11月7日(土)午後、脱被ばく実現ネット主催の第15回新宿集会・デモ「なかったことにさせない 福島原発事故と被ばくの事実!」が、たくさんの人たちで賑わう新宿駅東口アルタ前で行われ、約150名が参加しました。
裁判が7月28日に終わり、来年3月1日の福島地裁判決を前に、絶対に勝利させなければならないという決意で、子ども被ばく裁判の関係者たちのアピールがありました。
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特に、原告であり、元原発労働者で浪江町住人の今野さんの話は次のようなものでした。
「裁判を闘ってきて来年の3月に判決。3月からコロナで悩まされ、夏には長屋が解体された。今度は小中5校が解体される。私たちは学校の解体を延期して来年の3月に卒業式をやってほしいという署名を始めた。最後の別れをやってほしい。浪江町の3分の2の家が解体され更地になってしまった。自分がどこにいるのかもわからない。替わって新しいホテルや道の駅がきたが、昔の浪江町はもうない。10年たったからと言って事故の時のままだ。問題は大きくなっている。双葉町に伝承館ができたが、何を伝承するのか。腹が立つ。子どもの健康もないがしろにしている。子どもの甲状腺がんは300人に達しようとしている。大人もあらゆる病気が倍増している。皆さん、原発再稼働をとめてください」
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原告団弁護士の柳原さん、支援者による演奏、たんぽぽ舎の柳田さんなど、次々と発言が続きました。
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アピールの後、「子どもを被ばくから守ろう!家族も!自分も!」と大きく書かれた横断幕を先頭にデモに出ました。
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アルタ前~大ガードを通り~西口駅西口~南口、新宿三丁目伊勢丹前からアルタ前へ戻る新宿駅ぐるりコースでした。「原発事故は終わってない」「子どもたちの甲状腺ガンはふえている」「原発はやめよう」と大きくない声でシュプレヒコールもやりながら進みました。
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菅政権は、女川原発再稼働承認とか原発をやめる気配はありませんが、子どもたちの未来を守るために、大人は責任をとっていかなければなりません。(東京杉並賛同人 H)