12月3日(木)正午から、星野文昭さんを獄死させた法務省の責任を追及するデモが呼びかけられ、参加しました。約100人が駆け付け、日比谷公園霞門から星野さんの遺影を掲げてデモに出発。
星野デモ3
霞門を出てすぐに右折してまっすぐ進むと、まもなく法務省前です。
星野デモ2
「星野文昭さんを殺したのは法務省だ!」「法務省は虐殺の責任を取れ!」と弾劾のシュプレヒコールを叩きつけました。
星野デモ1
この日の午前中に、東京地裁で国賠訴訟の第3回口頭弁論が行われました。
星野文昭さんがなぜ獄死することになったのか真実を解明し、徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターの責任を追及するために、お連れ合いの暁子さんと文昭さんのご兄弟が今年の2月に提訴した国家賠償請求訴訟です。

昨年5月30日、東日本成人矯正医療センターで肝臓がんの切除手術を受けて2日後に星野文昭さんは帰らぬ人となりました。予期せぬ最悪の事態に誰もが言葉を失いました。
そして、その後明らかになったことは、医療センターでの星野さんの手術体制があまりに無責任であったことです。切除腫瘍が14㎝×11㎝×9㎝ 、重さ1700gもあった大変な手術なのに、手術後担当医は帰宅してしまい異変が生じた星野さんが放置され続けたこと、そもそもこうした大手術ができる施設ではなかったのではないかということです。さらに、徳島刑務所で星野さんが体調不良を訴えていたにもかかわらずきちんとした治療がなされなかったことなどもあります。

しかし、こうしたことに国側は居直っているとのことです。許せません。法務省に対し、「受刑者の命を守れ!」「受刑者に医療を保障しろ!」と訴えました。

また、星野文昭さんと共に闘い、でっち上げ逮捕されている大坂正明さんはすでに3年以上も勾留されています。その中で、ぜんそくや持病、特に鼻ポリープで鼻呼吸ができず苦しんでいるそうです。さらに「大坂さんは無実だ!」「鼻の手術をさせろ!」と訴えました。

デモ解散地で、全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんは、「法務省を徹底的に弾劾し責任を取らせよう」「一人ひとりが星野となろう、星野さんの遺志を引き継いで職場・地域で闘っていこう!」と力強く呼びかけました。国家権力の横暴、犯罪を暴き、人間が人間らしく生きられる社会をめざして闘っていきましょう。(S)
星野デモ4