6月5日、JR田町駅近くの港勤労福祉会館で関西生コン弾圧についての学習会(主催:現代の治安維持法と闘う会)がありました。関西生コンにかけられた延べ56人に不当逮捕攻撃はとんでもない労組つぶし攻撃です。講師は関生弁護団の若手弁護士・中井雅人さんで、関生裁判の合間をぬって大阪から駆けつけてくれました。わかりやすい資料を用意してくれ、とても熱意のあるお話でした。
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関生支部の正式名称は、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部で、生コン産業やその関連産業で働く組合員で組織されています。産業別労働組合で、多数企業と複数組合で企業の枠を越えた産別労働協約の締結をめざして集団交渉をしています。

また、「協同組合運動」と言って、中小企業の経営者も組織し、地域ごとに湖東協(=湖東生コンクリート協同組合)とか大津協、大阪広域協などをつくって、セメントメーカーの大手ゼネコンとの交渉力をつけ雇用の確保や労働条件の向上をめざしています。

今回の弾圧は、こうした関生支部の組合活動に対して、「軽微な不備に因縁をつけ」たり、ビラまき行動やコンプライアンス活動、ストライキへの協力要請を「恐喝未遂」「威力業務妨害」としたり、現場にいなかった労組幹部も「共謀した」として逮捕・起訴したり…、組合活動を犯罪とするとんでもない大弾圧です。

実際には、関生支部をつぶそうとする生コン業界の反動勢力が仕組んでいるのですが、そこに排外主義グループも介入し、警察も検察も「組合つぶしを目的にしていることを隠さない」、「裁判所も労働組合を敵視している」とのこと。こんなことが許されていいはずがありません。

憲法28条
勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。


このかん、JR東日本は首相官邸と一体となってJR職場での労組つぶしの攻撃をかけてきています。これは鉄道業務を無数の子会社・孫会社にバラバラに外注化する攻撃と一体です(3月1日にはJR秋葉原駅が丸ごと外注化されました)。
中西経団連会長は「経済界は終身雇用なんてもう守れない」と公言しています。

財界と安倍政権は、労働者の怒りと闘いを圧殺して生き延びようとしています。そのために「労働組合の存在しない企業」「労働組合の存在しない社会」をつくろうとしているのです。

関生支部は、改憲・戦争に反対し、辺野古新基地建設に反対し、国鉄1047名解雇撤回を動労千葉と共に取り組み「闘う労働組合を甦らせよう」と全国の労働者に呼びかけています。
闘う労働組合を応援し、共に闘いましょう。(S)

国鉄闘争全国運動6・9全国集会
とき◆6月9日(日)午後1時開始 正午開場
ところ◆東京・上野公園野外ステージ(JR上野駅不忍口より徒歩5分、上野公園内)
呼びかけ◆国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動)

国鉄1047名解雇撤回! 運転士・車掌廃止- 分社化攻撃粉砕!
改憲と戦争の道を止めよう! 非正規職だけの社会にさせない!
関西生コン支部弾圧粉砕! 闘う労働組合を甦らせよう!

集会プログラム(予定)
●国鉄闘争全国運動呼びかけ人
  鎌倉孝夫(経済学者/埼玉大学名誉教授)
●闘う労働組合から
  国鉄千葉動力車労働組合
  全日建運輸連帯労組関西生コン支部
  全国金属機械労働組合港合同
●韓国・鉄道労組から
  ファンサンギル(鉄道労組ソウル地方本部本部長)
  イジョンギュ(総務局長)
●国鉄1047名解雇撤回闘争
  葉山岳夫(動労千葉顧問弁護団長)
  動労千葉争議団、動労総連合1047協議会
●運転士・車掌廃止- 分社化攻撃粉砕!
  動労千葉、出向無効確認訴訟弁護団
  動労水戸、動労総連合
●改憲阻止大行進の発展を
  改憲・戦争阻止! 広島教職員100人声明ほか