3.11福島原発事故が起ってから半年目に経産省の敷地内にテントを建てた。それから約5年たった2016年8月21日に、テントは強制撤去されてしまった。しかし、それから今日までの約5年間、1日も休まず、経産省正面で座り込みを続けて、10年目を迎えたのだ。
1-9.11チラシ
「フクシマは終わってない」「アンダーコントロールなんてできてない」「トリチウム汚染水を海に流すなんて許せない」etc。

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大集会は15時から始まった。オープニングの日音協のミュージックが終ってから、菅直人さんが話した。鎌田慧さんが話した。鎌田さんは福島原発事故で解決されてない、いや解決できない問題を数々挙げた。最悪の資本主義では解決できない、資本主義をやめるしかないことを提起した。
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「福島の女たち」の黒田節子さんが熱く訴えた。女たちは未曽有の出来事に対して無我夢中で経産省や省庁におしかけ必死に、泣きながら抗議したことをありありと語った。
2011年11月に福島の女たちがテントを拠点にして大挙して集まり、全国の仲間とつながって行動を繰り広げたこと、「とつきとおか、いのちを守るに、いのちを張ります」と行動したこと、今も福島は依然として困難の中にあること、くじけずに闘う以外にないこと、福島の問題は命の問題、人間が生きることの問題と言われた。
1-2黒田武藤
武藤類子さんもマイクをとった。武藤さんはテントの存在は重要だと言われた。そして、「原発事故から10年 福島で起きていること」(みんなにプリント配布された)を10項目にわたって緻密に話された。1.原発の問題、2.避難者の問題、3.汚染水について、4.汚染土について、5.木質バイオマス発電について、6.健康被害、7.若者や子どもたちをめぐる状況、8.放射線防護の意識と対策の後退、9.イノベーション・コースト構想(国の復興計画)、10.責任追及

山崎久隆さん(たんぽぽ舎)は汚染水の海洋放出はまだ決まってない、ひっくり返そうと。
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落合恵子さんは髪型を変えた。テントは今日で3654日になる。10年たった。生きている自分を大切にしよう。淵上太郎はもういない。内橋克人ももういない。でも私たちはもう少し変えた社会をみてから死のう。アメリカは あの 9.11にパパブッシュに全権を与えて報復を決めたが、一人バーバラリーは反対した。正しいことだからと。われわれの国は放置国家だ。もう変えなきゃいけない。現実を変えないと、ホントにホントに変えよう。
落合さん

渕上さんと一緒にテントを支えてきた江田忠雄さんは、もうテントがないのにわれわれは「テントひろば」を名のっている。テントがあることの証明だ。淵上太郎の本(『脱原発 経産省前テントここに在り!』~渕上太郎遺稿集)を読んで、テントがどのように強くなってきたのか、その原動力は何かを知った。がんばっていこう。

集まった250名からの人たちはみな主役だ。
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10年目をこんなふうに闘えることを火炎瓶テツさん音頭のシュプレヒコールで締めくくって、大集会は終えた。(T)
1-てつ

脱原発 心はひとつ脱原発 みんなの願いは脱原発 テントはまだまだなくなってない

心の中にテントはある 形をかえてここにある ひとりひとりがテントだぜ あなたも私もテントだぜ 絶対絶対脱原発 絶対絶対あきらめない

声をあげよう 声を合わせて脱原発 こぶしを挙げて脱原発 みんなの願いは脱原発 世界の思いは脱原発
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