2月16日に葛西区民館ホールで行なわれた国鉄集会に参加しました。「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」主催で約500名が参加しました。
216集会1
216集会4
国鉄は民営化されてしまって今はJRですが、この「国鉄分割・民営化」過程で行なわれた1047名解雇は国家的不当労働行為であり認められない、労働者を職場に戻せ!という闘いは不屈に闘い抜かれています。この日も、動労千葉争議団、動労総連合1047名協議会より解雇撤回への決意が述べられました。

33年前の2月16日、秋田でたった一人不採用が通知された小玉さん(下写真の右から2人目)は「当事者の私たちは、この2月16日を絶対に許せないし、絶対に忘れない」と当時の思いを語りました。「なぜ自分だけ不採用なのか!?現場長に聞いても、係長、課長、部長、誰に聞いても『私にはわかりません』だった」「これで、人を解雇して、許されるのか!」と。
216集会5
当時、本州3社で約10000名の定員割れで国鉄労働者は全員JRに採用されるはずでした。小玉さんも採用者名簿に載っていた。それを、JR設立委員長である斎藤英四郎(当時経団連会長)が名簿不記載基準の作成を指示し、国鉄職員局次長の葛西敬之(現JR東海名誉会長)が具体案を作ったということが、長い裁判闘争の中で明らかとなり、JR東日本に不当解雇の法的責任があることが証明されたのです。でもJRは門前払いで彼らを職場に戻そうとはしません。
現在、動労千葉はJR東日本に団体交渉に応じるよう中央労働委員会に救済命令を求めています。

小玉さんの怒りの訴えが続きます。「いま、JR東の社長をやっている深澤祐二、こいつが葛西の部下として、私らを採用者名簿から削除する作業をやった。こういうやつがいま株主総会の親分をやって莫大な株を自分の懐に入れて、運転手を無くそうとしている。33年前の問題は昔のことではない、現在進行中なんだ。こいつらが、犯罪者として監獄にぶち込まれなければ、労働者の未来はない!」
本当にその通りだと思います。

動労千葉の関道利委員長からは、新たな分割・民営化攻撃との闘いの報告がありました。
216集会3
「JR東日本は4月1日から、運転士や車掌の職名を廃止します。乗務員を最大10年で次々に配転させ、自動運転を導入してワンマン運転化を進め、運転手を保安要員に置き換えると公言している。運転手や車掌を無くすなど150年の歴史上初めてのこと。会社は労組を解体し、労働者に抵抗をあきらめさせ、全JR労働者の権利を根本から破壊しようという狙いだ。」
「だからこそ、職場からの反撃が必要だ。闘えば道が開ける。動労千葉は労組なき職場、労組なき社会にする攻撃を絶対に許さない。ストライキを構えて職場から断固として反撃に立ち上がる」と。

また、集会では、関西生コン部への弾圧を打ち破ろう!ということで、現在、不当逮捕勾留されている武健一委員長のドキュメンタリー映画『棘』を撮られた杉浦弘子監督とプロデューサーで『棘男』の著者でもある平林猛さんがアピールされました。
216集会2
そして、東の関生をめざす鈴コン分会(東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会)の吉本書記長から、3月15日に予定している「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・結成集会」(午後2時~千駄ヶ谷区民会館にて)にぜひ参加してほしいと訴えがありました。

戦争・改憲へと突き進む安倍政権のもとで、「働き方改革」=労働者の基本権解体が狙われ、さらに進んで「労組なき社会」しようと、労働法も無視した警察権力を使った労働組合つぶしが行なわれているということに、恐ろしさを感じます。
関生支部や動労千葉は、長い間原則的に闘っている私たちにとって身近な労働組合ですが、その闘いの内容についてまだまだ多くの労働者や市民に知られていないと思います。まず、現在の安倍政権との攻防についてもっと広く伝えていかねばと思いました。(S)