千葉からのお便りです。
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裁判員制度は実施から10年たちました。最高裁は「制度10年の総括報告書」を出し「概ね順調」と言っていますが、彼らのアンケート調査でも「参加したくない」が43.4%、「義務でも参加したくない」が38.5%という惨たんたる結果です。裁判員候補者の出頭率に至っては当初の40.3%から18.9%にまで減少しています。
こんなに国民から嫌われ、支持されていない裁判員制度にも関わらず、最高裁は今年も11月にまた23万人以上の人たちに「裁判員候補者呼び出し状」を送りつけようとしています。

「裁判員制度はいらない!千葉県実行委員会」は2009年3月に発足して以降、11年連続で「裁判員制度廃止と裁判員候補通知の発送を許さない千葉地裁前行動」を実施してきました。今年も10月16日に千葉地裁前に集まって午前11時半からリレーアピールをしました。
191016千葉地裁前 2
アピールでは実行委からの主催者の挨拶に続き、千葉動労を始め千葉合同労組、星野さんの再審請求と国家賠償を求めるグループ、三里塚支援団体から「制度廃止」への訴えがなされました。最後に、以前に裁判所内で裁判員を拒否した女性から体験談が語られ、立ち止まって聞く人の姿もありました。その間、20余名のビラまき隊が県庁職員や道行く人たちにビラを配布し、地裁前行動を大いに盛り上げました。

講演・学習会ひらく
午後3時からは、場所を移して、山本志都弁護士(憲法と人権の日弁連をめざす会)の「裁判員制度10年と改憲」と題した講演・学習会を行いました。
41-191016学習会
参加者から活発な意見が出され時間に追われるほどでした。主催者からの「彼らの意図をくじき、裁判員制度の早期廃止に追い込むまで頑張ろう」との力強い発言で、ほぼ1日行動を成功裏に終了。百万千葉の仲間も中心となって活動しました。
今年も11.15最高裁デモを大きくやり抜きましょう!(千葉県連絡会 S)

最高裁は裁判員候補者の呼び出しをするな!裁判員制度を廃止せよ!11.15最高裁デモ
とき◆11月15日(金)正午~デモ出発(東京・日比谷公園霞門に集合)
デモコース◆霞門~東京地裁~経産省・文科省~首相官邸下~最高裁(三宅坂)
主催◆裁判員制度はいらない!大運動(tel.03-6450-6470)