8月18日、「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」が呼びかけた法務省への抗議行動に参加しました。
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8月10日に出された法務省の最終報告書では、ウィシュマさんは複合的な要因による「病死」とされ、ウィシュマさんの死と入管収容所の実態との因果関係などを認めませんでした。
そして、名古屋入管の局長、次長を訓告、警備管理官ら2人を厳重注意処分というまったく軽い「処分」で済まそうとしています。
人がひとり、入管の処遇の中で死に至らしめられたのです。こうした重大な問題に対して、真実を隠ぺいする「報告書」ですまし、職員の不十分性のせいにして乗り切ろうなど、絶対に認められません。
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ウィシュマさんは、体重が20キロも減り、脱水状態になり、いろんな臓器が機能できなくなっていたそうです。病名は特定されておらず、入管による医療放置、虐待、救える命が見殺しにされたのではないか、真相究明が絶対に必要です。ところが開示請求したウィシュマさんに関する医療関係・処遇関係などの文書はすべて「黒塗り」にされており、真実は闇の中のままです。
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これまでも多くの外国人が入管収容所の中で命を奪われています。命はとりとめても精神を大きく傷つけられています。これは日本の入管体制全体の問題です。今度こそ、上川法務大臣、佐々木入管庁長官に責任をとらせなければなりません。

この日の緊急の申し入れに、法務省関係者は誰も出てきませんでしたが、全国実行委と牛久入管収容所問題を考える会がそれぞれ持ってきた抗議文を、建物の中にも聞こえるようにと読み上げました。続いて参加者もアピールし、法務省の非人間的な入管行政を弾劾しました。

8月17日、名古屋入管から送りつけられたという約15000枚の「黒塗り」文書が公表されましたが、日本政府は何ということをするのか!と心底怒りがわきます。
黒塗り開示書類
こうした入管のあり方を抜本的に変革していくためにも、ウィシュマさんの死のすべてを明らかにさせなくてはなりません。法務省・入管庁への抗議の声を強めましょう!(S)