12月27日、国会の仕事納めの日に、安倍内閣はなんと自衛隊の中東派兵を閣議決定しました。こんな超重要な、しかも憲法9条を踏みにじる事柄を閣議だけで決めてしまうということ自身があってはならないことです。

政府は、防衛省設置法の「調査・研究」だと言っています。だから、閣議決定でいいのだと。こんなインチキなこじつけを認めることなどできません。どうして、もっと国会の中でも外でも大問題にならないのか!本当に悔しいです。

すでに、いま、中東ソマリアのジプチには自衛隊の基地があり、海上自衛隊が「海賊対策」と称して軍事行動をしています。その近くに、今度は「調査・研究」などと称して護衛艦が派遣されるのです。これに260人もの自衛官が乗って。どう見たって、自衛隊のさらなる中東派兵ではないですか。

しかも、政府は攻撃を受けた場合は「不測の事態」として海上警備行動に切り替えると言っています。さらに戦闘になった場合には「存立危機事態」とみなして本格的な武力行使や追跡派兵に踏み切ることを想定した派兵なのです。米軍とも情報共有して動くと言っている。

こうしたことを強行する安倍政権は、実際に戦闘になってもよいと考えているとしか思えません。9条改憲の先取りです。

27日早朝、閣議決定に反対する人々が首相官邸前に集まり、弾劾・抗議の声をあげました。
官邸前4
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委が呼びかけたもので、労働者・市民、宗教者など約300人が駆けつけました。
官邸前1
8時から抗議集会。国会議員も駆けつけアピール(社民党の福島瑞穂議員、共産党の井上哲士議員ら)。市民団体・宗教者からも抗議のアピールが続きました。
官邸前3
アピールの合間に何回もシュプレヒコール。
自衛隊の中東派兵をやめろ!
閣議決定許さない!
戦争反対!
安倍は自衛官を私物化するな!
約1時間の抗議行動でしたが、目の前の首相官邸の中にもその声が響いていたと思います。(すぐ前の建物が首相官邸)
官邸前2
この声を、職場や地域、学園でもっともっと大きな声にしていきましょう!(S)