5月13日、「六ヶ所再処理工場 新たな基準に“合格”」のニュースが流れ、耳を疑いました。
テレビなどから「不要不急の外出禁止」が一日中流され、様々な会場が使用中止となってささやかな集いや会議すらやってはダメだとされている中で、こういう会議は関係なくやってるんだと怒りを感じました。
原子力規制委員会.psd
報道によれば、日本原燃は現在建設中の青森県六ケ所村にある核燃料再処理工場に対して、東日本大震災後の安全性の新基準に見合うように、耐震性を高めたり、高レベル廃液が沸騰して放射性物質が建物の外に放出される重大事故などを想定してこれを閉じ込めたりする対策をとってきたそうです。それに対してこの日、原子力規制委員会は「安全対策はこれでOK!」と審査書案を了承したというわけです。まったく、ふざけています。

福島第一、第二、第三原発事故がいまだまったく収束していないのに、連日被ばくが強制されながら非正規労働者が収束作業をせざるを得ないというのに、汚染水問題も解決できず深刻化しているのに、故郷に帰りたくても帰れず何年もつらい生活を強いられている人が何万人もいるというのに…どうして、「放射能は安全に封じ込めます」なんてことが言えるのか!
この会議で「安全性はOK」などとお墨付きを与えた人たちには「福島を今すぐ安全にしろ!」と言いたい。抗議の声を上げていきましょう。(S)
(六ケ所村再処理工場)
再処理工場

青森の仲間から送られてきた抗議声明を紹介します。
声明

再処理施設(工場)とは
 原発で使用された核燃料からプルトニウムを取り出すための施設。
再処理工程で「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれるほど、大量の放射能が環境中へ放出される。ひとたび大事故が起これば、放射能の被害は日本全体に及ぶ可能性がある。