茨城からのお便りです。
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12月15日、つくば市で牛久入管収容所問題を考える会の「2019年、活動報告会&交流の集い」が開かれました。100名を超える参加者で、織田朝日さん(『となりの難民』著者)の講演、面会活動報告、クルドっ子劇など充実した内容でした。子どもたちは劇で「学校でのいじめ」のことを取り上げ、「わたしたちの学校をつくろう」と歌いました。

2019年4月から入国管理局が「庁」に格上げになり、各収容施設での仮放免制度の運用が極めて厳しく制限され、長期収容が激増しています。そして、ハンストによる2週間の仮放免ー再収容ー再びハンストー2週間の仮放免ー再収容をくり返す人が出始めています。彼らの命をかけた戦いに多くの方々が共感し、メディアにもたびたび取り上げられるようになりました。

(12/20付東京新聞記事より)
12.20付東京新聞

こうした中で、特にお知らせしたいことは、2019年10月に法務大臣が「私的諮問機関 収容・送還に関する専門部会」に解決策を諮問したことです。その際、法務省は「送還忌避者実態について」という資料をホームページで公表し、部会委員に配布しましたが、そこには事実と異なる記載がされていました。銃刀法違反の有罪判決しか受けていない人について「警察官殺人未遂事件」と題して殺人未遂・公務執行妨害・銃刀法違反の有罪判決を受けたかのようにし、被仮放免者への印象が不当に悪くされていたのです。

この方(Aさん)は、1992年にラオスから来日したインドシナ難民です。2017年に在留延長申請に行かなかったという理由だけで横浜入管に収容され、2018年3月に牛久入管に移されて今も収容されています。

私はAさんへの面会でこの事件のことを聞いてみました。Aさんは同居女性とのトラブルがあり、女性が警察を呼んだ際にサバイバルナイフを持っていたそうです。警官は外国人という恐怖心からか警棒でめちゃくちゃに彼を叩いたそうですが、Aさんはナイフはいっさい使っていません。なので裁判では「銃刀法違反」だけの判決でした。それなのに、なぜ今さら事実と異なる形で公表したのでしょう。入管のおごりが感じられます。

いくつかの市民団体が連名でこの専門部会の議論を初めからやり直すよう求める声明を出しました(2019.12.10)。織田朝日さんは講演の中で「入管を私たちの力でぶっつぶしましょう!」と力強く言われましたが、私も「国境を超えて人と人がつながる世界」をめざして生きていこうと思います。(茨城県賛同人 W)

牛久入管収容所問題を考える会の報告会については翌日の東京新聞茨城版に記事が大きく載りました。
東京新聞茨城版