賛同人の方からの投稿です。
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 8月14日旧盆の中日、石垣の白保の空港闘争の中心の一人であり、また筆者にとって大先輩でもある「命と暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子氏を訪ねた。防衛省や米国防省の資料を広げて、石垣軍事化の背景や歴史を語る山里さんの声は昔と変わらない。空港はもちろん、あちこちの通信基地や施設などはすべて島の要塞化に結びついている。空港建設関連だけでも環境破壊はほとんど限界まで進んだ。地下水の体系もめちゃめちゃにされている。こうした状況なのに、島の言葉で怒りを表現すると、怖がられるからやめてくれという人がいるのよ、と嘆いておられた。
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 山里さんの運転する車で現場を見に出かけた。自衛隊基地建設予定地に近接する四つの公民館(集落)は、戦後早い時期に沖縄本島から「計画移住」としてやってきた人が多い。台湾からの移住者もいる。於茂登(おもと)集落には、その苦労をしのばせる大きな「開拓の碑」が建てられていた。農民の苦闘は、かつて三里塚で感じたものと基本的に同じだ。於茂登の他に、海南、川原、嵩田、計四つの集落が自衛隊基地建設に反対している。石垣市の有権者の40%に近い、約1万4千名が基地建設の是非を問う住民投票請求に署名したが、市長と市議会はこれを拒否した(今年の2月および6月)。防衛省防衛局はアセス逃れのために、3月初めから工事着工を強行した。まともな手続きは全くなされていない。勝負はすべてこれからだ。
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 建設予定地は、於茂登山の南側山麓に位置している。予定地の約4分の1は、ジュマールという名のゴルフ場とレストランや宿泊施設などがあったところ。その部分はすでに防衛省に売り渡されている。売った側は100数十億円を手にした。ジュマールの経営者だった売り主は、石垣の「幸福の科学」の責任者で市議会議員でもあるという。「幸福の科学」のポスターが貼られているジュマールの入り口が、今は工事車両の出入り口となっている。
石垣01
 約2年で「駐屯地造成」を行うという防衛省沖縄防衛局の掲示板は、急ピッチで突貫する意志を示している。地形も複雑で地中には大きな石がゴロゴロしていて工事は楽ではないはずだ。しかし、地形の複雑さも含めてミサイル基地用地としては絶好の場所であるらしい。石垣・宮古・与那国(そして奄美)の最戦線基地化が同時一体的に大規模に進められている。さしあたり与那国(160人)、宮古(800人)、石垣(600人)の人員とされているが、この規模にとどまる保証はない。
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 昨年12月に発表された新防衛大綱と中期防は、「専守防衛の枠」を破って、敵基地攻撃を可能とする大軍拡に踏み込んだ。それが安倍の改憲への執念と結びついている。「いずも」の空母化、F35の147基導入、イージス・アショア、巡航ミサイルを含む長射程のミサイルなどと同時に、「スタンド・オフの攻撃能力」が重要なキーワードとなっている。敵の攻撃が届かないところから攻撃するという意味である。
石垣05
 防衛省は5年後には、「島嶼防衛用高速滑空弾」を石垣・宮古に配備すると公言している。これはロケットで打ち上げられた弾頭部分が巡航ミサイルのように滑空して敵を攻撃する兵器で、距離はいくらでも延ばせるという。トランプが中距離核に関するINF条約を一方的に廃棄した(8月2日に実効化)中で、米軍とともに、自衛隊も敵地攻撃のミサイルを配備する計画なのだ。この南西諸島自衛隊配備は、「尖閣」を守るための必要最低限の軍事的措置などではない。政府と自衛隊は日米軍事同盟をバックに、「尖閣」防衛・島嶼防衛を口実として、中国との軍事的対決の最前線で、(島民を犠牲に)「戦って勝利する」つもりの態勢を構えている。
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 石垣市当局は、9月定例議会で市有地部分の売り渡しを強行する可能性がある。事態は緊迫している。現場の監視小屋を守りながら奮闘しているUさんは、「米軍基地反対の闘いは南西諸島への自衛隊配備反対の闘いと連動すべきだ」を掲げて、SNSで全国・全世界に発信している。石垣・宮古の闘いに注目し、支援しよう。(8月20日 Y・K)

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            口座名  百万人署名運動