きく上げていきましょう!(S)
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●徳島からも報告が届きました。

陸自大演習に反対して街頭宣伝に立つ

 9月15日からの自衛隊10万人大演習に絶対反対を訴えて、9月12日、改憲・戦争阻止!大行進・徳島の呼びかけで徳島駅前で街頭署名活動を行いました。百万人署名運動や星野救援会の仲間が参加しました。
 中国を仮想敵にして、陸上自衛隊15万人中10万人を動員するという大軍事演習です。これは中国への侵略戦争を準備するものだと私は思います。かつての日中戦争の始まりであった盧溝橋事変も軍事演習からでした。こんなことは絶対に許すわけにはいきません。
 コロナ医療崩壊の中で、政府に対する人々の怒りはあらゆるところで強まっています。東京五輪に続いて、このような大軍事演習を強行することで、排外主義や国家翼賛を煽ろうとする狙いが国にあるのではないかと思えます。私たちは逆に街宣の中で「労働者は世界で一つ」を訴えました。

(撒いたビラ)
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街宣で、19歳の女性がビラを撒いている人に「自衛隊は戦争に行くのが仕事でしょ」と話しかけてきました。こちらからは「自衛隊員は殺すこと、死ぬことが仕事ではないはずです。」「日本の私やあなたが、政権中枢の菅首相や麻生大臣と同じ立場ではないように、中国の労働者も習近平政権と同じではないはずですよ。実際、香港のデモすごかったでしょ。」と訴え、踏み込んだやり取りになりました。女性は「興味が涌いたので、改憲阻止!大行進のツイッターを見てみます」とのことでした。

高校生や主婦など、改憲・戦争反対署名が続いた1日行動でした。この10万人大演習への反対行動を、「反戦の輪が広がる」取り組みにしていきましょう。(百万人署名運動・徳島 S)