被爆76周年、8月6日の広島原爆ドーム前です。
切れ目のないセミの鳴き声の下で、早朝7時から例年の「8.6ヒロシマアピール集会」(8.6ヒロシマ大行動主催)が無事始まりました。
21080603
この集会とその後のデモに対し、今年も右翼の執拗な妨害がありました。
「厳粛かつ静謐な平和式典を」「8月6日は慰霊の日 静かに祈ろう」という青いプラカードやノボリ旗を掲げて集会を取り囲むというやり方です。確かに、静かにと「無言」なのですが、とても異様な光景でした。
21080601
毎年、8.6アピール集会で8時15分に黙とうした後、すぐにデモに出ます。平和公園内ではちょうど平和記念式典が行われているのですが、戦争政治を押し進める首相の式典出席を弾劾するデモとなります。このデモコールが、式典会場に届いているのです。

これに対し、広島市はなんと、2018年末からデモを規制するために「拡声器規制条例」の制定を策動。多くの反対の声でこれが阻止されると、今度は8.6平和記念式典を「厳粛の中で行う」と規定した「広島市平和推進基本条例」制定でデモを規制しようとしました。この条例にも被爆者団体や多くの市民団体・労組が反対。しかし、改憲派は「静かな8月6日を願う広島市民の会」なる団体で市に条例制定を要請、激しい攻防となりました(6/25に条例は強行採決)。この市民の会が大動員して8.6の朝、妨害に出てきたのです。

もう一つの右翼団体「在特会」(在日特権を許さない市民の会)。こちらはハンドマイクを使って大きな声でがなり立て集会を妨害してきました。
こうした右翼の妨害と対峙して集会をやり抜きました。
21080602
被曝二世の中島健さんは、1945年9月3日の外国人記者の初めての広島現地ルポに対し、アメリカの科学者たちが「広島で放射能に苦しんでいるものはいない」と発表して否定したこと、1949年の「広島平和都市建設法」制定の経緯の中でアメリカの加害責任を求めないとしたことなどを指摘し、8.6デモ規制は、原爆投下と虐殺に怒るな、目の前で進行する新たな核戦争に怒るな、黙って静かに祈り、新たな戦争を推進する首相のスピーチを入れよと、「ヒロシマの怒り」を真っ向から否定するものだと弾劾しました。
21080604
(8.6ヒロシマアピール)
1-8.6アピール
平和公園とその周辺に眠る無数の被爆者の無念の声に後押しされる思いで、デモに出発。
21080605
21080606
繰り返される「改憲阻止!」「「スガは帰れ!」のコールは、スピーチ中の菅首相を射抜きました!!!(S)
21080607